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2018年4月22日 ・・・ アースデイ

今日4月22日は地球の日、アースデイ(Earth Day)であることを、
知り合いのRajというインド人のfacebookの投稿を見て知りました。
  <アースデイ - Wikipedia>

インド最南端のホーム(児童養護施設)で育ち、
現在はニューヨークに在住している彼とはまだ会ったことがありません。
ホームのオーナーであるスギルタンの記事を
ホームページにアップしたことで、
彼とつながりができました。

Rajには幼いAsherという息子さんがいて、
その子がアースデイに向けて、地球さんへの誓いの言葉を書いています。



だいたいこんな感じのメッセージです。

地球さんへ

私は木を植え、地球さんにゴミを捨てないことを誓います。
家をキレイにし、地球さんが元気になるよう、
地球さんをキレイにします。
そして水も節約して使います。

地球さんへ 愛を込めて



公衆トイレを掃除する活動をしていていつも思うのは、
幼い子どもたちに掃除の喜びを知ってもらいたいということです。
キレイになったトイレや公園で感じる清々しさ、
地域の人の喜ぶ顔、
それを一度でも感じたなら、意識的にゴミを拾う活動まではしなくても、
道端に平気でゴミを捨てる人間にはならないはずです。

これは人間としてまず身に付けなければならない、
大切な躾のひとつです。


ゴミを捨てることは自らに刃を向けること、自傷行為です。

「地球に優しく」という言葉がありますが、
これはあまり好きではありません。
地球はひとつの生命体であり、それを地球生命体ガイアと呼んでいます。
人類は、そのガイアに寄生する生物であり、
ガイアは人類の生命よりも上位です。

シラミがたかった犬は、
掻いたりなめたり身震いして、
そのシラミを取り除こうとします。

人類がその宿主であるガイアの環境を汚染し、害を与え続けたなら、
いつしか人類は犬にとってのシラミに成り下がり、
地震や台風、様々な天変地異により、
ガイアの表面から駆逐されてしまうでしょう。

環境を守るための活動は、地球のためではなく、
人類が地球上で暮らさせてもらうため、
しなければならないことなのです。

とは言え、地球環境を汚染する要因の大部分は
企業活動によって生じるものであり、
個人の生活によって生まれるものは、
たぶん全体の一割にも満たないのではないかと思います。

ですが、個人レベルで環境美化に取り組めない人は、
企業人になっても、環境への配慮をすることはできないでしょう。

大切なのは意識付けです。
まずは目に見える範囲、自分にできるところ、
そこにいかに心を配り、できることを精一杯するのか、
この思いと行動がすべてに通じます。


一週間前から仕事で茨城県神栖市に来ています。
ここには六月末まで滞在する予定です。

今朝はすぐ近くにある日川浜海岸というところに行き、
浜辺に落ちているゴミを拾いました。
この浜辺近くには十機を超える風力発電機が並んでいます。
  <神栖市観光協会 公式ホームページ>



砂浜には一見したところそんなにたくさんのゴミは落ちていないようですが、
面積が莫大に広いだけあって、
ゴミを拾い始めて一時間もしないうちに、
手持ちの二つのゴミ袋は一杯になってしまいました。

ゴミで一番多いのはプラスチックの破片です。
ほぼ原色のプラスチック片は、自然の中でとても目立ちます。
その他発泡スチロール、ビニール、ロープ、ネット、布、衣類、
缶、ビン、ペットボトルの飲み物容器も大量にあります。

砂浜の入り口付近には、炭を燃やしてバーベキューをした跡が二ヶ所あり、
その場にゴミがそのまま放置されていました。
さすがに放置する人間にも少しは罪悪感があるのでしょう、
ゴミの上には少量の砂がかけられていて、
ゴミを取り除くには、その砂の中に手を入れなければなりません。

ゴミの中には割れたビンの破片も含まれていました。
海岸には家族連れも多く、
子どもたちは砂浜の上を裸足で走り回っています。
そんな子どもたちがガラスの破片で怪我をしたら大変なことです。

ゴミを放置した人は、そんなことも思い至らないのでしょうか。
正直怒りを通り越して悲しみを覚えます。

またさらにゴミを探っていくと、
使用済みの紙オムツや猫砂らしきものも出てきました。

これもほったらかしにしていたら、
いつかは誰かが片付けてくれる、
あるいは徐々に自然に還っていくと思っておられるのでしょうか ・・・ 。


これは道徳、倫理観という以前、躾の問題ですね。
最初の話に戻りますが、
こういった人たちに、是非とも掃除する喜びを知ってもらいたい。
美しい環境を保つこと、そこで過ごすことの清々しさを感じてもらいたい。

そのためには自ら掃除活動を続け、
自身が環境美化に取り組むしかありません。

たとえその力は微力であったとしても、
それはいつか必ずどこかに波及していくものと信じます。
『世界を変える唯一の道は、自分自身が変わること』ですから。


一人、膨大にある砂浜のゴミを前にして、
心が折れそうにも感じましたが、
掃除道の提唱者である鍵山秀三郎氏の言葉を思い浮かべ、
心を奮い立たせました。

『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』

掃除は、人生で大切ないろんなことを教えてくれます。

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