呉娑々宇山登山
今日は広島市内の東北部にある呉娑々宇山(ごさそうやま)に登ってきました。
標高682m、この近くでは最も高く、懐の深い山です。

南区の自宅から自転車で約40分、水分(みくまり)峡の登山道入り口に到着です。
ここから呉娑々宇山々頂までは約2時間の道のりです。

水分峡にはきれいで大きな渓流があり、
水着を着た子供たちを連れた家族連れでにぎわっています。
川原ではバーベキューを楽しむ若者たちもいて、夏ならではの風物詩です。

呉娑々宇山に登るのは10年ぶり、2回目ですが、
とてもいい山で、これからたびたび登ろうと思います。

名山の条件とは、

 1.街の喧騒から逃れられること。
     山に入ってまで車の騒音は耳にしたくありません。

 2.登山道が整備されていること。
     登山人口が少なくなった現在、登山道が未整備で、
     遭難の危険性の高い山が数多くあります。
     低山でも油断は禁物です。

 3.自然林が残っている。
     スギやヒノキの植林地帯は生態系が破壊され、
     冷たい空気が漂っています。

 4.頂上からの景色が素晴らしい。 
     これが登山の大きな楽しみのひとつです。

 5.沢がある。
     途中きれいな沢が流れていると、のどを潤すことができますし、
     何より自然の中で耳にする水音は心和ませてくれます。

 6.家から近い。
     個人的条件です。(^◇^)ノ

 7.山に行くまでに漂泊の感情が味わえる。
     島にある山のように、行き帰りに船に乗ると、
     「旅に来た」という感情を味わうことができます。

いい山の条件を、このように定義しています。
呉娑々宇山は100点満点ではないですが、
およそ80点ぐらいはつけられる名山であろうと考えています。

頂上に至るまで、途中景色のいいところが何箇所もあります。



遠くに見える街並み中、米粒のような建物が何なのか、
ひとつひとつ確認していく作業は楽しいものです。

約2時間弱で頂上に。
普段ですとここで「弁当タイム」となるのですが、
今日は途中のコンビニで弁当を買いそびれ、
初めて経験する「腹ペコ登山」です。
正直きついっす。(ToT)

頂上から折り返し、来た道を引き返します。
呉娑々宇山は登山ルートが何本もあり、
本当は帰りは別ルートを通りたいのですが、自転車で来た悲しさです。
今度は公共交通機関を利用したいものです。

それでも少しだけ別ルートも通ってみました。ちょこっとだけ寄り道です。
行きはとても整備された登山道でしたが、帰りの寄り道ルートはかなり荒れています。

一人で山に登るときは常に命がけです。
途中で転んで脚を折ったら、その後だれにも出会わず助けてもらえなかったら、
あまり人が登らない低山ほど、万が一の危険があります。

まず絶対に転ばないようにすること。特に下りが要注意です。
ルートから外れないこと。
外れてしまった場合は、めんどうでも引き返すのが鉄則です。
(実際は、そのまま行っちゃうことが多いです。(^o^; アハハ )

整備されていない登山道を歩くとき、
唯一頼りになるのが、ところどころ木の枝に巻きつけてある赤いテープです。



これが目に入ると、ルートが間違っていないことを確認でき、
不安が吹き飛び元気が湧いてきます。

道案内の「赤いテープ」、不安がいっぱいの人生の中にもあればいいのに
そんなことを考えている今日この頃です。

2004.08.28 Saturday


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