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判断

人間にとって最も大切な力は判断力である。
そのことをこのホームページに何度も書いてきました。

時代が大きく変わろうとしている今、
過去に前例のないことが次々と起こり、
大切なことを決断しなければならない機会が多々あります。

その時にどのように判断するかということはきわめて大切です。
そしてそれと同時に、
その判断した後にどう対処するかということも重要であり、
その対処の仕方によって、その時の判断の価値は大きく変わってきます。


世の中には本当に立派な聖人君子のような方が少なからずおられます。
そんな人をうらやましく思い、自分もそうなりたいと願っても、
なかなかその人と同じような判断や行動はできません。

「立派な人だったらきっとこうするだろうな ・・・ 」と思えるような判断をしたとしても、
その後、それに基づく行動を取ることができなければ意味がありません。
また自分の心を偽り、無理に立派な判断、行動を取っても、
その葛藤が胸の中に残り続けていたならば、
いつか必ずそれは何らかの形で表に現れてくるはずです。

内に思いを秘める人は内臓を病み、
外に意見を表す人は諍(いさか)いを起して怪我をする。

私はこの言葉が好きなのですが、
私は明らかに後者のタイプであり、
正直、オープン、何時誰に対しても同じ意見、同じ態度というのがモットーです。

このモットーについて最近何度も書いていますね。
きっとそれをより深く掘り下げて、
自分を見つめ直す時期が来ているのだと思います。


人によって性格、生き方が様々であるように、
判断のスタイルもいろいろあって当然です。

その中で、大切にしなければならないことが三つあると思います。
これは自分自身の判断に対して問うていることなのですが、
たぶんすべての人に当てはまることだと思います。

まずひとつが、すべての判断に一貫性があるかどうかということです。
判断するたびに基準がぐらついていたならば、
そのたびに迷い、思考エネルギーを無駄に消費することになります。
またぐらついた土台からは、外の情報を正確に見ることができません。

ふたつ目が、判断したことには最後まで自己責任を持つということです。
私は好き嫌いの感情を物事を判断する大切な材料にしていますが、
最後までその思いを貫き通すからこそ、
その判断の持つ意味を知ることができ、
そこから反省もし、より的確な判断力を磨くことができます。

最後三つ目が、自分が判断したことのその根底には何があるのか、
いつもそのことを突き詰めて見つめていくということです。
自分では論理的に物事を判断したつもりでも、
その根底には怒りや恐れ、悲しみ、不安、嫉妬などが渦巻いているかも知れません。
またそういうことは往々にしてあるものです。
誰しも人間ですので、それを全否定する必要はありませんが、
そういったものがあるということを知らなければ、
いつまで経ってもそれを克服することはできません。

醜く矮小な自分で結構です。
それも含めて自分の個性であり、そのすべてを愛すればいいのです。
けれどもその本当の自分の姿というものを知らなければ、
自分を真に愛することはできません。
また前に向かって進んでいくこともできないのです。


より研ぎ澄まされた判断ができるようになるため、
より直感力を磨いていきたいと、今考えています。
  <直感力>

そのために、今この瞬間に深く意識を向け、
一瞬一瞬を大事にして生きていくことをテーマにしています。

できるだけ自分の身の回りのものや情報を絞り込み、
数少ないものの中から大切な何かを見つける、
これが大切なことです。


やはり究極の判断とは、
自分の中に最高の輝きがあり、
それはもうすでに手にしているのだということを知ることなのでしょう。

2012.2.25 Saturday  
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