ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 心とからだの健康レポート > よりよく生きるために



ヨガナンダ



よりよく生きるために

『健康のためなら死んでもいい』こんな笑い話があります。

健康は人生を楽しく生きるための大切な手段です。
しかしあくまでも手段であって、決して目的ではないはずです。
健康になるために生きているのではなく、よりよく生きるために健康であればということです。

ここのところをきちんと認識していないが故に、先の様な笑い話が生まれたのでしょう。

『義・志・氣』という言葉があります。
『義』とは生まれてきた意味そのものです。
『志』とは「こころざし」、この人生で成し遂げたい目的、目標です。

『氣』とは現在の心の動き、短期的な行動目標です。
義・志・氣とは物事を考えるときの順序を表します。
義という生まれてきた意味があり、志という人生に対する大きなこころざしを持ち、
氣という考えを持って日々を生きていくのです。

義・志・氣、それぞれが身体の部分と対応をしています。

義はお腹、肚(はら)に対応します。
生き方の定まった人のことを『肚の座った人』と表現します。

志は胸に対応します。こころざしは胸に抱くものです。

氣は頭です。目先の様々なことは頭で考えます。

しかし多忙な毎日を過ごしている私たち日本人はつい目先の氣ばかりに目がいき、
人生を大きく見るための義や志が忘れがちになってしまいます。
とにかくお金が欲しい、健康でありさえすれば、・・・
目先の欲ばかりにとらわれ、人生の大きな目標を見失ってはいませんか。

現代人が目先のことばかりにとらわれ、
大局的に物事を考えられなくなったのは身体を見ても明らかです。
低体温化が進み、身体がゆるみ、姿勢が悪く、腹式呼吸ができなくなった現代人には、
しっかりとした肚を持つということはとても難しいことです。

コンビニの前や電車の中でだらしない姿勢で座り込んでいる若者に、
「生きる目的を考えよう」「青年よ大志を抱け」などと言っても
彼らの耳には空しく響くばかりでしょう。

日本人はもともと農耕民族で、肚、丹田は伝統的に立派に鍛えられたものを持っていました。
しかしここ数十年、生活全般に近代化、西洋化が進み、足が大地から離れ、
すっかり下半身の弱い民族となってしまいました。

大局的な視点を持ち、『義・志・氣』の順序で物事を考えられるようになるためには、
肚をしっかりと鍛え、身体作りそのものを見直さなければなりません。
日本の伝統的な食生活を見直すこと、食べ物をよく噛むこと、
運動をして丈夫な体を作ること、正しい腹式呼吸の仕方を身につけること。
まずはこれらのことが第一歩でしょう。

健康はあなたの人生を大きく花開かせる大切な手段です。
あなたの肚と胸で素晴らしい人生を思い描き、
健康な心と体でそれを現実のものとしていってください。


心訓       福澤諭吉

一、世の中で一番楽しく立派なことは 一生涯を貫く仕事をもつことである。
一、世の中で一番みじめなことは 人間としての教養のないことである。
一、世の中で一番さびしいことは なすべき仕事のないことである。
一、世の中で一番みにくいことは 他人の生活をうらやむことである。
一、世の中で一番尊いことは 人の為に奉仕して決して恩に着せないことで ある。
一、世の中で一番美しいことは すべてのものに愛情をもつことである。
一、世の中で一番かなしいことは うそをつくことである。

ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.