宮島弥山登山 |
紅葉が見ごろを迎えつつある今日土曜日、抜けるような青空の下、 紅葉狩りをかねた安芸の宮島、弥山登山に出かけてきました。 弥山は大好きな山で、年に数回は登ります。 特に今頃の紅葉シーズンと、春の桜の頃が最高ですね。 安芸の宮島、高校生頃までは、紅葉が有名なので、 「秋の宮島」だとばかり思っていました。 今日は一日晴れマーク、明日は曇りから雨の予報です。 そのせいか、今日はかなりの人出です。 船の中も超満員、観光客の熱気にうたれ、 こちらまで気分が高揚してきます。 宮島行きのフェリーは、JRと松大汽船が平行運行しています。 今日はJRに乗って宮島に向かいます。 JRは西寄りのコース、大鳥居の前を迂回するように走ります。 宮島に着いたらテクテクと山の中の車道を通り 紅葉のきれいな紅葉谷へと向かいます。 途中民家の家並みが見えましたが、先日の台風の被害と思われる 屋根のブルーシートが痛々しいです。 紅葉谷、まだ色づき始めといったところですが、それはそれでなかなかきれいなものです。 ちょうどお昼時ですので、お弁当を広げる家族連れなどでにぎわっていました。 すべて真っ赤に紅葉、というのもきれいですが、緑、黄色、オレンジ、赤、 色とりどりのグラデーションというのも風情があっていいものです。 この紅葉谷から本格的な登山道がスタートです。 弥山はたぶん広島県内では最も登山者の多い山ではないかと思われます。 登山道もきれいに石段が整備されていて、とても歩きやすいです。 「呉娑々宇山登山」のところにも書いている名山の条件です。 名山の条件とは、 1.街の喧騒から逃れられること。 山に入ってまで車の騒音は耳にしたくありません。 2.登山道が整備されていること。 登山人口が少なくなった現在、登山道が未整備で、 遭難の危険性の高い山が数多くあります。 低山でも油断は禁物です。 3.自然林が残っている。 スギやヒノキの植林地帯は生態系が破壊され、 冷たい空気が漂っています。 4.頂上からの景色が素晴らしい。 これが登山の大きな楽しみのひとつです。 5.沢がある。 途中きれいな沢が流れていると、のどを潤すことができますし、 何より自然の中で耳にする水音は心和ませてくれます。 6.家から近い。 個人的条件です。(^◇^)ノ 7.山に行くまでに漂泊の感情が味わえる。 島にある山のように、行き帰りに船に乗ると、 「旅に来た」という感情を味わうことができます。 弥山は最高の状態でこの条件を満たしている素晴らしい山です。 今日も快調、早足で駆け上がります。 途中数十人の登山者を抜かして行きました。 あまり快調に飛ばし過ぎたため、頂上手前で少々バテました。(#+_+) 頂上のすぐ下に大聖院の霊火堂があり、 空海さんが千数百年前に点したという火、「消えずの火」が残っています。 その火で沸かしたお湯をいただきます。 鉄鍋で沸かしているからでしょうか、とても軟らかくて美味しいお白湯です。 ご利益いただけますでしょうか。 霊火堂から3分ほどで頂上です。 頂上からの眺めは、360度素晴らしいの一言です。 ここでお弁当をいただきます。 ベンチの上の青いリュックは、私の十年来の愛用品です。 本日のメニューは、セブンイレブンのお弁当とサッポロ一番のまいたけうどん。 けっこうしょぼい味ですが、山で食せばそれなりです。(^_^;ゞ いつもは弁当を食べていると、必ず鹿がよってくるのですが、 今日は見当たりません。 いればうるさいのですが、いなければいないで寂しいものです。 大聖院に向かって下山します。 途中の山道はマツクイムシの被害甚大で、 悲惨な状態の松がたくさん見受けられます。 これらの松が再び息を吹き返すことはあるのでしうか。 ここを通るたびに胸が痛みます。 弥山の参道は、いたるところに絶景を楽しめるビューポイントがあります。 大鳥居が小さく見えます。 対岸で宮島ボートを開催している時は、エンジン音が聞こえてきます。 ふもとの大聖院が近づくと、紅葉している木々が目に付くようになりました。 大聖院の登山道からの入り口もきれいに彩られています。 お地蔵さんたちも紅葉の下、にこやかに微笑んでおられます。 大聖院の本堂の中には素晴らしい色彩美の砂曼荼羅が飾られています。 仏足跡の上で写真をバチリ。 がんばって山歩きしたお陰で、靴下にポカリと穴が開きました。(^o^; アハハ 山門に向かって下りる石段沿いには、たくさんの摩尼車(まにぐるま)が。 中には般若心経の経文が収められていて、 摩尼車を一回廻すと、般若心経を一回唱えたのと同じ功徳があるとか。 その安易さがステキです。(^-^)vイエイ! 厳島神社を潮の引いた海から眺めました。 台風被害の工事が今も進行中ですが、六十七日ぶりに平舞台が仮復旧し、 今日から一般客がはいれるようになりました。 大鳥居のところまで歩くこともできます。 宮島のシンボルは、やはりこの大鳥居ですね。 山登り、紅葉狩り、観光地巡り、 一粒で三度美味しい弥山登山でした。ヽ(^o^)ノ 2004.11.13 Saturday |