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天命

前回の「超能力」で、私の超能力体験を少し書きましたので、
今回もそれに引き続き、ちょっと不思議な体験について書いてみます。


天命というものは、誰しもが生まれながらに持っているものです。
けれどもそれは簡単に分かるものではありません。
それを見つけるには困難が伴い、
その困難を体験する過程で様々な学びや気づきを得ることができ、
天命を見つけた時には、
それを成就するための力をも身に付けることができているということなのです。

答え、結果よりもそれを導く過程が大切、
これはまさに人生の黄金律ですね。

  天命について ・・・ 原点<2>


また突然とんでもないことを言い出しますが、
私は自分の天命と思われるメッセージを聞いたことがあります。

今から二十年ほど前、その頃なぜか頻繁に体外離脱を経験していました。
ほとんどは寝ている最中に起こるのですが、
体から意識が抜け出し、自分の寝ている姿を上から眺めるのです。

その眺めている場所はいつも必ず同じです。
つま先の真上の天井近く、その場所から自分の肉体を見ています。
意識体は足から抜け出るのかもしれません。

一度は布団に入り、まだ眠りにつく前に意識体が体から浮き上がったことがあります。
その時も足先から上に上がっていき、
なぜか頭だけが肉体から離れられず、
頭を枕の上に乗せたまま、ちょうど逆立ちするような格好になり、
足先がぐるぐると渦を巻くように回転しました。

それからしばらくして意識体が肉体に戻り、
またしばらくすると再び同じように意識体が足先から上昇するという形を
繰り返しました。

今考えてみると、その時はまだ眠りについていなかったので、
頭の部分の意識体が肉体から抜け出せなかったのかもしれません。


体外離脱をした時に、自分の寝ている場所とはまったく関係のないところで、
なにか啓示的なものを見せられたり聞かされたりということも
何度かありました。

それは夢と同じ体験なのですが、
夢と違うところは、きわめてリアリティーに満ちた世界だということです。
これは経験してみると分かることです。
夢は目覚めたあとは急速に記憶から消えていきますが、
啓示的なビジョンやメッセージは、いつまでも生々しく胸に残ります。

覚醒体験をしたある方が、
その体験をしてから年月が経つと、
それがいつのことだったのかだんだんと分からなくなってくると語っていました。
普通の日常体験は、月日とともに記憶が薄れていきますが、
覚醒体験のリアリティーはいつまでたっても鮮明に記憶に刻み込まれているので、
少しずつ他の記憶と遊離していくからだとのことです。

そのことは私もよく分かります。
体外離脱をして見たビジョンは、
昨日のことのように記憶の中で鮮明に生き続けています。


今からちょうど二十年前、知り合いの家でお酒を飲み、
そのままその家のソファーで横になって眠ってしまいました。

寝ている時に突然ビジョンが見えてきました。
目の前に、あぐらをかいて座っている人の姿があります。
その人の体は半透明で、輪郭しか見えません。
そしてそれは私自身の姿でした。
なぜそれが私だと分かるかというと、
「それは私なんだ」という確信が心の中で湧いてくるからです。
そうとしか表現しようがありません。

そのあぐらをかいている体の尾てい骨あたりから、
少しずつ白い光が上に昇っていきました。
それがクンダリーニの上昇であり覚醒であることは、瞬時に理解できました。

その白い光が少しずつ全身を包み、頭頂部まで至り、
全身が白い光にすっぽりと包み込まれた瞬間、
パッと目の前のビジョンが切り替わりました。

今度は私が空中で横になっている姿が見えます。
その横たわった体が、天上から降り注ぐ白い光に導かれるように上昇し、
空を突き抜け、上へ上へと昇っていきます。

その時に、ハッキリとした言葉を聞いたのです。
とてもきれいなよどみのない声で語られた日本語のメッセージでした。

流れるように語られたそのメッセージを、
残念ながら、そのすべては記憶することができなかったのですが、
その中に、地球、宇宙、浄化、こういった単語が含まれていたことだけは
しっかりと覚えています。

たぶんこれが私の天命なのでしょう。
なんらかの理由で、それを言葉として聞く必要があったのだと思います。

そしてそこで耳にしたメッセージは、
私が現在志していることとほぼ同一と言っていいものです。
これは何よりも幸せなことです。


そのメッセージを耳にし、ずーっと上まで上昇した後は、
自然とまた下に下がっていき、下に行き着いた瞬間に目が覚めました。

そこで見たビジョンというのは、夢とはまったく違うきわめて生々しいものです。
まだ午前三時か四時頃だったかと思いますが、
目覚めてすぐ、隣の部屋で寝ていた知り合いを起しました。

その知り合いはとても霊感のある人だったので、
私と同時に同じビジョンを見たのではないかと思ったからです。
けれどもそのビジョンを見たのは私だけでした。


夜明け前の道を興奮冷めやらぬ面持ちで、
歩いて5分ほどの自宅に向かって帰ることにしました。

その帰り道、広島市内中心部の橋を渡っている時、
南の空に東から西に向かって、
何かの発光体がゆっくりと流れるように移動していくのが見えました。

まだ飛行機が飛ぶような時間ではありません。
流れ星だともっと速く流れていくでしょう。

私もきっと遠い過去世では地球以外の星で暮らし、
その時の仲間がさきほど見たビジョンを送ってくれたのではないか、
その証として自分たちの乗り物を私の目に入れてくれたのでは、・・・
そんな風に考えています。
もちろん真相は分かりませんが・・・。


ちょっととんでもないようなことを書きましたが、
こんな経験もあり、
人は誰しも天命を持って生まれてくる、
そしてそれは自らが自らの意志で選択したものであるということが、
深く得心できるようになりました。

天命とは、ステレオタイプで語られる幸福観を成就することではありません。
人の顔も性格も十人十色であるように、
天命もまた人それぞれです。

長い魂の歴史において、いつかは必ずそれに気付き、
それに向かって生きていくことを求められるようになるはずです。

原点を見つめ、魂の求める天命に向かって生きていくことが、
究極の幸福を求める道です。

2010.8.5 Thurseday  
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