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2016年12月27日 ・・・ 自然とともに生きる

外国に旅をする大きな目的のひとつが、
日本という国を知ることです。
自分の顔は鏡や写真でしか見ることができないのと同様に、
日本にずっといるだけでは、すべてが当たり前で、
日本がどんな特徴を持った国なのかを知ることはできません。

インドが大好きなのは、あらゆる面で日本とは大きく異なり、
そこにダイナミズムを感じ、新鮮さがあるからです。

インドの豊かな自然の中で日々過ごしていると、
大ざっぱで、あまり衛生的とはいえない環境に最初は大きな戸惑いを感じるものの、
少しずつそれに慣れてくると、
日本の衛生的で管理された社会環境の方が、
人間の暮らしとしては“真っ当ではない”のではと思えるようになってきます。

インドから日本に戻ってきてまず最初に感じるのは、
疲れ切ったような人々の姿です。
背筋は曲がり、歩き方に生気がなく、表情は曇っていて、
眼光鋭く表情が豊かなインド人たちとは大違いです。

モノの豊かさと心の豊かさとは比例しない、
そのことを毎回強く感じます。

そしてもうひとつは、日本には自然がないということです。
自然とは、公園に木が植えられているとか、
家の庭に花が咲いているとか、そういったことではありません。
自然とは、すべてのものが調和した世界、
生命の営み、すべてのものが活かし合っている生態系、
循環の流れが感じられるということです。

どんなに文明が発達しても、
人間が自然の一造物であるという事実に変わりありません。
社会がどんどんと高度化、効率化、システム化され、
環境は清潔で快適になり、
死や病といった負の側面が社会の表面から見えにくくなり、
生命の営みが感じられにくくなるに従って、
人間の持つ動物的本能や感覚は衰えていく一方です。

お米や野菜、肉、そういった食料は、どこか遠い世界で作られて、
知らぬ間にパック詰めされてスーパーの店頭に並ぶもの。
電気や水も、勝手にどこかから運ばれてきて無尽蔵に使えるもの。
寒ければ暖房、暑ければ冷房が入っているのが当たり前。
こういった日々の営みの中で、幸せを感じられなくなってしまったのです。


自分が広島に来たのは平成二年のはじめ、
あれからもうすぐ27年が経とうとしています。
その広島に来るキッカケとなった流れには、
実に不思議で必然としか思えないようなことが数多くあったのですが、
そのキッカケを最初に作ってくださったのは人生の先輩であるYさんで、
そのYさんからはすべての生命の原則を説いた文明法則史学への
導きも与えていただき、
今もその文明法則史学を思想の根底に置く者同士として付き合いを持っています。

そのYさんは十数年前に広島から地元の高知県に転居され、
高知で有機農業を営むかたわら、
有機農家の方たちが集まるグループを作り、
勉強会をしたり、
そこで採れた有機農産物を地元や大都市圏に流通させる働きをしておられます。

最近は農産物の流れも時代とともに大きく変わろうとしていて、
ネットやSNSの活用が必須となりつつあり、
そのためのアドバイスが欲しいということで、
二週間ほど前に、四日間高知に行ってきました。

山間の村には大きな川が流れ、
山裾には田んぼや畑が折り重なるように広がり、
まさに自然豊かなところです。

宿は何度もお伺いしているYさん宅に泊めていただいたのですが、
出していただく料理の野菜はほとんどすべて自家製で、
どれもビックリするほど美味しいのです。 ^^☆

お陰で四日間の滞在ですが、
夜は大酒を飲んだこともあり、
2キロぐらい一気に太ってしまいました。
ズボンが苦しいです ・・・ 。 (^◇^;)

特にお米が美味しかったですね。
これまでの人生で食べてきたお米の中で最高クラスです。
めちゃくちゃ甘みがあり、まさに甘露です!!


Yさんについていろんなとこを回らせてもらい、
地元農家の方とともに畑を見て、
農業についての知恵もたくさんお伺いしたのですが、
自分にはまったく農業体験がないので、
聞いたものの凄さはその場で感じられても、
知識や情報としてそれを頭に残すことができません。

自然は偉大で、そこから多くの知恵を感じ取ることができるのでしょうが、
それはやはり座学ではなく、体験からしか身に付かないものだと感じます。
自分のようなものには、それを言葉で聞き伝えることすらできません。


有機農業のグループの方たちの中には、
都会からIターンしてこられた方も何人(何家族)かおられます。
Iターンとは、高知がその方たちの地元ではないということです。

そんなIターン組のお一人である岩上さんという
若いご夫婦のお宅を訪ねる機会がありました。

岩上さんの旦那さんは北海道の札幌出身、
自分も半世紀前は札幌に住んでいて、
当時通っていた小学校の名前もご存じのようで、とても親近感を覚えました。

奥さんは東京の出身(だったかな?)で、
有名なデザイン事務所でデザインの仕事をしておられとのことで、
お家には大きなマックのコンピューターがありました。

子どもさんは現在お二人で、
家は平屋で質素な佇まいでしたが、
玄関のすぐ前には大きな木があり、
そこには子どもさんが乗る用のブランコがぶら下がっていて、
すごくいい感じです。

お家の真ん前には畑が広がり、
その奥は少し下がって木々が生い茂る林、
その奥は川が流れ、川の対岸の山並みもきれいに見渡せます。

これがエネルギーの高い土地、イヤシロチというのでしょう、
そんな波動をビンビンと感じます。 (^o^)v

岩上さんご夫妻とはたくさん言葉を交わしたわけではないのですが、
お二人の表情、その土地やお家に流れる空気から、
とても素晴らしい家庭環境を築いておられるということがよく分かりました。

お二人の写真を何枚か撮らせていただきました。
この素晴らしい表情をご覧ください。
生きてる~、幸せ~って感じが伝わってきます。
ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'





だんなさんのシャツがチロッとはみ出てますね~、けどそこがいいですね~♪
奥さんの笑顔もはじけてます♪



こんな生き方って本当に素敵だと思います。
自然とともに暮らすのは大変な面も多いのでしょうが、
是非今のライフスタイルを長く続けていただき、
これからもいい関係を持たせてもらいたいと思います。

岩上さんのホームページはこちらです。
岩上さんは下のお名前が隼人さんなので、葉屋という屋号を付けておられます。
  <キセツノオヤサイ葉屋>

そしてこのホームページに奥さんのブログがリンクされているのですが、
この奥さんの感性がまためっちゃすごいんです!!(^O^☆♪
生命を産む性である女性ならではの表現、感じ方、
頭の硬い男には太刀打ちできない世界です。
  <キセツノオヤサイ葉屋 母ちゃんの観察日記 in 香北町>

あんまりにも感じるところがビンビンあって、
たくさんあるページを全部一気に読んでしまいました。
着眼点として見習うべきところ大です。
けれど決して真似はできませんので、
男としての自分に与えられた役割ということを深く考えさせられました。

岩上さんご夫妻の素晴らしい感性、笑顔が、
これから自然の中でどのように深化していくのでしょう。
とても楽しみです。 ^^☆


ところで、話はまったく変わるのですが、・・・
現在事務局をさせてもらっている井上わこ盲導犬プロジェクトで、
コカコーラさんの協力の下、義援金付きの自販機の設置をすすめています。
これはその自販機のデザイン案です。



この自販機で買っていただいた飲料の利益の一部が、
盲導犬育成の資金となります。
盲導犬は一頭育成するために一年間、五百万円の費用がかかります。

設置するためには月々の電気代もかかるのですが、
それは売り上げの中の利益からペイすることが可能です。

高知のYさんは以前コカコーラにお勤めだったので、
この義援金付きの自販機の企画書を先日高知に持って行ったのですが、
な、なんと・・・、この義援金付きの自販機は、
三十年ほど前、当時松江の責任者だったYさんが考えられたものだったそうです。
縁があるのですね ・・・ 驚きました。 w(☆o☆)w


今は自販機を利用する機会が少なくなりましたが、
昔土木の仕事をしている時は、
10時、3時に自販機のジュースやコーヒーを飲むのが何よりの楽しみでした。

公衆トイレの掃除をしていると、
時折地元の方がジュースを差し入れしてくださることがあるのですが、
それは本当に本当に、何にも勝る喜びです。

もし自販機を設置できる条件があるようでしたら、
ご一報いただければ嬉しいです。
日本全国エリアは問いません。
よろしくお願いいたします。


自然とともに生きる、
自然とは森羅万象すべてです。
生きとし生けるものがみんな仲良く、
目の不自由な方も楽しく生きることのできる社会、それが理想です。



2016.12.27 Tuesday  
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