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心の中の黄金

今日知り合いからチケットをもらい、
市内のデパートであった「黄金の世界展」という催し物を観に行ってきました。

黄金の茶室

時価4億6千万円する金塊に手を触れ、
金についての解説を読み、
純金製の装飾品、花、茶室等を見て回りました。

その中で最も興味を引いたのは、
金属による重さ(比重)を体感できるコーナーです。
ショーケースの中に入った同じ大きさ、形をした鉄、銅、銀、金の塊を持ち上げると、
その重さの違いは歴然でした。

ちなみに水の比重を1とした時に、
鉄、銅、銀、金、それぞれの比重は7.86、8.9、10.5、19.3となっていて、
金の重さが際立っています。

展示場ではそれが少し面白かった程度で、
他のものにはほとんど興味がわくことがなく、
展示場で食い入るように展示品を見つめる人たちの背中を後ろから眺め、
足早に3分ほどで会場を後にしました。


「黄金の世界展」に来てよく分かったのは。
私はこういうものにはまったく興味がないということです。
自分が世界の中心ですので、
他の人がなぜ黄金の塊に魅力を感じるのか私にはよく理解できません。

金の相場が現在3,700円/g ぐらいです。
人間の重さにすると二億数千万円といったところでしょうか。
たしかにすごい金額ではありますが、
人間一人の値打ちというものは、こんなお金で換算できるほど
安っぽいものではないはずです。

金の塊を取り囲むようにたくさんの人が羨望の眼差しで見つめている ・・・ 。
人間という最も尊い存在が、
あたかもそれ以上の価値があるものだとでも言わんばかりに
金属の塊を見ている光景は、
少し後ろの離れたところから見ていると、
とても奇異であり、滑稽ですらあるように思いました。


たぶんこれがこれまでの時代の理、
金属の時代、もの中心の時代の象徴なんでしょう。
もう間もなくこんな時代も終わりを告げるのだ、
そんな思いが直感として湧いてきました。

人間、生命、これ以上に尊いものはありません。
自分の外に、自分の内以上の輝きを見つけることはできません。
こんな当たり前のことが、当たり前として認識されるような時代が、
もう間もなくやってくるのだと思います。


金は白金(プラチナ)、ダイヤモンド等と並んで、
地球上の物質では最も尊いもののひとつとして数えられています。

紀元前4,000年頃のファラオの時代から、
金は太陽の象徴として崇め尊ばれてきました。
このことにはとても興味があります。

たぶん太古の人類は、私たち現代人よりもはるかに直感に優れ、
霊的な存在とも容易にコンタクトできたのだと思います。
だからこそ優れた性質を持つ貴重な金属や鉱物の価値を
古くから認めることができたのでしょう。

金が太陽の象徴であるというのは、
植物の超能力研究家である故三上晃先生の研究結果とも一致します。

三上先生は植物センサーの反応から、
地球の金属の主成分は鉄であり、
太陽は金、月は白金であると語っておられました。

太陽は陽の象徴でありパワーを表します。
だからこそ権力を持つ王侯貴族や、
力を漲らせたスポーツ選手は好んで金を愛用します。

月は陰の象徴であり癒し、安らぎを表します。
白金を用いた健康器具や食品は大きな効果を発揮し、
白金を原料とした布団は高価ではありますが、
私の回りで何人もの愛用者がいます。

陽性の金はワンポイントの装飾品として用いるのがよく、
陰性の白金は包み込むようにして使うのが理に適っているのです。

陽性の太陽の周りを地球が回り、
地球の周りに陰性の月が回る。
太陽と月は地球からの距離も大きさもまったく異なりますが、
地球から見た大きさはまったく同じで、これは偶然ではないのでしょう。
太陽と月は、地球にとって完全に調和の取れた陰陽の関係です。


昔子供の頃に読んだイソップ童話に「金の卵を産む鶏」の話がありました。
毎朝一個金の卵を産む鶏がいて、
その飼い主が欲をかいて大きな金の塊を手に入れようと鶏を殺し、
お腹をさばいてみても、中には金はまったく入っておらず、
鶏が死んでしまい、翌朝からは金の卵を
まったく手に入れることができなくなったというお話です。

私たちもこの金の卵を産む鶏のようなものですね。
私たちは肉体という肉の塊に価値があるのではなく、
そこに宿る生命によって創り出される日々の思いや行動に価値があります。

私たちの体を切り裁いても生命の本質を見つけ出すことはできませんが、
この肉体に生命が宿っている時、肉体は霊(魂)の源と結び付き、
黄金以上に光り輝く生命の本質を発揮します。

私たちはただそのことに気付くだけ、
これからはそういう時代です。

2011.1.28 Friday  
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