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2018年4月29日 ・・・ ブラックジョーク?

最近よく見ているnetgeekというサイトに、
視覚に訴える海外の素晴らしい広告を紹介するページがありました。
  <目を見張るほどクリエイティブな15枚の広告 | netgeek>

そこで紹介されているものは、
どれもエスプリの効いた秀逸なもので、
一目見ただけでその広告の意図するものを読み取ることができ、
「さすがに外国のものはセンスがいいな!」とうならされてしまいます。

一番はじめに紹介されているフォルクスワーゲンの駐車支援システムは、
縦列駐車する車をハリネズミに例えています。



これを見ていると、
ハリネズミが前後にある金魚の入ったビニール袋に接触しないかヒヤヒヤし、
そのヒヤヒヤ感がフォルクスワーゲンの技術に対する信頼感へと結びつきます。

二番目は人工甘味料の広告です。
これは砂糖を使っていないお菓子(チュパチャプス)には蟻も近づかない、
だから食べても太らない、
さらにはそれゆえに健康的だと訴えたいのでしょう。



けれどこの広告にはとても違和感を覚えます。
虫も近寄らない食品、そのようなものを食べて人体に悪影響はないのでしょうか。
都市伝説のように語られる、
数ヶ月、あるいは数年間忘れ去られて放置されていたコンビニ弁当や
フライドチキンが、ホコリこそ被っているものの、
腐ってもいないしカビすら生えていなかったということを思い出します。


人体は、この地球上のどのようなコンピューターや精密機械よりも精緻であり、
現代科学で解明されているものは、その深遠なる仕組みのごく一部です。

砂糖よりもはるかに甘味が強く、
カロリーゼロと称されるアスパルテームやスクラロースといった人工甘味料は、
本来自然界には存在しない化学的に合成された人工物です。

人工物がすべて人体に害があるとは言いませんが、
それが長期的に見て人体にどの様な影響を与えるかは、
他との関係を断ち切った閉鎖的環境で、
短期的な変化しか見ることのない科学的実験では推し量ることができません。
(閉鎖的、ミクロ的、短期的、分析的、これらは科学的手法の特徴です)


鋭敏な人体の感覚は、
時には科学的分析よりも優れた本質を見極める力を持っています。

アスパルテームの入った食品を初めて口にしたのは、
たぶん二十年ほど前だと記憶しています。
何かジュース系の飲料だったと思いますが、
最初にそれを口に入れた時の砂糖と異なる甘味に対する違和感、
そしてそれを飲んだ後の舌が軽くしびれるような感覚は、
今も肉体的記憶として鮮明に覚えています。

その後も時おりアスパルテームの入った飲料を口にする機会があり、
そのたびに同じ舌のしびれる感覚を味わったので、
それ以降、極力人工甘味料の入ったものは口に入れないように心がけています。

とは言え、
「出されたものは残さず感謝していただく」
ということを、自分の名刺にも書き加えるほど大切なモットーとしていて、
最近は人工甘味料の入った食品が多く、
どうしてもそれを口にする機会が増えてしまい、
とても残念かつ恥ずかしいことですが、
今はアスパルテームを口にしても、
舌がしびれという違和感を発しなくなってしまいました。

慣らされるというのは恐ろしいことです。
まただからこそ、多くの人がそれを平気で口にするようになるのでしょう。


けれど今さかんに使われている人工甘味料が登場して月日が経ち、
少しずつその本質が明らかになってきて、
今は『カロリーゼロの人工甘味料を摂ることはダイエットにならない』
ということが知る人ぞ知る真実となっています。

<「カロリーゼロ」の意外な落とし穴!砂糖よりも太りやすいって本当? | 美BEAUTE(ビボーテ)>

<ゼロカロリー飲料の人工甘味料、体にさまざまな害の可能性…過食や糖尿病の恐れも | ビジネスジャーナル>

<安全な人工甘味料はどれ?9種類の甘味料の危険性・副作用一覧まとめ>

だとしたら、カロリーゼロの人工甘味料を使うことは害こそあれ、
メーカー側のコスト軽減以外メリットはほとんどないことになります。

けれど既存の製品に大量に使われているものの害をテレビ、新聞等
大手マスコミが積極的に報道することはなく、
また食品メーカーとしても、“カロリーゼロ”という
魅惑的なコピーを使うことのできるものを手放すのはデメリットが大きく、
結局は知る人は知るものの、
知らない人はいつまでも知らないままという構造になっています。

ですからまずは自分自身が賢くなること、
そして自らの感覚を研ぎ澄ますことが大切です。


そう考えたならば、
先の蟻が避けるお菓子の広告は、
まさにブラックジョークかと思わずにはいられません。

またそう感じる消費者が増えてきたならば、
世の中もきっと変わっていくでしょう。


<追記>

今書いてきたことと真逆のことを言うようですが、
虫が好むものが、必ずしも人体によくて美味しいは限りません。

農業のことはあまり詳しくありませんが、
本当に強く逞しく育った元気のある野菜は、
野菜自身にとっての敵である虫を寄せ付けないとのこと。
<虫食いの野菜は美味しい・・・は真っ赤なウソ | 松本自然農園>

そして「害虫」は、人間に不必要なものを取り除いてくれる有り難いもの、
<『害虫』はなぜ寄ってくるのか?~虫は不自然を取り除くありがたい存在~>

自然界はすべてが共存し、循環するもの、
自然の摂理は限りなく深いです。

2018.4.29 Sunday  
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