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ものとの距離

皆既月食の満月が過ぎ、また年末ということもあり、
  (満月から新月にかけては浄化、片付けに最適の時期です)
再びしこしことガラクタ整理を進めています。

スペースクリアリングが進んでいくと、
少しずつ心の中のものへの囚われから解放され、
以前よりも思い切って使わないものを処分できるようになってきます。

それでもものはホコリと一緒、
少しの時間ほったらかしにしていると、
いろんなところに山のように積もってきてしまいます。
だから定期的な掃除、片付け、ガラクタ整理が必要なのです。

これを機に心機一転、部屋の中のものとともに
自分の心の中、人生の計画も見直せたらいいですね。


今回大片付けをしていて気が付いたのは、
当たり前のことですが、ガラクタを処分するということは、
処分するガラクタに意味があるのではなく、
ガラクタを処分した後に残った
本当に自分にとって必要なものに意味があるということです。

その本当に必要なもの、
それに意識の光を当てるために、余分なガラクタは処分するのです。

このことがどれだけ体で深く理解できるか、
それがスペースクリアリングをいい形で実践できるかどうかの鍵です。

一度家全体でなくてもいいですので、
本棚、流し台の周り、押し入れの中、・・・
どこか一カ所でも徹底的にいらないものを処分し、
残ったものをキチンと整理整頓してみてください。
そうすれば『本当に必要なものに意識の光が当たる』
ということの大切さが実感していただけるでしょう。


それともうひとつ感じたのは、
本当に必要なものは、常に身近に置いておきたいということです。

身近というのは、目の届くところ、手の届くところ、
意識が向きやすいところということで、
自分とそのものとの距離が短いということです。

距離というのは、ひとつは物理的な距離です。
自分がいつも座っている椅子から、本棚まで3メートルあったなら、
自分と本との物理的距離は3メートルです。

けれども距離には物理的距離以外もうひとつあります。
それは意識の上での心理的な距離です。

ある部屋の片付け前と後という写真を見ました。
カラーボックスを並べた棚の中には、
片付け前はたくさんの本や書類が乱雑に放り込まれています。
片付け後は大半の本や書類は処分され、
残された大切なものだけが整然と並べられています。

片付け前も後も、そこに暮らす人にとって、
その人と残された本や書類との物理的距離は変わりません。
しかし片付けた後は大切なものだけに意識が向くようになり、
心理的距離はグンと短くなったことでしょう。


ガラクタ処分は、処分するガラクタが問題なのではなく、
残されたガラクタ以外のもの、
本当に自分にとって大切で、意識を向けなければならないものと、
物理的距離だけではなく、
いかに心理的距離を短くするかということにポイントがあります。

ガラクタを処分しようと思った時、
なかなか執着が捨てられず、
「こんものでも手元にあればいつか役立つ日が ・・・ 」
という思いが吹っ切れないのであれば、
それはそのまま置いておけばいいのです。

その代わり、そういったものを残したままにして、
本当に大切なものに意識が向くのかどうかということを考えてみてください。

人の潜在意識はものすごく大きな力を持っていて、
意識の力は常時すべてのものに向けられています。

身近なところに不必要なものがたくさんあったなら、
あなたの大切な潜在意識のパワーは、
いつもそのものたちにも向けられているということを知ってください。

またガラクタを処分しきれず、
まとめて段ボール箱に入れて倉庫にしまったとしても、
その倉庫にしまったという事実を潜在意識は常に意識していて、
その倉庫の中にまでも、意識のパワーは、
その何分の一かを注いでいるのです。

これは正に論より証拠です。
部屋の中のガラクタを処分し、完全に捨ててしまった時と、
取りあえず不要なものをどこか目に見えないところにしまった時とでは、
部屋に残されたものに対する意識の向き方が違うことを感じ取れるはずです。


要は、自分にとって本当に大切なものは何なのか、
それを活かし、常に意識を向けていくためにはどうすればいいのか、
そのことを考えればいいのです。

本当に必要なものとの心の距離を縮めてください。
そして今現在の自分が、いかに豊かであるのかということを実感してください。


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  <YouTube - 断捨離>

2010.12.23 Thurseday

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