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苦手な人に愛を

アドラー心理学では、
『人間の悩みは全て対人関係の悩みである』
と言われています。

ですから、自分の心の中にあるマイナスの想念も、
そのほどんどが周りの人たちとの人間関係の中から生まれている
と言っても言い過ぎではありません。

嫌いな人、苦手だと感じている人に対する思いは、
そう簡単に払拭することができません。
それが自分自身の目を曇らせ、
生き方を制約するものになっていると感じてはいても、
心の奥の感情から湧き上がる思いは、
思考で簡単に処理することはできないのです。


苦手な人との付き合い方で頭を悩ませている人は多いでしょう。
ほとんどの人がそうだと言ってもいいかもしれません。
特にそれが身近な家族、会社関係、友人、
切っても切れない関係の人がそうであった場合、
その悩みは深刻です。

生身の人間に対する思いや執着は、
モノに対するそれよりもはるかに深く、
その感情を手放すのは容易ではありません。


苦手な人を好きになるのはとても難しいことです。
けれどせめて嫌いだという感情を少しでも払拭できれば、
こんな幸せなことはありません。

引き受け気功の創始者である藤谷康允先生は、
『あなたのことを好きになることはできませんが、
 これ以上嫌いになりません』
と唱えることをすすめておられます。
これは人間の心の弱さを容認した救いの言葉であり、至言です。

たしかに好きになることは難しくても、
今嫌いだと感じているその思いを軽減することはできるかもしれません。

その第一歩が、苦手な人に対して感謝の思いを送ることです。
感謝を抱く最もいい時間帯は寝る前です。
夜布団に入り、その日一日出会った人たちを思い出し、
その人たちに感謝の思いを送ります。
それと同時に苦手だなと感じる人、いい関係を保ちたいなと願う人にも、
同様に感謝の念を送るのです。


このたび数年のブランクを経て、
本格的に「今すぐ人生を変える簡単な6つの方法」
再開することができました。

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数年の時を経て、まさに目が開かれる思いです。

感じることは多々ありますが、
最も驚いたのが、数年前にこの本をしっかり読み、
大事なところは何度も読み返したはずなのですが、
ほとんど記憶に残っていない箇所があるということ、
しかもそのところを今読むと、
とても心に響いてくるのです。

それが六つあるワークの第六番目、
「自分自身に愛を与える」というところです。

このワークでは愛、これは感謝と同義語と考えていいと思いますが、
その愛を自分自身の中に送り、それで満たすというものです。
これがとても心地よくて幸福感を覚える素晴らしいものです。

そのワークの説明箇所を転記します。

自分自身に愛を与える技能は、とても単純です。
まず、ある宇宙エネルギーを思い浮かべてください。
それは、愛を象徴するエネルギーです。
一般に人々は、愛のエネルギーを、ピンク、桃色、あるいは薔薇色をしたエネルギーとして思い描いています。

続いて、そのエネルギーを自分の肉体の中に引き込んでください。
あなたの体を、そのエネルギーで完全に満たすことです。
あなたは、さながらそのエネルギーで満たされた風船のようです。
そのときあなたは、自分自身に、そして宇宙に、完璧に愛されています。


基本の説明としてはこれだけですが、
これを行う際は、尾てい骨から地球の中心に根を下ろすグラウンディング、
そして頭の中心に意識を置き、今この瞬間を感じること、
その上で行った方がより効果が高いでしょう。
その方法は本に詳しく書かれています。

このピンク色の愛を、苦手な人に対する感謝の気持ちにしてみてください。
どんなに関係が悪い人でも、多くの関わりの中で、
ほんの少しでも嬉しいなとか、有り難いなと感じたこと、
自分に喜びをくれるようなところがあったと思います。

会った時に少し微笑んでくれた、席を譲ってくれた、
服装をほめてくれた、コーヒーをおごってくれた、・・・
なんでもいいですから、
少しでもその人に対して持っているいい感情を思い出し、
それをピンク色の愛のエネルギーにして自分の内へ、
頭のてっぺんから胸の中へと下ろしていき、それを膨らますのです。

この方法、とてつもなく素晴らしいです!!
これまで対人関係をイメージして行ってきたワークのの中で、
断トツに大きな力を感じます。

自分は何事もビジュアルでイメージを捉えるタイプです。
夜布団の中で横になって行う感謝のイメージは、
空からパラパラと粉雪が舞い落ちてくる感じですが、
この第6のワークは、頭上から大きなピンクの綿菓子が下りてきて、
自分の胸の中でそれをいかようにも大きく膨らませることができます。
このイメージ、パワーの大きさはまさに桁違いです。


なぜそんなに大きなパワーがあるのか、理屈はよく分かりません。
このワークは椅子に座って行いますが、
その際は背骨が直立状態になり、
頭から胸、腹への想念の通りがよくなるからなのかもしれません。

またグラウンディングと頭の中心に意識を置いているのも、
それも流れをよくする要因でしょう。

僧侶が瞑想するときも背骨はキチンと立っています。
僧侶は床に腰を下ろして目を閉じますが、
このワークはグラウンディングをするので、椅子に座る必要があります。

いずれにしても、苦手と感じている人に愛、感謝の思いを抱けるというのは、
とてつもなく幸せなことだということを、
昨日は心の底から感じ、噛みしめさせてもらいました。

これは一種の麻薬的快楽です。
もっともこれは悪い副作用はありませんのでご安心ください。

またそれだけ苦手の人に対する思いは、
自分の意識の中で大きく足を引っ張り、
可能性を狭める存在だったのでしょう。

尊敬する鈴木秀子先生は、

この宇宙はあなたの味方です。
生きる意味とは、
他人にどれだけ愛を与えられるか、 許すことができるかです。


と述べられました。

この第六番目のワークは、
その愛を与え、許すことができる自分になるための
極めて優れたワークと言えるでしょう。

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2018.2.8 Thurseday  
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