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2013年4月4日 ・・・ 奇跡の脳

一昨日、友人のMさんとTEDについての話をしていて、
彼から脳に障害を負った脳科学者のプレゼンが感動的だと教えてもらいました。
かなり以前に見た記憶があるのですが、
昨日あらためてその動画プレゼンテーションを見ることにしました。

ジル・ボルト・テイラーは、脳科学者なら願ってもない研究の機会を得ました。
広範囲に及ぶ脳卒中の発作により、自分の脳の機能―運動、言語、自己認識―が、1つひとつ活動を停止していくのを観察することになったのです。
この驚くべき物語をお聞きください。




<ジル・ボルト・テイラーは語る ・・・ 日本語版講演録>

ある朝、ジル・ボルト・テイラーは左脳の血管が破裂し、
脳の働きに障害を受けました。
そしてその障害を受けたことにより、
脳科学者として自らの体を通し、脳の働きを深く知ることができるようになりました。


大脳は左脳と右脳、ふたつの部位にきれいに分かれていますが、
それらは見事なほど機能分化しているということを、
彼女の話から知りました。

彼女の体験と研究によると、
右脳は現在、この瞬間に関わり、物事を体を通して画像的に捉え、
すべてのものを繋がったひとつのエネルギーとして認識します。
この瞬間、すべてはひとつであり、完全であり、また美しい存在だと感じ取ります。

それに対して左脳は、
過去から未来、物事を直線的、系統的に捉え、
外なる世界に目を向け、すべてを細分化することによって、
ひとつひとつを分離した存在と捉え、
その上で自己と他者を判断、分析しようとします。

この脳の働きを東西の文明で考えたならば、
右脳が東洋的であり、左脳が西洋的であると言えます。

彼女は左脳の働きが麻痺し、
右脳の働きに支配された世界に生きている時、
深い喜びに包まれ、すべてが一体となった涅槃(ニルヴァーナ)の境地を体験します。

そして

どちらを選びたいですか。どちらを選びますか。そして何時。
私は信じます、私たちの右半球の深い内面の平和な回路にかかわることを選択するほど、より多くの平和を世界にもたらすでしょうし、そして私たちの惑星はより平和になるでしょう。
そしてこれが世界に広める価値のある知見であると私は思いました。

と、人々により右脳的な生き方を志すよう提言しています。


文明法則史学では世界文明を東西ふたつにきれいに分け、
歴史を生命体として捉え、
その上ででそれぞれの文明が、
交代で大きな役割を果たしていることを発見しました。

そしてこれからは東洋の時代、
求められるのは東洋的であり、かつ右脳的生き方です。

歴史は生命を持っていて、
その形としてきれいな二重らせん構造を持っています。



右脳と左脳に分かれた大脳で処理された情報は、
体へと伝達する際に神経を通りますが、
その神経は交差していて、
右脳は左半身、左脳は右半身の機能を司っています。


このように、
ジル・ボルト・テイラーが唱える脳の働き、これから求められる生き方というのは、
文明法則史学から導き出されるものと完璧と言っていいほど一致しています。


時空の基本原理は、共生・循環・フラクタル、この三つです。
これを発見して十数年になりますが、
この原理・原則は、どんな場合でも崩れることがありません。

・共生
  右脳と左脳、東の文明と西の文明

・循環
  左右交差する神経系統、800年ごとに交代する東西文明

・フラクタル(自己相似形)
  脳の働きも文明の役割も本質はまったく同じである。

奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫) 奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)
ジル・ボルト テイラー Jill Bolte Taylor

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昨日「奇跡の脳」を買いました。
より深く、よりシンプルな真理を探究するのは極上の喜びです。


先日「箸置きダイエット」のことを書きました。
そしたら早速それを実践したという読者の方から昨日メールをいただきました。

こんにちは。
いつも読ませて頂いてます。
ありがとうございます。
私も箸置きダイエットはじめました☆
一キロと体脂肪率が2パーセント落ちました。


すごいですね。
たぶん読んでからまだ三日ほどしか実践されていないと思うのですが、
食べ物をよく噛むということは生きる上での根本ですので、
即大きな効果があったのですね。

そのメールに刺激され、
自分も今まで以上に食べ物をよく噛むことを実践しました。

そして何度も何度も口の中の食べ物を噛んでいて感じたのは、
よく噛むということは、
今この時、口の中にある食べ物に意識を傾けることなのだということです。

それに対して飲み込むように食べる食べ方は、
意識が口の中にはなく、
次から次へと口の中に運ぶ目の前の料理、
その食べる流れに意識がいっています。

あるいはテレビや新聞を見ながら、
誰かとおしゃべりをしながら、・・・
そんな他のことに意識がいってしまい、
今この瞬間に食べ物を食べているということに意識が向いていないのです。


これもやはりジル・ボルト・テイラーが右脳的生き方として説いている
今この時を生きるということと一致しますね。

今この時の喜びを感じ、感謝して生きるにはどうしたらいいのか、
その極めて簡単な実践方法として、
食べ物をよく噛むということがあります。


今この時、この瞬間の喜びを、しっかりと噛み砕き、味わい尽くしましょう。

2013.4.4 Thurseday  
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