ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



生き方

昨夜は布団で三時間、
今日は椅子に座ったまま、一杯気分で三時間、
よくこんな睡眠時間で体が保つなと思います。

これまでも「気が張った」時期はありましたが、
こんなことはありませんでした。
他人に言葉で言っても分かってもらえない、
自分にしか感じられない不思議な肉体感覚です。

「寝る間がないんです〜」と人に言うと、必ず、
「いいじゃないですか、儲かってますか?」
みたいなことを言われます。

残念ながらまったく儲かってはいません。
私が忙しいのは、お金にならないことばかりしている結果ですので ・・・ 。

ホームページを更新し、メールの返事を書き、
トイレを磨き、いろんな頼まれ事をして、・・・
そんなことが私の生活の最重要事項となっていて、
お金になる仕事は三の次か四の次になっています。

だいたい昔からずっとこんな感じでしたね、
これは変えることのできない自分の性格でしょう。
昔はこれを何とかしたいと思いましたが、
どうやっても変えることができないので、
最近はあきらめて・・・というか、これを受け入れて、
そのままの自分を丸ごと愛するようにしています。

それでも最近はグータラにも関わらず、
短時間睡眠で物事に積極的に取り組める自分がいるわけですから、
半世紀以上生きてきても、
ある一定の傾向の中でさらに変化できるというのは、
人間ってすごいものなんだなと思います。


今はホームページにこつこつと文章を綴り、
メールの返事も丁寧に書かせてもらう、なかなか筆まめな自分なのですが、
昔からそうだったわけではありません。

小学校の時、作文の中の句読点の使い方の誤りを指摘され、
それがものすごいコンプレックス(トラウマ?)となり、
二十代ぐらいまでは会社のレポートも手紙も、
とにかく文章を書くことが大嫌いでした。

それが二十年前、ちょうど三十歳になった頃に
ハガキ道の坂田道信先生と出会い、
ハガキを書く楽しさを知り、
筆無精の自分が筆まめの自分に、
まさに180度ころっと変わってしまいました。


坂田道信先生、私が出会った当初は坂田成美先生といわれてましたが、
ホント〜に魅力のある素敵な先生です。
広島の向原という田舎に居を構え、
日々全国を講演で歩きながら、
毎日三十通とか五十通のハガキを書いておられます。

坂田先生はたぶん全国でただ一人の個人で郵便番号を持っておられる方です。
それだけ郵便局に貢献しておられるということです。

ハガキ道 坂田道信先生

懇意にしていただいていた当時、
志ある仲間と一緒にアメリカ旅行に行きました。
私は坂田先生と一緒の部屋でしたが、
先生は朝四時ぐらいに目を覚まされて、
顔晴り屋の仲間の人たちと一緒にひとつの部屋に集まり、
読書会をしておられました。

私も初日だけは参加させてもらいましたが、
二日目からは体が保たずにダウンしました。


坂田先生のお話はすごく心に響くんです。
甲高い声を頭のてっぺんあたりから出されて、
その迫力のある話し声に、何度も笑い、そして何度も泣かされました。

YouTube に坂田先生の動画がアップされているのを見つけました。
すごく懐かしいです。 ^^☆



坂田先生はこう言われるんですよ、

「あんね〜、生きるっていうのはね〜、魂を磨く作業なんですよ〜」

「ボクはね〜、ハガキ書くことによって人生救われたんですよ、
 ハガキ書くといいよ〜。
 けどね〜、ハガキ書かなくってもね〜、
 あなたはあなたなりの心を磨ける方法を探せばいいんだよ〜。
 皆さんもそれを早く見つけて実行してくださいね〜」


いいものでも強制しない、
自分だけのもの、それを見つけるということを大切にする、
坂田先生とはもう十年以上お会いしていないのですが、
今振り返ってみると、私は坂田先生の生き方に随分影響を受けているなと感じます。

坂田先生がハガキの大切さと出合われたのは、
森信三先生徳永康起先生、このお二人からの導きが縁でした。

ですから坂田先生の生き方の原点であるこのお二人のお話を、
講演のたびに必ずされていました。
しかもほとんど同じ話です。

けれどもこの同じ話が何度聞いても心に響くんです。
いや何度聞いてもではなく、
聞くたびにより一層深く胸に入り込み、
私も何度も何度も泣かされました。

感動の話、エピソード、
それが作られたものかどうかはすぐに分かります。
本当に自然に生まれたいい話というのは、
何度聞いても、聞けば聞くほど心動かされるものです。

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生き方の原点となるもの、それは志であり、
前項「安定」で書いた、波に乗っかっているサーファーの
ぶれることのない安定した腰に当たるものです。

この生き方の原点、腰が安定しているからこそ、
柔軟な手足を使い、上手に波に乗っていくことができます。


坂田先生と出会い、ハガキ道を実践しだしたその年に、
たまたま行きつけの中華料理屋で、
ハガキ、手紙特集みたいなのをやっている婦人雑誌を見つけ、
それを家にもらって帰り、何度も熟読した記憶があります。

その中で作家の永六輔さんのこんなインタビューが載っていました。

永さんは昨日ハガキを50枚書かれたそうですが、
ハガキを書くのがお好きなんですね?

「いいえ、私はハガキを書くのはきらいです。
 けどハガキが来たら返事を書かないといられないんです。
 『お前なんか死んでしまえ!』ってハガキが来たら、
 『いいえ、死にません!』って返事を書くんです。
 これは生き方だから変えることができないんです」


『生き方だから変えることができない』、すごい言葉ですね。
とても深く心に刻まれました。

私たちが普段の習慣や信条としていることで、
変えることのできない『生き方』と呼べるまでのものが果たしてあるでしょうか ・・・ 。


変えることのできない生き方、安定した腰、
これはそれがどういった中味のものであるかというよりも、
不動であるということに、より深い意味があると感じます。

私たちは目先の果実を求めるよりも先に、
この不動のもの、生き方の原点となる根っこをまず見つめるべきでしょう。

私も今の生き方をこれから変えていくことはできません。
自分の持っている性格、信条、考え方、
その心の中の持てる財産を、これからもより深く愛し、
よりよい方向に活かせるようにしていきたいと考えています。

オンリーワンの愛すべき自分だけの世界、
その中で『魂を磨く作業』を続けていきます。 ^^☆

2010.4.19 Monday  
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