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ヨガナンダ



0次元

私たちは空間三次元(たて、横、高さ、三つの方向性)、
時間一次元(過去から未来、ひとつの方向性)の世界に住んでいます。

今スピリチュアルな世界に興味を持つ人の間では、
アセンションということが大きな話題となっています。
アセンションとは上昇ということ、
来年2012年、または今年2011年の末に宇宙的規模の大きな変革が起き、
人類全体が次元上昇をするかもしれないとのことです。

私は超能力者ではありません。
予知能力もどこかからメッセージを受け取る力も持っていません。
本当にそのようなことが起こるのかどうか、
まったく分かりませんが、
身の回りの自然の成り立ち、人類の歴史や生命のリズムから推察して、
ごく近いうちに有史以来の巨大な変革が起こるであろうことは
間違いないものと考えています。

地球環境や人類が培ってきた文明、民族間の対立、
私たちを取り巻くほとんどすべてのものが飽和点に達し、
もう一瞬の待ったもない状態で変革を待ち望んでいます。


その変革期、あるいは変革期前夜である現在において、
その特徴を示すひとつの現象として、
人間の持つ想念の力が大いなる高まりをみせています。

頭の中でイメージしたことが現実化するということは、
多くの人が認識するところとなり、
その現実化する力もスピードも、
以前よりも格段に大きく速くなっているのを感じます。

ただ感じてはいるものの、
それを科学的に立証することは困難です。
科学とは物事をバラバラにし、細かく分析し、
一定の条件でその因果関係を調べていくものですが、
想念はすべてが融合した条件の下に現象化してくるものであり、
細かくひとつひとつの原因と結果を、
線で結びつけるようにして関連づけることはできないからです。

科学はミクロ的手法を使った論理的な分析法であり、
対して想念の世界は、
科学とはまったく対極のマクロ的、統合的なものであり、
どちらも大切、どちらも必要、二つは離すことのできない陰と陽の関係なのです。

そしてこれからは陰の時代、
科学一辺倒で来た価値観から、
マクロ的、統合的な生命思考がより重要となってきます。


つい先日、こんな会話がありました。
ある自然派志向の方が話の中で、
牛乳はカルシウムを破壊し、人体にとってよくないということを言われました。
これについては私はまったくの同意見です。
  参照 ・・・ <食生活の注意点>

これに対して食事について研究をしておられる
ある女性の方が反論されました。
「そういった非論理的なエセ科学を人に吹聴するのはよくありません ・・・ 」
とのことです。

この女性の方は、科学イコール論理的であり、
科学的でないものは非論理的だと考えておられるようですが、
これは完全な誤りです。

科学はミクロ的手法であり、
狭い実験室の中、短い時間内にその論理の正しいことを証明できますが、
マクロ的なものはスケールが大きく、
また様々な要素と関連し合っているため、
簡単かつ短時間に正確な因果関係を導くことはできません。

導くことはできないものの、
全体を俯瞰し、その様相を他の自然の成り立ちと見比べてみたならば、
そこから自ずと法則性というものが見えてきます。

それを推察するのが経験から培われた知恵です。
杓子定規に丸暗記した知識からは生命の実相を見ることはできません。

生命的マクロ思考は科学ではありません。
非科学、あるいは反科学なのかもしれませんが、
エセ科学ではありません。
また論理性がないわけでもありません。


牛乳の成分として大量のカルシウムが含まれているのは事実です。
けれども、その牛乳を飲むことによって、
人体がそのカルシウムを吸収し、骨が丈夫になるというデータは、
たぶんどこにも存在しないでしょう。
ほとんどの人が「そうなるはずだ ・・・ 」と思い込んでいるに過ぎないのです。

逆に牛乳を飲むことによって骨がもろくなり、
体に様々な障害を引き起こす原因となっているのが事実です。
事実ではありますが、この事実は、
大手マスコミの大スポンサーとなっている乳業メーカーにとっては
『不都合な事実』なので、ほとんど報道されることはありません。

ただインターネットには、この事実をきちんと書いているサイトはたくさんあります。
一度調べてみてください。
  <牛乳 カルシウム - Google 検索>

また牛乳の害毒を書いた本は数多く出版されています。

   
   


牛乳が人体にとってよくないというのは、
なかなか科学的には証明することのできない事実です。
それは牛乳だけではなく、食べ物の人体に与える影響は、
長い年月をかけて表面化してくるものであり、
また長い時間的経過とともに、現われてきたものの原因を
ひとつのものに結びつけることが難しくなるからです。

しかし科学的には証明できなくても、
生命、自然の成り立ちから見れば、
牛乳は人間が飲むには相応しくないものであることは明らかです。

人間は赤ん坊の頃は母乳で育ちます。
中には粉ミルクの方もおられるでしょうが、
母乳には、人体が最も急激に成長する赤ん坊の時期に必要な栄養素が
たっぷりと含まれています。
これはごく当たり前の自然の摂理です。

けれども赤ん坊から成長し、
一人で立って歩けるようになると乳離れをし、
少しずつ母乳を飲まなくなってきます。

人体にはその時期に合った必要な栄養というものがあり、
乳児という急激な成長期を過ぎた後は、
また新たなる最適な栄養の摂り方というものがあるのです。
栄養、成長成分たっぷりの母乳が、
どんな年齢の子どもや大人にとっても最高の食物ではないということです。

このことはほとんどの人が理解することができるのに、
なぜ牛の赤ん坊が飲むべき牛乳を、
栄養豊富という理由で人間の子どもや大人が好んで飲んでいるのでしょうか。
このことが根本的に不可解です。

牛は人間よりも寿命が短く、また成長スピードも格段に速い動物です。
生後体重が2倍になるまでの日数は、ヒトが180日、牛は47日、
牛乳には、人間の飲む母乳よりも成長を助けるための
タンパク質やカルシウムが2.5倍の濃度で含まれています。

牛の赤ん坊でも、初期の成長期を過ぎた後は乳を飲みません。
乳離れをし、親牛と同じように草を食べるようになるのです。

それなのになぜ、牛よりも成長速度が遅く、
かつ急激な成長期を過ぎた子どもや大人が牛乳を飲むのでしょうか。
それは自然の摂理に反したことであり、
そこから何らかの障害が現われてくるというのは、
自然の成り立ちから考えて、きわめて当然のことです。


戦後栄養状態が悪かった日本で、
何とか良質の栄養補給をということで、
アメリカの占領政策もあり、牛乳が普及したのだと思われます。

たしかにミクロ的、あるいは科学的視点に立って食品を栄養分析すれば、
牛乳は優れた栄養を提供してくれる食品です。
けれども尊い生命を維持する人体というものは、
ただ単にミクロ的に、タンパク質、脂質、炭水化物、・・・
そういった各種栄養素が数字合わせのように整えば
それでいいといったものではありません。

そこには真理を追求するためのひとつの極である科学を万能と捉え、
もうひとつの極である生命の神秘といったものに目を閉ざしてしまった
人間の傲慢さが表れているように感じます。


牛乳を人間が飲むことが自然の摂理に反しているからといって、
すぐにその弊害を科学的に証明することはできません。

同じように、本来草食動物である牛に、
経済効率を優先させて動物性タンパクを摂取させることの弊害も、
科学では証明できません。
ですからイギリスでは、
スクレイピー病という奇病にかかって死んだ羊の死体をただ同然で買い取り、
それを原料として肉骨粉を作り、牛に食べさせていたのです。
そしてそこからあの恐ろしい狂牛病が蔓延しました。

病害虫に強く、味がよく、そして収穫性の高い作物を創り出すため、
最先端の科学は遺伝子を組み換えた植物を創り出しました。
  (これは作り出したのではなく、創り出したのです)
これも短期的に人体へ害があるということを証明することはできません。
つまり科学的に危険性を証明することができないということは、
科学万能主義の下では、『安全である』ということになってしまうのです。


私たち人類は、もっと自然や生命というものに対して畏敬の念を持ち、
その成り立ちから多くを学び、もっと謙虚であるべきです。

時代は確実に西洋、科学主体の陽の時代から、
東洋、生命、マクロ的思考の陰の時代へと移りつつあります。
それは文明法則史学で導かれる歴史という生命のリズムから明らかです。

金属の時代から水の時代への転換も、
また陽(金属)から陰(水)への流れです。

この時代の大転換期をよりよく乗り切っていくためには、
その転換期の理合いを知り、
生命的視点からの物の見方を、自然に、
そして少しでも早く身に付けていくことが求められています。



0次元のことを書こうと思ったら、
話が思わぬ方向にそれてしまいました ・・・ 。

ある方がメールで、
「別に辞書を作ろうとしておられるのではないから、いいのではないですか♪」
と言ってくださいました。

そうですね、あくまでも「夜話」ですから ・・・ 。
ここから話を0次元に続けます。 (;^_^A

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2011.2.16 Wednesday  
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