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ささやかな幸せ
幸せは得るものではなく、ただそこにあることに気づくもの。
ほんのささいなことでも幸せになるキッカケってあるもんですね。
先日のページに逆風でもヨットは前に進むことができると書きました。
たぶんもっと前のどこかのページにも同じことを書いたような気がするのですが、
私にとってそれだけこの事実はとても衝撃的なものです。
しかも逆風に向かうといっても、
完全に風上に向かって進むのではなく、
斜め方向、左右ギザギザに進みながら結果として
風上を目指すことができるというのが粋ですね。
これもやはり人の人生と大きくオーバーラップします。
風がどちらから吹いているということが問題ではない。
やはり大切なのは自分自身、それをどう受け止めるかということです。
幸せって思いひとつ、どこにでも転がっているものではないでしょうか。
ただそれに目を向けるか、
それを幸せと感じるかどうかの問題です。
私自身の卑近な例ですが、
最近ちょっとしたことですごく幸せを感じたお話を書きたいと思います。
先月末、これからオーディオのレポートをするので、
部屋に立派なスピーカーとステレオを設置しました。
それは先に書いた通りです。
＜清貧の極＞
この素晴らしいステレオの音によって、
私の内面の何かが刺激されことを感じます。
最近もいろんなことがありますので、
何がどのように作用しているのかその因果関係が分りづらいのですが、
ここしばらく、心身ともにきわめて快調なのは間違いのないことです。
このステレオの設置は大きな出来事であり、
また大きな幸せですが、
これに付随して、ちょこっと小さな幸せも得ることができました。
「私のオーディオの歴史と現在の音」でも少し触れていますが、
私が家にいる時は、
いつも愛用のデスクトップパソコンは電源を入れたままになっています。
デスクトップパソコンは、あまり電源をオンオフしない方が機械に負担がかからず、
トラブルになりにくいのです。
このパソコンは買って４年になるものですが、
いつもプーンというファンによる風切り音がしています。
ステレオはこのパソコンの近くに置くことになり、
この音がステレオの心地よい音楽を聴くためにはかなり耳障りです。
けれどもステレオを聴くたびにパソコンの電源を落とすこともできず、
どうしたものかと少し考え込んでしまいました。
それでもなんとかしなければならず、
まずはパソコンの中を開けてみることにしました。
パソコン内部には、電源、ＣＰＵ、グラフィックボード、そしてケース、
合計四つのファンが回っています。
どのファンが最もうるさいのか、
ひとつひとつ指でファンを止めて騒音状態を確かめてみました。
そうしたところ、ケースに付いているケースファンが
圧倒的に大きな騒音を立てていることが分かりました。
ケースファンは、四つのファンの中では最も重要度の低いものです。
パソコン購入時にＣＰＵクーラーのみ低騒音のものを買って取り付けたのですが、
思わぬ所に騒音源となる伏兵が潜んでいました。
今は冬場ですので、
思いきってこのケースファンを取り外してしまうことにしました。
するとどうでしょう、案の定パソコンの騒音は激減し、
体感的には音は５分の１ぐらいになった気がします。
一日中パソコンとともに過している私にとって、
これはとてつもなく大きな喜びです。
こんなことならもっと早く対策をしておくべきでした。
あの騒音とともに過した四年間は何だったのでしょうか。
ケースファンを取り外しても、
パソコンはダウンすることなく順調に動いています。
たぶん当面は大丈夫でしょう。
けれどこれから気温が上がっていく頃になると、
ケース内部の温度上昇が気になります。
かと言って、あの元の騒音状態には戻りたくありません。
これもやはり考えているだけでは問題解決になりません。
ケースファンには低騒音をうたったものもいくつかありますので、
それを求めてパソコンショップに行くことにしました。
そこで見つけたのが、『究極静音』という嬉しい形容詞の付いたものです。
これまでのものや他のタイプと比べて風量こそ少ないものの、
音はかなり静かなようです。
そして価格も千数百円とお手頃です。
早速これを買い求め、家のパソコンに取り付けてみました。
するとどうでしょう、なんとも劇的に音が小さいではありませんか。 w(*ﾟoﾟ*)w
ファンを耳元に近づけてようやく少し音が分かる程度、
これをパソコンに取り付けた前と後とで、
私の耳ではその音の変化を感じ取ることができません。
これまで四つの中で最もうるさかったケースファンが、
今は最も小さな音のファンになっています。
もう一度繰返します。
『これまでの四年間はいったい何だったのでしょう？！』 ( ﾉД`)･ﾟ･ﾟ･
もうひとつささやかな幸せがありました。
私のいつもいる部屋は和室の六畳間で、
幅一間（１.８m）の窓が二つあります。
ひとつは床から１.８mの高さまである大きなもの、
もうひとつは腰壁から上にある高さが１mほどのものです。
小さい方の窓は以前から二重カーテンがしてあるのですが、
大きなサッシ窓の方はすりガラスになっていて、
外を誰も通ることがないので、
小さなのれんをひとつぶら下げているだけでした。
そこから結構寒気が入ってくるのだろうなと思いながらも
何年間も寒さを我慢して冬場を過していました。
部屋には１ｋｗの電気ストーブがひとつあるだけで、
厳冬期はこれひとつだとかなり心許ないのです。
それが二年前の冬、
たまたまスーパーで窓ぎわの下の方に立てかける
防寒対策のウレタンボードを見つけ、
安かったので、効果をあまり期待せずに購入してみました。
高さは１m弱、窓の下半分が隠れる感じです。
けれどもこれが素晴らしい劇的効果でした。
電気ストーブの温もり方がまったく変わり、
厳冬期でもストーブひとつで寒さを感じなくなりました。
そして今年、たまたま知り合いのご老人が、
テレビで窓にエアキャップを貼り付けると防寒になると放送していたらしく、
その取り付けを私に頼まれました。
太いエアキャップを巻いたロールを買ってきて、
その方のお家の何ヶ所かの窓に両面テープやガムテープで貼り付けていきました。
そして少し余ったので、それをもらって帰り、
まだカラス面が露出している私の部屋の大きなサッシの上半分に
エアキャップを貼り付けました。
そしてまたまたこれも大きな効果です。
少々外の気温が低くても、
ストーブを付けたり消したりして部屋の中はぬくぬく状態です。
朝起きた時、外から家に帰った時も室温の違いを感じます。
私は電気毛布は使いませんが、
雪の降る一番寒い時期は、
これまで掛け布団は冬布団の上に薄いシーツのようなものを重ねていました。
けれども今年は違います。
もう普通の冬布団一枚で朝までまったく寒さを感じません。
ものすごい効果ですね。
今年はまったく費用をかけず防寒対策バッチリで、
たぶん光熱費もいくぶんかは安くなるでしょう。
今は家に帰ると最高の音楽を聴くことができ、
パソコンからはうるさい音は出ていません。
しかも部屋の中は暖かくて最高です。 ^^☆
まだまだ探していけば、
こんなささいなことで幸せになれる方法がたくさんあるかもしれないですね。
それに気づくことができる人、
そして今この瞬間に喜びと幸せを感じられる人になりたいです。
2011.12.29 Friday |
