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コスモセラピー
五感を刺激することにより体調を整える療法「コスモセラピー」というのがあると聞き、
期待を胸に体験をしてきました。
セラピーを行うところは広島市内の外れにあるとても環境のいい一軒家、
広い庭にはハーブがたくさん咲いていて、
疲れた心と身体を癒すにはもってこいの場所です。
コスモセラピーを開発されたのはドイツのＤ．ギュンベル博士、
人と植物との対応に始まり、人と音、色、宝石などとの関係性を研究した結果、
すべての器官を相互作用させ刺激する療法として生み出されました。
セラピーの前に、１３色ある色の中から最も気になる色を選びます。
その選んだ色は、その人自身が最も求めているパワーを
与えてくれる色なのだそうです。
次にその色に対応する香りをかがせてもらい、
その色が本当に正しいのかどうかの確認をします。
その香りに違和感があれば、そこで色を変えることもあります。
セラピーはまずフットバス（足湯）から始まります。
お湯の中には選んだ色のビー玉と
それに対応するエッセンシャルオイルが入っています。
これだけでもかなり気持ちのいいものです。
フットバスが終われば特製のベッドに横になるのですが、
その前と後に植物のエッセンスを溶かし込んだ
アクアロムというお白湯を少しいただきます。
横になるベッド、コスモベッドといいますが、これがかなり変わったものなのです。
腰のあたりでＶ字形に折れ曲がり、
寝ているとちょうどお母さんのお腹の中にいる
胎児のような格好になります。
しかも呼吸をするとその振動に合わせて
自然と動くような仕組みになっていて、
ハンモックか揺りかごのようです。
ベッドに横になっている間は、コスモボールという大きな器から
お寺の鐘の音を透明にしたような低く澄んだ音が鳴り、
その間にコスモフォンという少し高い金属的なパイプの音が響きます。
額には単色のライトが当たり、手には触感を刺激する宝石を握ります。
ベッドで揺られているととても不思議な感覚になってきます。
全身の力が抜け、時間の感覚がなくなってしまうのです。
横になっている時間が５分だったのか１時間だったのか全く分かりません。
光が額に当たっていたことも、音が二種類だったことも
後で説明を聞くまで気が付きませんでした。
人によっては横になっている間に幽体離脱をしてしまったり、
幼いころの記憶が蘇り泣き出してしまう人もいるそうですが、
それも十分に納得できます。
簡単に言えば半睡半覚の状態というのでしょうが、
誠に不思議で心地よいひと時でした。
その間聞こえてくる音の音程、光の色、宝石の種類、
これらの刺激はもちろん最初にその人が選んだ色に対応したものです。
五感からの刺激すべてが統一したものをベースに決められているので、
お互いの共振作用で心と身体がとてもリラックスでき、効果が大きいのだそうです。
セラピーが終わった後はとにかくグッタリ、
全身の力が入らずやたら眠気が襲ってきます。
その夜はお風呂も入らずバタンキューの状態でしたが、
お蔭様で翌朝はでスッキリと目が覚め、心なしか身体も軽やかです。
これからもまた続けてコスモセラピーを受けてみたいと思います。
今度はどの色に心が惹かれるのでしょうか、
コスモベッドではどの様な体験ができるのでしょうか、今からとても楽しみです。
五感を統合的に刺激する、この方法はすごいものです。
これはコスモセラピーに限らず、
これからの時代、様々な分野でのキーワードとなっていくことでしょう。
五感を刺激する空間、店作り、イベント、・・・。
そして西洋医学でもこの五感刺激からのアプローチを
もっと真剣に考えるべき時が来たように感じます。
今こそが旧来の価値観から脱却すべき時です。
幻想世界へと誘う「コスモフォン」
上にあるのはエッセンシャルオイルと宝石
コスモフォンの真上の色、エッセンシャルオイル、
宝石がそれぞれ対応しています。
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