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山と谷<3>

ローゼンクランツの開発者である貝崎さんからつい先日お電話をいただき、
いろんな話を聞かせていただきました。
その中で最近オーディオクリニックの現場で知り、
まだホームページには公開していない最新の音のノウハウの話題となり、
その意味することのすごさに、
私はまさに驚愕してしまいました。


オーディオシステムにおける方向性の管理は、
各オーディオ機器の配置順序、ケーブル、インシュレーターの向き、
オーディオラックの天板、スピーカー台の上下、前後左右の方向性の確認、
スピーカーユニットの左右の位置確認、取り付け角度の調整、
ユニットの取り付けねじの加速度組み立て等、
細かく見れば百カ所近くに上ります。

そしてそれらを一カ所ずつ調整し、より正しい方向性に近ずけるにつれ、
再生される音楽はよりなめらかに、そして躍動感を増し、
音楽としてより魅力の増したものとなっていきます。

これは物理計測器では計れなくても、
人間の耳にはハッキリと感じ取ることのできる
音を通した生命エネルギー伝達の真理なのですが、
最近分かってきたのは、
この完璧に方向性管理をし、調整された状態から、
わざと少しだけ方向性を狂わせたものを混在させることにより、
さらに音楽をより生き生きと再現させることができるようになるというのです。

これの意味することはとてつもなく深いです。


ローゼンクランツのインシュレーターやゴルフボールの
表面のディンプル(くぼみ)が、
その表面を伝わる音や空気といった波の伝搬をなめらかにする働きがあるように、
全体的に整った状態保ったシステム全体においても、
やはりディンプルというか谷間というか、
なにか異質なものが混在することにより、
その上を伝搬する波動の流れをよくするということです。

インシュレーターやゴルフボールといったミクロの世界から、
システム全体といったマクロの世界まで、
山あり谷ありといった平坦ではない状態が理想であるということが、
フラクタル(自己相似形)性を持って再現されているということ、
これはまさに宇宙の基本法則そのものです。

太極図の示すように、
太陰(黒い勾玉の形)の中に小陽(白い小さな丸)あり、
太陽(白い勾玉の形)の中に小陰(黒い小さな丸)あり。

陰陽太極図

しかもその陰と陽の白と黒の色も、
このパソコン画面で表示されているような完璧なコントラストを持った
白と黒ではなく、
白は少し生成りのような半紙のような色で、
黒は少し灰色がかった墨の色です。

完全、完璧ではない、少し異質のものが混じったもの、
平坦ではなく、少し谷間のようなデコボコがあるもの、
そういったものの方が自然であり、
より生命エネルギーが躍動しやすい場であるということです。

貝崎さんの話を聞いてからこの太極図を見ると、
小陰、小陽である黒と白の小さな丸が、
ゴルフボールのディンプルに見えてくるではありませんか。

    こんな生命の真理について詳しくお知りになりたい方は、
    是非「我が魂の遍歴と新しい時代の理」をお読みください。


私は超グータラ人間であるにも関わらず、
長年継続している習慣というのがいくつかあります。
体を亀の子だわしで擦り、手当をしながら言葉をかけたり、
呼吸法や半身浴、肛門を締めるムーラバンダをしたり、・・・
心と体の健康に関することばかりですが、
十年以上続いている習慣が、両手いっぱい使って数えるぐらいはあるでしょう。

長く続けるコツはふたつです。
ひとつは効果が体感できるまでは顔晴って続けること、
二つ目は、イヤになったら適当にサボって顔晴り過ぎないことです。

けれども世の中はこういう怠惰な人間ばかりではありません。
「一度やると決めたら、雨の日でも風の日でも絶対にやる。
 例外は作らない」
こういう完璧主義をモットーとしている方もおられます。

これはどちらがいいという問題ではなく、
その人に合った方法というものがあるのでしょう。

けれども宇宙の法則からすると、
例外無き完璧さを求めるというのは、
真理から外れているような気がします。

そういう生き方には、ほとんどの人は付いていくことができず、
行き着く先には「破綻」が待っているように思えます。

宇宙の法則でいうと、
『陰きわまれば陽になり、陽きわまれば陰になる』
ということで、張りすぎた糸は切れ、膨らみすぎた風船は破裂し、
床にたたきつけたボールは、大きく上に跳ね返ってくるのです。

それと今は西洋から東洋、
絶対の世界から相対の世界へと価値観が移行している時です。
もう絶対や完璧さを求めるのは時代遅れではないでしょうか。

人生山あり谷あり、そのギャップの大きな波にもまれ、
弱い自分の体を揺すられながら、
その中を泳ぐようにして力強くしなやかに生きる、
これこそがまさに人生のダイナミズムでしょう。

イルカは体を大きく揺さぶるようにして高速で自由自在に泳ぎ回ります。
ピストルの弾は、渦を巻くようにして飛ぶから真っ直ぐ遠くまで届きます。
こんな例は数限りなくありますね。


人生いろいろ、○○○もいろいろ ・・・ ♪
谷間のような人生も、またいつか上り調子の時が必ず来ます。
冬があるから植物は、大地にしっかりと根を張ることができます。

松田聖子も歌っています。
「夜明けの来ない夜はないさ ・・・ ♪」と (^^)v



2010.4.13 Tuesday  
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