ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 日々の思い > 2012.9.4



ヨガナンダ



2012年9月4日

人間の持つ根源的な狂気といったものを描かせたなら、
スタンリー・キューブリック監督がピカイチだと思います。
  <監督作品>

彼の映画はどれを見ても主題となるテーマが骨太で、
そこから訴えてくるものは、感情よりも奥にある、
肉体の生理的な部分に響くように感じます。

そのキューブリック作品の特徴のひとつに、
一点透視図法という、
「奥行き方向の線が全て消失点という一点に収束するように
 放射状になっている構図」
が多用されているというページをネットで見つけました。
  <キューブリック作品がいかに一点透視図法を使っているかが ・・・ >

そこで紹介されている映画をダイジェストでつなぎ合わせた動画を見ると、
一点透視図法が表そうとしているものがよく理解できます。

Kubrick // One-Point Perspective from kogonada on Vimeo.


不気味なBGMとの相乗効果もあるのでしょうが、
一点透視図法という、
完全に左右対称シンメトリックで安定した構図であるにも関わらず、
そこから受ける感覚は、押さえつけられて逃げ場を失ってしまったような圧迫感、
安定安心とは対極にある不安や恐怖を覚えます。

これもやはり生理的感覚です。
まるで病院のベッドの上で、寝返りを打つことを許されず、
ずっと上向きのまま寝ていることを強要されているかのようです。


安定と不安定は陰陽の関係であり、
  (不安定が陰、安定が陽です)
どちらがよくて、どちらが悪いといったものではありません。

共生(安定)と循環(不安定)は対になった時空の真理です。
安定は不安定を求め、
次なる安定の状態へと進化発展していきます。

不安定は安定を求め、
その道筋が大きく外れていかないよう制御します。

安定した陰と陽が共生し、
それが不安定の力を借り、
さらなる発展をしていことうしている姿が時空の真理であり、
二次元的には太極図が示す世界観です。

太極図

安定を強制される世界は、
頭では心落ち着く世界に見えてしまうものの、
生理的にはきわめて違和感ある受け入れがたいものであり、
それがキューブリック作品で描く、
一見理想的に見える社会や文明の裏側に潜む矛盾、
そこから生じる狂気を表すことに役立っているのだと思われます。


時代の流れにも安定と不安定のリズムがあり、
今のこの時代の大激変期は、
あきらかに不安定という過程を通って、
人類に大きな進化を求められている時です。

こんな時代に長期的な安定を求めても、
その願いを成就することは困難です。
私たち一人一人、臨機応変な知恵と対応力が求められます。

日本の産業構造も大きく変わりつつあります。
「寄らば大樹の陰」という言葉が通用しなくなりました。
  <シャープ勤務30代 「一生安泰といわれたのに人生設計狂った」>


今日は美波動を製造販売しているワーセラに行き、
いつも超楽しくにこやかな奥様との会話を楽しみました。 (^o^)v
このホームページも時折見てくださっているようで、
時々感想を話してくださいます。

「いつかちあきなおみの歌をホームページで紹介しておられましたね。
 彼女の歌っている映画『時代屋の女房』の主題歌もいいですよ。
 今度またホームページで紹介してくださいね♪」

とのことでしたので、リクエストにお応えして、
ここにちあきなおみの歌う「時代屋の女房」の主題歌、
「アゲイン」の動画を載せさせていただきます。



この曲を聴くのは初めてですが、
さすがはちあきなおみ、しっかりと歌い上げていますね。

そして「時代屋の女房」という映画も、
名前は何度も耳にしたことがあったのですが、
まだ見たことはありません。

ダイジェスト版ですが、映画の一部をアップしているものがありました。



亡くなった夏目雅子の存在感と美しさが際立ってますね。
是非ともビデオを借りて観たくなりました。
彼女の顔は、以前「対称と非対称」でも書いたように、
左右の対称性をきれいに保っている中性的美少年顔です。

対称性があるという意味では、
先の一点透視図法と同じですが、
彼女の美しい顔から不安や恐怖は感じませんね。

う〜ん、やっぱり美人はいいですね。 (*^・^*)

2012.9.4 Tuesday  
ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.