ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > セドナメソッド > トーラス<2>



ヨガナンダ



トーラス<2>

人の持つ感性は十人十色、
同じものを見たり聞いたりしても、
そこからイメージされるものは様々です。

セドナメソッドは感情を解放するための
極めて簡単で優れた手法ですが、
人によってはその解放の感覚がなかなかイメージしにくい場合もあるようです。

最も簡単な感情解放の手法は、
手に握りしめたペンを手放し、下に落とし、
それとともに感情をも手放すというものですが、
これがどうしてもイメージしにくい場合は、
視覚や運動感覚など他の感覚器官を使った解放の手法もあり、
それはテキストに紹介されていますので、
いろいろと試してみられるといいでしょう。

新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド
ヘイル・ドゥオスキン 安藤 理

主婦の友社 2014-02-07
売り上げランキング : 9440

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ようは解放することが目的であり、
そのためのイメージの手段は自分に合ったものでいいのですが、
そのイメージにはそのイメージを生み出す背景があり、
それが理に適ったものであるからこそ、
イメージが心にしっかりと浸透していきます。

前項でご紹介したトーラスは、
セドナメソッドのテキストには紹介されていないものの、
循環というこの時空の基本法則に忠実に則ったものであり、
だからこそ大きな解放の力があり、
その解放されたものがまた新たな力となって自身に舞い戻ってきます。



自分にとってこのトーラスは、
とてもイメージしやすいものなのですが、
それは誰にも共通したことではないようで、
分かりにくいという声を時折耳にします。

けれどこのトーラスは極めて意義深い時空、生命の象徴的概念、構造ですので、
是非ともご自分の体でこの壮大なる循環の仕組みを
感じ取っていただきたいと願います。


これはひとつのモデルですが、
このトーラスを利用して感情を手放すには、
まずは目の前に美しい宝石箱をイメージし、
その中に手放したい感情や記憶を詰め込み、
それをイメージの中で爆発させ、
バラバラになった感情の欠片を左回転で宇宙の星々の元へと舞い上げ、
それらが完全に昇華され、溶け込んだ後、
粉雪がパラパラと舞い落ちるように、
真っ白になったそれらの欠片が自分の周りを取り囲むように降り注ぎ、
そしてそれらがいったん完全に下まで落ちきった後は、
今度はゆっくりと中央に集まりながら再び自分の元へと上昇し、
肛門(尾てい骨)のあたりから体の中へと入り、
新たなエネルギーとして生まれ変わります。

この一連のイメージは、
すべて時空の基本法則に則ったものであり、
だからこそイメージしやすく、また大きなエネルギーを持つのです。


今日掲示板に、いつも書き込みをくださるサリーさんから
こんなご感想をいただきました。

宝石箱はもったいないので、(笑)ゴミ箱に突っ込んで
空高くロケットを打ち上げましたー♪
爆破しないと駄目???(笑)


人はみな感じ方はそれぞれなのですね。
宝石箱ではなくごみ箱とか、
爆破がイメージしにくいとか、
これまでまったくそんなことは考えたことがなかったので、
とても参考になります。

繰り返しますが、ようはイメージできればいいのです。
もしそれがその方にとってイメージしやすいものであれば、
それはそれでいいのです。

けれどいくらイメージしやすくても、
それが法則に則っていないものであれば、
今はイメージしやすくても、
最終的には求める結果は得られない可能性があり、
その点をよく考えてみる必要があります。


まずはなぜ宝石箱なのかということです。

この世の中は悪や矛盾、様々な不正に満ちています。
その悪とされるものを取り除き、
善とされるものに満ちた世の中を目指す、
これは社会の一般的な考え方です。

けれどもっと大きく、時空の基本法則というところにまで思考を深めていくと、
この世の中に悪というものは存在しません。
すべてのものが意味、役割を持って存在し、
それらもまた大きな時空全体の生命を維持する一助となっています。

善とされるもの、悪とされるもの、
どんなものも、すべてのものは命を持っています。
そしてそれらの命はすべて有限であり、いつかは必ず今の形を滅し、
その滅した後は形を変え、再び新たな命として生まれ変わっていきます。

その考え方に則れば、
手放すべき感情、記憶というものも
これまでひとつの役割を担っていたのですから、
その感情、記憶によって感じ、学ばせてもらったことに意識を向け、尊重し、
それに対する感謝の思いとともに宇宙の元に還してあげ、
そして新たな命へと蘇らせてあげるのが理想です。

時空の基本法則から見れば、
どんなものでも完全に消し去り、無にすることはできません。
すべてのものはまた別の循環サイクルに飲み込まれる(含まれる)だけであり、
手放すというのは、本来完全に消し去ることではなく、
昇華さすことなのです。

ですからごみ箱をイメージするというのは、
その手放すべきものに否定的イメージを与え、
消し去ろう、捨て去ろうという本来的に無理な思いを与えることに通じ、
その消しきれなかった否定的なものは、
必ずいつかその形を持ったまま昇華されずに自分の元へと還ってきます。

また自分の過去の感情、記憶に対し
ごみ箱に入れるべきマイナスのものだっと刻印することは、
そのマイナスの刻印という形で、いつまでも心の中に残り続けます。

忌み嫌ってごみ箱に入れたものが再び自分の元へ還ってくる、
過去の記憶を暗いものとして刻印し、それを持ち続ける、
こんなのはイヤですね。
ですからどんなものにもリスペクト、感謝の念を捧げ、
そっと宇宙に還し、自分の元へと自然に再び巡ってくることを願えばいいのです。
これをイメージするのがトーラスです。

手放すべき感情、記憶は、キラキラと光り輝く宝石箱に入れ、
「長い間お付き合いくださってありがとう。
 あなたのお陰でいろんなことを学ばせてもらいました。
 あなたはもう十分役目を果たしてださったので、
 どうか宇宙に還り、しっかりとお休みください。
 どうもありがとう」
こんな言葉をかけてあげるといいのではないでしょうか。


次に爆発させるということです。
爆発させるとは、ひとつの形を持った命を終結させ、
次なる命へと迅速にステップを進めるための手段です。

人間も肉体的死を迎えた後は焼却されて灰になり、
または腐敗して土へと還り、パクテリアの餌となり植物、動物の栄養となり、
大きな循環サイクルの中へと入っていきます。

この循環サイクルは時間的にとてつもなく長いものですが、
これをイメージの中で短時間に一巡させるのがトーラスです。
ですからそのイメージの中で、
瞬間的に次へのステップへと進ませるため、
爆発という大きなエネルギーを使います。

宝石箱全体が少しずつ融けていく、
または湯気のようになって立ち昇っていく、
そんなイメージでも結構です。
けど一気に爆発させて宇宙に還した方がイメージしやすいと思うのですが、
如何でしょう ・・・ 。
これはあくまでも個人の感覚です。

もちろんロケットで宇宙に打ち上げてもいいのですが、
それが宇宙の中で溶け込んでいくのがイメージしにくいように感じます。

人間の肉体が滅して土に還った後は、
常温核融合という原子レベルでの変換が起こり、
そんな微細な世界の中で他の生命と溶け込んでいきます。

原子とは極めて微細なものです。
たとえば海に一滴の水を垂らし、
その水か世界中にまんべんなく広がったとすると、
世界中どこの海の水をコップで取ったとしても、
そのコップの中には、
その水の分子が数十個含まれているほどです。

それと解放された命、感情、記憶が分解されて宇宙に溶け込むのは、
自分から離れた時点を起点とし、
そこから溶け始めるとするのがトーラスの構造上理に適っています。
ですからただ単に感情を手放すというだけなら
ロケットで宇宙に飛ばしてもいいのですが、
トーラスのように宇宙に還し、溶け込ますには、
あまり適当ではないように感じます。

先に書いたトーラスのイメージの仕方はあくまでもひとつのモデルです。
トーラスの循環の法則を感じ取った上で、
自分に合ったものをイメージしてください。


こうして再びトーラスのことを思い、文章を綴り、
またあらためてトーラスの示す偉大な宇宙法則を感じることができました。

宇宙の基本法則は極めてシンプルであり、
それは感情、思考、生命、物質、・・・
すべてのもの、概念の根底を包み込むようにして支えています。

トーラスは感情を手放す手法としてだけではなく、
他のどんなものにでも応用ができます。
まずはこのトーラスを使って感情を手放すことを実践し、
少しずつ自分の生活全般に応用できるようにしていければ最高です。

2015.12.1 Tuesday  
 ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.