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ガイアの進化

今日本人の頭の中は、震災、原発事故のこと一色になっています。
しかしひとたび海外に目を向けると、アラブや世界各地で紛争が起こり、
アメリカ経済はいつ破綻してもおかしくないような危機的状況となり、
世界は混迷の極を迎えています。

この混乱は、時代の大転換期特有のものであり、
一時的に世界は騒然とするものの、
その後は東西文明のバトンタッチを終え、
世界は新たなる秩序の枠組みに向けて動き出します。

これは歴史の必然であり、
私たち人類には進化する道しか与えられていません。

けれども今はその転換すべきものがあまりにも大きすぎるため、
最悪のケースとしては、
人類の多くが命を奪われるリセット状態になることも考えられなくはありません。


再生への道<3>にこんなことを書きました。

手放さなければならないものは、きわめて大きなものです。
人類は誕生以来ずっと少しずつエントロピーを増加させる文明の道を歩んできました。
このたびそれが行き着くところまで行き、
有史以来どころではない、人類が誕生して初めて、
その増加一方だったエントロピーを減少に転じさせようとしているのです。


我々が知り得る確実な歴史書によると、
人類がここまで大きく文明を発達させたのは、
このたびが初めてということになっています。

けれどもスピリチュアル系のサイト等で情報を探っていくと、
人類はかって6回今と同じような発達した文明を持ち、
その肥大化した文明をもてあますかのように自然を破壊し、
その結果大陸が水没したり大きな天変地異に遭遇し人類は滅亡した、
というような情報をたびたび目にします。

これも真偽のほどは分かりませんが、
そんなことがあってもおかしくはないと感じています。

ではなぜ、人類は進化するのが定めであるにも関わらず、
それが挫折してしまうようなことが起こるのでしょうか。

これは再生への道<2>に書いたことです。

このたびの震災を受けて強く感じました。
やはり文明法則史学で説かれるように、歴史は確実に動いています。
今、もういよいよ待ったなしに、地球は確実にアセンションしようとしています。

問題は、そこに暮らす我々が、
そのアセンションしようとする地球の動きについていけるかどうかということです。
ついていけなければ、そこからふるい落とされてしまうでしょう。
火山の爆発、地震、これは地球の発熱や身震いということです。

これまで人類は1600年周期の流れに乗り、
東西文明が交互に文明の興亡を繰り返しながら少しずつ進化してきました。

これまで、これは『人類の進化の歴史』ととらえていたのですが、
本当はそうではなく、『地球の進化の歴史』であり、
我々はその上に乗ってただ役割を演じていただけなのだと感じるようになりました。

今大きな舞台装置変更の時を迎え、
役者として、新たな舞台でも演じられるのかどうかを
見定められているのではないでしょうか。


この歴史の流れに応じて進化するのは地球であって人類ではない
という考え方は、
上の「再生への道<2>」を書いた先月25日に初めて意識したのですが、
あれから十日ちょっと経ち、
自分の中で深い確信を持って考えられるようになりました。


この正確なリズムを刻みながら運行する宇宙の中で、
進化のエネルギーを直接感じ取っているのは地球という生命体ガイアです。

そのガイアが少しずつ進化をし、
そのガイアが大地から発するエネルギーを私たち人類が感じ取り、
文明を発達させ、ここまで到達してきたのです。

文明法則史学 SS図と気象図

上のSS図は、1600年ワンサイクルの大きな東西文明の波の中に、
季節の四季のように、四つのSS(ソシャール・システム 社会秩序)という
文化社会が存在することを示しています。

そしてそれらのSSは、大きな東西文明の波に乗り、
四季と同じように春夏秋冬という文化的特徴を持っています。

なぜ人類の文明の興亡が東西半球が軸で、
そのサイクルが1600年なのか、
それがどういった天体の運行の関係で形作られているのかは分かりませんが、
これはこれまで人類が残した歴史資料を子細に分析した結果導かれたものであり、
この法則性に間違いのないことは確かです。


季節の四季は一年をひとつのサイクルとし、
南北両半球に届く太陽光線のエネルギーの状態によって形作られます。

季節によって大地や大気に当たる光線の量が変わり、
空気や海水が温められたり冷やされたりし、
その結果として動植物が四季に応じた活動を営みます。

当然のことですが、動植物が季節に応じた活動をするから、
大地や大気、海といった環境が変化するのではありません。


東西半球を軸とする人類の文明も同様です。
太陽光線の照射関係によって南北半球の四季が形作られるように、
何らかの宇宙のリズムによって、
地球の東西半球に1600年サイクルのエネルギーの波が届けられ、
それを大地や空間からそこに暮らす人々が感じ取り、
発明や発見や様々な創造的活動を営み、
東西文明の大きな波、季節的特徴を携えた小さな波を
築き上げてきたのだと思われます。

この1600年サイクルの大きな波の主体は地球です。
地球が波を受け、その地球の変化に感応した人類が、
その波に同調した文明の波を形作ったということです。

歴史の波は進化する方向にしか進みません。
しかしそれはあくまでも地球の進化であり、
人類はそれにきちんと同調し、
ついていけるのかどうかということが求められています。


「地球に優しい」という言葉がありますが、
これはきわめて傲慢な言葉のように感じます。

地球生命体ガイアの生命力は偉大です。
もし地上にある核弾頭をすべて爆発させ、
人類が絶滅したとしても、ガイアはその命を絶やすことはないでしょう。

我々は、ただガイアという乗り舟に乗せてもらっている
パラサイト(寄生生物)のようなものです。
私たちが乗り舟ガイアの座席をちらかして、
困るのは私たち自身です。
ガイアはただ、パラサイトが暴れるのを感じたら、
身震いしたり咳やくしゃみをし、
そのパラサイトをおとなしくするようにさせるだけです。


私たち人類が今迎えている大きな転換期、進化の時というのは、
地球ガイアの転換期であり進化の望みです。

私たちは、進化の時を迎えたガイアが何を望んでいるのか、
そのことを知らなければなりません。

それはもちろん自分自身を深く知るということにも通じているのですが、
私たちの生命を慈しむように育んでくれているガイアにも、
今こそもっと目を向ける必要があるでしょう。

この「グラウンディング」というのは、
そのためのひとつの方法です。

一日ほんのわずかな時間でも、
目を閉じ、大地の声に耳を傾けてみてください。



2011.4.6 Wednesday  
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