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方向性

今日は世界一のオーディオ職人であるローゼンクランツの貝崎静雄さんから
お電話をいただきました。

貝崎さんは、私の最も大切な言葉であり、このホームページのトップにも掲げている
『自然にあるものこそが素晴らしい、我々はそこから学ぶだけである』
というアントニオ・ガウディの思想をステレオの音作りの中で実践しておられ、
そこから得られる知恵とノウハウは、
まさに宇宙哲学と呼べるところにまで高められています。

最近更新したページの中にも、「完全調和の形」の中で、
貝崎さんのノウハウを一部紹介させていただきました。

人類の文明は1600年、地球の公転周期は一年、自転周期は一日、
すべての流れにはリズムがあり、サイクルがあるように、
貝崎さんはエネルギーの流れるひとつの周期が、
94.5センチという長さにあるということを発見されました。

これはきわめて偉大な発見だと考えているのですが、
たぶんこのホームページを読んでくださっている方でも、
このことにピンとくる方はほとんどおられないと思います。

『深い真理ほど簡単なものである』ということを、
これまで繰り返し書いてきていますが、
そのことを体で理解するのはなかなか難しいものです。


エネルギーには流れがあるのですから、
当然そこには流れの向き(方向性)というものが存在します。

「振動で音は変わる」にも書いていますが、
木でいえば幹の中心から外側、根っこから成長していく上の方向、
金属でも生成された通り、鋳型に流し込まれたものは下から上へと
エネルギーが流れます。

このエネルギーの流れは、現在の物理測定器では計測することができませんが、
オーディオ機器の素材として使うと、
その微妙なエネルギーの流れ方の違いは、
大きな音の変化となって現われてきます。

そしてそれらを最適な素材、最適な形、最適な方向でセッティングすることによって、
流れるように滑らかな音となって、
人の心を感動させる音楽を響かせるのです。

それだけ音の世界、『心の窓』である聴覚の世界はスゴイということです。


先日知り合いに紹介していただいて、
重ね煮料理研究家の戸練ミナさんと一緒に食事をしました。
<ココロとカラダが幸せになるお野菜料理 重ね煮 戸練ミナのオフィシャルサイト>

重ね煮というのをご存じでしょうか。
食材には肉、魚、野菜、また野菜にもたくさんの種類があり、
それぞれ陰陽の理合いが異なります。

上に大きく伸びようとする野菜の葉っぱは上に向かう陽性、
地を這いつくばって活動する動物や、
地中深くに伸びていこうとする野菜の根っこは下に向かっていく陽性です。

その食材によって異なる陰陽の理合いを活用し、
鍋の上の方には、下に向かおうとする陽性のもの、
鍋の下の方には、上に向かおうとする陰性のものを入れ、
調理をしている時に、陰陽の理合いが調和した美味しい料理を作るというのが、
重ね煮の考え方です。

私も以前何度か重ね煮を食べたことがありますが、
ちょっとの工夫で鍋がこんなに美味しくなるのかと、
感動した記憶があります。

けれどもそこには奥深いノウハウがあるのですね。
専門に研究し、指導される方がいるとは知りませんでした。

オーディオは、CD、レコード、丸いスピーカーユニット等は回転方向ですが、
基本的な方向性は、下から上へ、後ろから前、入り口から出口と、
ひとつの向きに揃える「整列」です。

そして重ね煮は、上に行くものを下、下に行くものを上、
互いを混ぜ合わせる「調和」です。

この重ね煮の概念は、陰と陽が循環し調和する、
まさに太極図そのままです。

太極図


木や金属というオーディオに使う素材にも、
肉、魚、野菜といった食材にも、
陰陽の理合いや方向性があります。

これは共生、循環という法則によって律せられた
この時空のものすべても同様の理合いと方向性があると考えられます。

人生にもリズムがあり、ひとつの方に向かおうとする方向性があり、
それをしっかりと見定めて、
そのリズムと方向性に則った生活をすることが、
『ツキのある生き方』です。

ツキとは夜空に輝くお月様のことであり、
その宇宙のリズムである月の流れに沿った自然な生き方をすることが、
ツキを得るためのコツなのです。

間違っても「ツイてるな〜、ツイてるな〜」などと言いながら、
努力をせずに他力本願で御利益のみを求める、
憑き物(つきもの)の力を借りたツキだけは近づけないようにしてください。


自然のリズムと方向性、
それは誰にでも、心の耳を澄ませれば感じ取れるものだと思います。

2011.4.22 Friday  
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