ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 日々の思い > 2012.10.16



ヨガナンダ



2012年10月16日 ・・・ 個性

昨日は素敵な女性たちに連れられて、
猫づくしの可愛い喫茶店に行ってきました。

そこでオーダーしたのが “しゅわしゅわマンゴー” というおしゃれな飲み物で、
その見た目があまりにもきれいなので、
記念にパチリと写真に収めました。



しゅわしゅわというのは炭酸のことで、
炭酸水の中にシャーベット状になったマンゴーが入っていて、
ミントの香りが添えられています。

最近は日本も熱帯化したせいか、
ゴーヤやマンゴーなどの熱帯の野菜や果物が、
近くのスーパーに当たり前のように並ぶようになりました。

私の行く南インドは完全な熱帯性気候で、
年中水浴びできる暑いところです。
外を歩くといたるところにバナナ、マンゴー、パパイヤなどの木が生い茂り、
灼熱のインドでは、それらは最高の甘いご馳走です。

マンゴーの上品な甘みはインドへの郷愁(?)を誘います。
今の予定では、来年の3月に再びインドに行く計画にしています。
それまでしっかりと準備を整えなければなりません。
しゅわしゅわマンゴーを口にして、そんな思いを強くしました。


今日は知り合いのプロカメラマン脇山功さんにお願いして、
メガネの商品写真を撮っていただきました。

脇山さんは心優しき自然派人間で、
海洋関係の写真などを数多く撮っておられます。
その他様々なジャンルにも精通されていて、
14年前の長野オリンピックでは、開会式の空撮も担当されました。

今年の夏は宮島をきれいにする宮島クリーン作戦を実施され、
地元新聞にも大きくその模様が掲載されていました。
  <宮島クリーン作戦>


プロの写真家がどのように商品写真を撮るのかまったく知らなかったのですが、
今日初めてその様子を見せていたただき、
想像した以上に細心の注意を払った手間のかかる作業だということに
驚きました。

商品の下に白い紙を敷き、適当な角度からライトを当て、
それを高級カメラで撮ったら終わりという程度に考えていたのですが、
実際は白い紙、黒い段ボール、それらをいくつも使い、
微妙な角度調整をしながら光と影を操っていきます。

自然派プロカメラマン 脇山功氏

何度も調整し、何度も撮り直しをし、
やっと満足できるものが撮れたなら、
最後にそれをPhtoshopを使って余分なところを修正していきます。



これはそうやって完璧に白いバックの写真になりました。



しかもレンズに相当する部分は地の色を残していますので、
本当はレンズが入っていないのですが、
あたかもレンズがあるように見えます。

またレンズを通して見えるであろうつるの部分は、
少しトーンを落としていますので、
より一層その感が強くなるのです。
  (もっと大きなサイズでご覧いただくとよく分かるのですが ・・・ )

こちらはまったく別の撮り方です。
被写体深度が浅く、画像奥の部分のボケがきれいです。



これなどはちょっと理知的に、英語の雑誌の上に乗せてみました。



こちらはよりアクティブに、知性ある躍動感が伝わってきます。



まったく同じ写真ですが、トーンを変えるだけでイメージは随分変わります。



脇山さんには四種類のメガネの写真を撮っていただきました。
最初はすべて同じような撮り方でいいのだろうと安易に考えていたのですが、
実際に写真を撮っているところを横から見て、
私もカメラのモニターをのぞかせてもらい、
あれがいいこれがいいと意見を交わしているうちに、
それぞれのメガネには個性があり、
その個性を活かした最適な撮り方、フレーミングがあるということに気がつきました。

写真は撮る角度、光の当て方、トーンの調整の仕方で如何様にも変化します。
けれどそのメガネの持っているよさを活かそうとするならば、
自ずと最も適した撮り方というのが見えてきます。

これはもちろんメガネに限らずです。
どんな対象物でもそれを真剣に見つめ、思いを馳せたなら、
それを活かす最も適したやり方というものが分かってきます。

またそれが分からなければ、
そのものを活かすことはできません。

すべてのものに共通した “正解” があるのではなく、
それぞれの個性を知り、その個性を活かす道を考える、
こんな当たり前のことを、今日はメガネの撮影を通して知ることができました。


そして振り返ってみて私たちは、
人と接する時にその相手の個性に留意しているでしょうか、
その個性を尊重し、それを活かそうとしているでしょうか。

モノにも個性があるのですから、
人はそれよりもはるかに豊かな個性や特徴を持っているはずです。

ナンバーワンからオンリーワンへ、
口で言うのはたやすいですが、
身近なことほどきちんと実践するのは難しいですね。

これからは人と接する時、
その人のかけているメガネの色や種類が違うように、
その人の個性、生き方、考え方、感じ方は違うのだということに、
心を傾けたいと思います。


写真撮影が終わり、夕暮れの街を自転車に乗って走っていると、
血液センターの前で制服を着た女性職員の方が、
「A、B、O型の血液が不足していま〜す。献血のご協力お願いしま〜す」と、
声をからして叫んでおられました。

それで急遽三ヶ月ぶりの献血をすることにしました。
これは今日いただいた記念品です。 ^^☆



私の特徴的な個性のひとつが、人一倍健康であるということです。
この有り難い個性はしっかり活かさなければ申し訳ありません。
献血はそのための大切な手段です。

今日はいつものように成分献血をしていただきました。
血を抜き取って循環させ、今日緊急に必要な血小板の成分を提供します。

成分献血は一時間程度かかります。
その間いつもDVDを見せていただくのですが、
今日はDVDの棚から、
以前大いなる感動を持って見た「1リットルの涙」を選びました。
  <1リットルの涙>

1リットルの涙
1リットルの涙 山本文太 田中貴大

おすすめ平均
stars強く生きなければ、と思える映画。
stars俺の涙腺は止められない
stars良い映画です
starsもったいない
stars生き抜いた・・どういうことか分かる作品です

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

脊髄小脳変性症という不治の病とされている難病に冒され、
日々確実に衰えていく体の機能と戦いながら、
25歳の若さで亡くなった木藤亜也さんの実話に基づく物語は、
涙なくして見ることはできません。

難病に冒され早世した彼女は不幸かもしれませんが、
彼女の残した短い生涯の記録によって、
多くの人が感動をもらい、心洗うことができたのは、
きわめて大きな功績であったと言えます。

善悪を超越した概念で語るならば、
彼女は彼女なりの、立派な個性と役割を全うした人生であったのだと思います。


その不治の病とされ、現代医学では治療法がないとされる脊髄小脳変性症ですが、
それを食事療法で克服した森美智代さんという鍼灸師の方がおられます。
そのドキュメンタリー映画が「不食の時代 愛と慈悲の小食」です。



「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年「食べること、やめました」
1日青汁1杯だけで元気に13年

森 美智代

マキノ出版 2008-04-15
売り上げランキング : 14466

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

健康が絶対善であり、病が絶対悪であるとは思いませんが、
もし病を克服できる可能性があるのなら、
それに向かって挑み続けるのは、肉体を持った人類の課題だと考えます。

個性とは、本来持っている力をすべて出し切った時に表れる特徴です。
まだまだ余力を残した状態でそれが個性だと考えてしまうのは、
逃げであって個性ではありません。

時代の価値観が大きく変わりゆく今は、
これまで見えなかった大きな個性と可能性を発揮する最高の時です。
これまでの古い常識、習慣、価値観を捨て、
自らの持つ素晴らしい個性を活かしていきましょう。


けれどその今という最高の時を迎えられたのも、
時代の流れとともに、苦労を重ねてきた先人の功績があればこそです。
その中には、「1リットルの涙」を流した木藤亜也さんの茨の道筋も含まれています。
亜也さん、ありがとう。
天国で微笑みながら私たちを見つめていてください。

2012.10.16 Tuesday  
ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.