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ハイブリッドの効能<3>

異なる性質のものを複数組み合わせ生まれるのがハイブリッドですが、
ひとつのものの中でも、状態の変化等によって異なる形状を持つその狭間、境界領域は、
ある特別な性質を持つ場合があります。
これも広義のハイブリッドであると言えるでしょう。


水は通常の一気圧の空間では、下から温度を上げていくと、
0度(融点)で固体から液体になり、100度(沸点)で液体から気体になります。

ところが温度や圧力をある一定以上に高めていくと、
液体でも気体でもないある特殊な性質を持った超臨界流体と呼ばれる状態となり、
気体のような拡散性の高さ、液体のような溶解性の高さを併せ持ち、
水や二酸化炭素の超臨界流体は、
食品、医療品、工業など様々な分野で環境に優しい技術として活用されています。


卵の殻と白身の間にある薄い膜は卵殻膜と呼ばれるもので、
これは怪我をした時に傷口に貼ると、傷を早く癒す効果があり、
昔の相撲取りや戦国時代の武士も怪我をした時はこの卵殻膜を治療に使ったそうです。

また肌に優しい保水成分もあり、
いろんな種類の化粧品も販売されています。
  <卵殻膜 - Google 検索>


食べ物の皮と実の間に栄養があるということは、よく知られています。
ポリフェノールが大量に含まれている赤ワインが体にいいと一時ブームになりましたが、
赤ワインと白ワインは原料となるブドウの種類そのものも違いますが、
赤ワインは白ワインと違い皮ごと原料として使うため体にいいのです。

リンゴは皮ごと食べるのが理想的です。
整腸作用やコレステロール低下作用があるといわれているペクチンは、
皮と実の間に最も多く含まれています。

トマトのリコピンも、皮と実の間に、
そば粉でも全粒のものが体にいいといわれるのは、
やはりそばの皮と実の間に栄養が多く含まれるためです。

栄養成分だけではなく、多くの野菜はその旨味が皮と実の間に凝縮されていて、
美味しいスープを作るには、野菜を丸ごと、少し切れ目を入れて煮込むのがコツです。


発芽玄米はギャバという有効成分を多く含み、
普通の玄米よりも栄養価が高いということで人気があり、
最近はどこのスーパーのお米売り場でも売られるようになりました。
これなども玄米から苗に生長する境界領域で、
その持てる生命力を大いに発揮した状態といえるでしょう。
  <萌え出る力>


「三つ子の魂百まで」、小さい頃に身についた習慣や癖、性格は、
成長した後では、なかなか変えることができません。

けれども上の学校に上がった時、社会人一年生になった時、
結婚した時、引っ越しをした時、・・・
身の回りの環境が大きく変化した時は、心機一転、
新しい環境に適応しようと頭も心も真っ新のような状態となり、
新たな習慣が身につきやすく、自分自身を大きく変えるチャンスとなります。
これも複数の環境の狭間にあって、ハイブリッドと表現できるかもしれません。


この時空に存在するものはすべて共生関係によって成り立っています。
この時空には何一つ周りから完全に独立した存在のものはありません。
  <共生と循環>

女性と男性、植物と動物、太陽とその周りを回る惑星、
これらが時の流れとともに循環し、自らの形とともに共生の形を変え、
ハイブリッドの形態も変っていく。

ハイブリッドはまさに時空の基本原理そのものと言えるでしょう。
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