ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > セドナメソッド > 根本欲求の解放



ヨガナンダ



根本欲求の解放

『人間の幸不幸はその人の心が決める』

自分が幸せなのかどうか、
心が満たされているかどうなのか、
それは身の回りの環境や自分に与えられた条件が決めるのではなく、
自分の心、そのあり方、捉え方が決めています。

その心を解放するセドナメソッドは素晴らしい手法であり、
生涯かけて長く付き合っていけるものです。

心の解放は一度ですべてすむものではありません。
また心の中には少しずつ時間をかけて積もっていくものがあり、
それは同じく時間をかけて解放していくことが必要です。


これまでセドナメソッドを日々休まず行っていたわけではありませんが、
少しの期間を空け、何度も繰り返しています。
そして繰り返すたびに新たな発見があり、
そのたびごとに心の不思議さとセドナメソッドの偉大さを感じます。

セドナメソッドの手法は極めて簡単です。
簡単だからこそ深いと言えるでしょう。

自分の心の中にある感情を見つめ、実感し、
それを手放せるかどうか、手放すかどうか、
そして手放すとしたらいつ手放すのか、
それを自分に問いかけ、
その感情を込めて握りしめたペンなどを手放す、
ただこれだけです。

解放の手法は実に簡単ですが、
よりよく解放していくために
どういった順序で自分の心を見つめていけばいいのか、
それを詳しく解説しているのがテキストとなっている
『人生を変える一番シンプルな方法』です。

―セドナメソッド新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド新版 人生を変える一番シンプルな方法
ヘイル・ドゥオスキン 安藤 理

主婦の友社 2014-02-07
売り上げランキング : 2954

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

テキストでは、まずはじめに九つの感情を手放し、
その次にその根底にある根本欲求を手放すことをすすめています。

下の図は、自分の心を制限している感情、欲求を図示した
想像上の「制限の木」です。

セドナメソッド 想像上の「制限の木」

九つの感情とは、
無気力、悲しみ、恐れ、渇望、怒り、誇り、そして勇気、受容、平安です。

この九つの感情という概念は理解しやすく、
これまでもこれらを解放するたびに、
心地いい思いを体感してきました。
  (本当に、これは心の快感です!)

けれどその次、その根底にあるとされる根本欲求が、
頭では理解できるのですが、
今ひとつ霧の中といった感じで上手く捉えることができませんでした。

しかし・・・、このたび九つの感情から根本欲求の解放へと至るルートを
何度目かに通り過ぎ、
今までにはないレベルで根本欲求の存在を認識することができました。


根本欲求とは、
周りの人やものをコントロールしたいという『制御欲求』、
認められたい、愛されたいという『承認欲求』、
安心したい、生存したいという『安全欲求』、
離れたい、独立したいという『分離欲求』、
この四つです。

そしてその中で、承認欲求には、
それと相反する二つの欲求があると述べられています。
それは、認められたくないとする『否認欲求』、
そして愛を求める思いの裏返しとしての『愛したい欲求』です。


根本欲求の解放手順は、他の解放手順と少しだけ異なり、
より簡単だと述べられています。

欲求を解放する手順をお教えします。
日々の活動にこれを取り入れると、
より簡単になっていくでしょう。
欲求を自覚するだけで、
質問をする前でも自然と解放が起こることがあります。
質問文は、解放の基本手順の代わりに使えますが、
最後に付け加えることもできます。
今後は、「手放せますか?」の質問だけを使い、
後続する「手放しますか?」と「いつ?」を使わないことにします。
なぜなら、この深いレベルの解放では、
解放する決心がよりすばやく、より自然に起こるからです。
ですが、解放手順を強化するために必要な場合は、
後続の質問を使ってもかまいません。


今回は確かにそれを感じました。
自分の中にある根本欲求を見つめ、
それを手放すかどうか、
そう思っただけで大きな解放が起こったことを、
軽くなった心とともに実感しました。

これまでは解放が上手くいかないという以前に、
その存在さえ十分把握できなかった根本欲求が、
今回すごく簡単に解放することができたのです。

これはこれまでセドナメソッドの解放を進め、
ひとつの臨界点に達したのだと思います。
もちろんこれがゴールではありませんが ・・・ 。


自分の心をあからさまにするのは恥ずかしいことですが、
あまのじゃくで独自性の強い自分の心の中の最も大きな根本欲求は、
“認められたくないとする否認欲求” であると感じました。

そしてその否認欲求が強く表れた過去の場面を想像し、
その思いを右手に握りしめたペンに注ぎ、
それを実感した後、「解放したい」と頭の中で思った瞬間、
スーッと心の中が軽くなるのを感じました。
まさにテキストに書かれているとおりです。

否認欲求は承認欲求の裏側にあるものです。
否認欲求が解放されると同時に、
承認欲求もまた薄まったことを感じます。


自分の中でまだ確証を持って語れるものではありませんが、
九つの感情の根元にある根本欲求とは、
スピリチュアルな世界でよく語られる『インナーチャイルド』
に相当するか近いのではないかと感じます。

インナーチャイルドとは、
子どもの頃から培ってきて、
大人になった現在も影響を与える心情、感情のことです。

約一年前にこの本を手にし、
ここに書かれている心のブロックを解放し、
インナーチャイルドを癒やす五つのワークが理に適っていて簡単なので、
ここ数ヶ月、ほぼ毎日行っています。

心のゴミを掃除する方法心のゴミを掃除する方法
クレッグ・ジュンジュラス 小松よしみ

主婦の友社 2013-12-06
売り上げランキング : 14853

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この五つのワークが、
根本欲求の解放をアシストしてくれたように感じます。

インナーチャイルドを癒やす方法は、
ネットにもたくさん紹介されています。
  <インナーチャイルド 癒やす - Google 検索>


けれど今回これを書くにあたって初めて知ったのですが、
「インナーチャイルドは癒やせない」、
あるいは、「インナーチャイルドというものはそもそも存在しない」、
といった考え方を持つ方も多いようです。

たしかに、目的論のアドラー心理学でも、
トラウマを含めた過去の影響を否定しているのですから、
そういった考え方はあって当然です。

けれどここで大切なのは、
インナーチャイルドの存在がどうかといったことではなく、
それをあると仮定、想像し、それとアクセスすることによって、
自分の心がどう変化するかということです。

心の解放は、心にとってとても大きな変化です。
その大きな変化は一瞬にして起こりますが、
そこに至るまでにはたくさんの蓄積が必要であり、
いいと思えるものもそうでないものも、
自ら体験し、自らの意志でその価値を判断することは
大きな糧になると考えます。


セドナメソッドは極めてシンプルであるがゆえ、
極めて深い世界です。

長い時間かけ、自分なりの方法で少しずつ究めていってください。

2017.8.27 Sunday  
 ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.