スペースクリアリング
 ヨガナンダ > スペースクリアリング > コラム > 仕分け作業



ヨガナンダ



仕分け作業

今日は午前2時27分に月が満ち、満月になりました。
満月直後の満月期は、ものや感情を解放するのに適した期間とされ、
この時期にはなるべくガラクタを整理するようにしています。

今日は久し振りに少し大がかりにガラクタを処分し、
本棚やタンス、押し入れの中の模様替えに着手しました。

普段から余分なものは家に置かないように心がけてはいるものの、
ほんの少し気を緩めているだけで、
部屋にはいらないものが溜まってくるものです。

いらないものと言っても、まったく役に立たないゴミくずのようなものではありません。
ほとんど役に立たない、将来も使うあてがなくても、
その場で処分する決心がつかず、放置されたままになっているものたちです。

ガラクタはほこりと一緒です。
特に溜めようと思わなくても、時の流れとともに自然と積もってくるものです。


それとこのたび大片付けをしていて感じたのは、
時折行う大片付けは、
その前に大片付けをしてから今までの期間、
自分がどのように生き、周りの環境がどう変化してきたのか、
それを見極め、将来の指針を定める大切な作業であるということです。

以前片付けた時には、将来使うかもしれないと思って取っておいたものでも、
時が経てば、完全に不要品と判断できるものも出てきます。
ほんのわずかな期間でも、生き方の方向性は大きく変るものです。
片付けを通して、身の回りのものからそのことを感じます。

整理整頓の基本は、仲間同士を分かりやすく分類すること、
そして使用頻度の高いものを身近なところに置くことです。

以前は大切だと思って棚のいい位置に置いていたものでも、
しばらくぶりに見直すと、
押し入れの一番奥にしまっても支障のないようなものも出てきます。

またその逆に、これはもっと大切にすべきだということで、
すぐに取り出せる机の引き出しに入れておきたくなるようなものも出てきます。
そんな時は、なんだか貴重な宝物でも掘り起こしてきた気分になります。


片付けとは、単に身の回りのものを整える作業ではありません。
これは大きく言えば、自分の現在の生き方を見直し、
これからの人生の方針を定めていくための入り口となる作業です。

何を処分し、何を身近なところに置くのか、
これは日本の国というレベルで言えば、
国家予算の審議や仕分け作業に相当するものです。

そうですね、片付けとは、自分の人生の仕分け作業かもしれません。

時にはバッサリと仕分け作業を行って無駄を排除しなければ、
ぬるま湯に浸かったままの状態となり、
効率的な運営はできません。

仕分け作業で経費を削減できたなら、
その余ったお金を最も重要なところに注ぎ込めばいいのです。


政府が行っている仕分け作業は、
本当に現場を熟知している人間が行っているわけではありませんので、
100%望ましい結果が得られるかどうかは分かりませんが、
自分が行う片付けという仕分け作業は、
最も自分をよく知る自分という人間が行うのであり、
またそれを自分が100%納得し、
大いなる決意とともに受け入れることができるのですから、
その効果は絶大です。

今日久し振りの仕分け作業に取りかかった私の部屋は、
まだ進捗率3~40%といった状況ですが、
部屋の空気は明らかに一変しました。

そしてその空気の変化を受け、
新たなビジョンに向かっていこうという意欲が、
心の中にわき上がっています。


心は時とともに移ろっていくもの。
それとともに、身の回りのものにも変化を与えてあげましょう。
それが時空の法則のひとつである循環の理なのです。

2010.11.22 Monday

ひとつ前へスペースクリアリングコラム次へ

Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.