生命の形<2> |
生命の基本形である二重らせん構造は、 地球における動植物の活動にも見ることができます。 北極と南極を極とし、北半球と南半球との季節変動による 植物、動物の活動は二重らせん構造を描きます。 下のふたつは横軸を時間、季節変動、縦軸を活動の活発さとした、 植物、動物の活動状況を表したグラフです。 出典:博進堂文庫 村山節 講演 「波動進化する世界文明」 5月下旬から北半球が新緑の季節を迎え、若葉が生い茂り、花を咲かせ、 そして実を結ぶ秋までは北半球の植物は活動期に入り、 その間南半球の植物は冬の休養期となり、 芽や葉っぱを出す時期を待って地中にしっかりと根を張ります。 そして11月下旬、北半球の秋が深まり、広葉樹が一斉に落葉しだす時、 南半球は本格的な活動の時期を迎え、植物が芽を出し新緑の季節となり、 北半球と南半球の関係は逆転します。 動物の世界も植物の世界と同じく、 半年ごとに北半球と南半球が、活動期、休眠期を繰り返します。 暖かくなった5月下旬から北半球の動物たちは活動期に入ります。 それと同時に南半球の動物は休眠期となり、冬眠、冬ごもりをはじめます。 北半球の夏が過ぎ、秋が深まった11月下旬、 北半球と南半球の活動期、休眠期の逆転現象が起こり、 渡り鳥は飛来をはじめ、北極圏ではシロクマ、シロクジラ、トナカイなどの 大移動がはじまります。 この様に植物と動物の生命活動は、 5月下旬と11月下旬を交点とした一年周期の二重らせん構造を持っているのです。 |