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ヨガナンダ



2012年9月3日

一昨年インドに行った時、
バッグの中に致知という雑誌を一冊入れていきました。
各界での著名人や大きな苦難を乗り越えてきた人たちが、
その生き様や人生の蘊蓄を語るとても素晴らしい内容のある雑誌です。


<人間学を学ぶ月刊誌 月刊『致知』−致知出版社 公式サイト>

致知は一般書店では販売されておらず、
すべて定期購読者への郵送という形で配布されており、
私の周りの良識人の多くが致知を愛読されています。

私は定期購読していないのですが、
当時たまたま知り合いからもらったものが何冊かあり、
その一冊をインドで時間の空いた時に読もうと、バッグに入れていたのです。

このインドに持っていった致知を、
サンカランコービルの日本山妙法寺を訪ねた際、
日本からのお土産ということで、
石谷政雄上人にお渡ししました。

石谷上人は致知を読まれたのが初めてらしく、
その日本の文化や伝統を愛する英知あふれる文章に触れ、
「日本にもこんな素晴らしい雑誌があったのですか!」
といたく感激してくださいました。


今度インドに行く時も、
この致知を何冊かお土産に持っていこうと決めていたのですが、
たまたま知り合いの女性にそのことを話したら、
その方が手元にあるバックナンバーを十冊ほどくださいました。

最近購読していないので・・・、ということで、
それらは二、三年ほど前のものばかりなのですが、
人生の教訓に古い新しいは関係ありません。
喜んでそれを受け取りました。


致知は本当に素晴らしい雑誌です。
人生の教訓として心にとめておきたいような言葉が全編にちりばめられていて、
心おろそかにして読めるところがまったくありません。

素晴らしい、内容が濃い、
だからこそ、私は致知を定期購読していないのです。


致知という雑誌は、食べ物にたとえるならば生命エネルギーを濃縮したもの、
玄米、あるいは栄養剤のようなものかもしれません。

私はこれだけ栄養豊富なものを、
一ヶ月で消化しきれる自信がありません。
また未消化のまま、次々と新しい栄養を取り入れることが、
健康な心身を形作るとは思えません。

深い経験から出た珠玉の言葉は、
噛めば噛むほど味がにじみ出てくるスルメのようなものです。
スルメは私の大好物です。
大好きで大切なスルメは口の中でいつまでも噛み続けていたい。
けっして中途半端な状態で飲み込んで、
新しいスルメを次から次へと口に入れたいとは思わないのです。


たまに誰かからいただく致知を、
「いい話に飢えた状態」で目を皿のようにして読み、
その中で心に残った言葉を大切にし、
長い期間かけて実践し、我がものとしていきたい、
それが自分にとっての致知との最上の付き合い方だと考えています。

そしてそういう関わり方をしていると、
たまたま縁あって目にした致知の記事の中で、
自分に最も必要なものと出合うという奇跡が起こるのです。

「南インドで学んだ幸せと喜び」の中で、
致知の雑誌で知った大塚貢先生の発芽玄米の話を書きました。
そしてそれが「止まらぬ流れ」で紹介したようなことへとつながっています。

これは奇跡と言えば奇跡ですが、
必然と言えば必然でしょう。
人間の心から渇望する力、想念の力は偉大であり、
それはどんなものでも引き寄せるというのは、
人間の持つ自然な能力だと感じます。


どんないい食べ物でも、過食や消化不良はいけません。
適度な空腹状態を保つことが、健康を維持する大切な秘訣です。

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空腹状態でも我慢できる秘訣、
ひとつは、玄米のような完全栄養食、
生命エネルギーにあふれた食品を口にすること。
ふたつ目は、食べ物をよく噛むことです。

このことは、食べ物を本や情報に換えても同様に成り立ちますね。


絢香の三日月という曲が好きで、
YouTubeから動画をダウンロードし、
時折それを聴いては楽しんでいるのですが、
最近アップロードされたいいものはないかと思い、
YouTubeで動画を検索してみました。

三日月は名曲ですので、
何人もの人がカバーしたものをアップロードしています。
その中で森恵という若い女性がギターの弾き語りで歌う三日月を聴き、
その情感あふれる熱唱ぶりに大いに心打たれました。

これはもうオリジナルの絢香を超えているのではないでしょうか。
YouTubeを見ていると、ごくたまにこういう素晴らしいアーチストと出会えます。



森恵という名前は初めてだったので、
彼女が他の曲をどのように歌っているのか興味があり検索してみました。
そこですぐに見つけたのがこの「歌うたいのバラッド」です。



いや〜、いいですね〜♪
これは斉藤和義の曲なのですね。
初めて聴く曲ですが、とってもいい曲で、一発で気に入ってしまいました。

この曲は、いつも可愛がっている
ミュージシャン清水十輝くんの歌声にマッチしていると思い、
十輝くんにすぐにメールを送りました。

  十輝くん、歌うたいのバラッドっていい曲だね。
  十輝くんに合うと思うよ。
  それと森恵って知ってる?
  素晴らしいミュージシャンだね。

ほどなくして十輝くんから返事が来ました。

  その曲知ってます。最近他のバンドが演奏しているのを聴きました。
  いい曲ですね。
  森恵さんは広島(福山市)の方ですよ。
  何度か生で聴いたことがあります。

彼女が広島出身とは知りませんでした。
すぐに他の動画を調べたら、
広島市内で撮影された動画があり、
広島出身だということを話しておられます。

やはりこれだけの歌を歌えるミュージシャンです。
もうメジャーデビューしておられるようです。
  <Official Site Mori Megumi>

本格的実力派、広島出身でもあり、是非とも有名になっていただきたいです。

YouTubeには彼女のオリジナル曲もたくさんアップされていますが、
やはりメジャー曲のカバーが馴染みやすいように思います。
「Flavor Of Life(宇多田ヒカル)」「シルエット・ロマンス(大橋純子)」
「未来予想図U(DREAMS COME TRUE)」などがいいですね。
それと「青春の影(チューリップ)」も最高です。


先にアップした「歌うたいのバラッド」の動画がもう一本ありました。



ここでの歌も素晴らしいですが、
たまたまその場に居合わせた人たちは、
彼女の歌を聴いても、何事もなかったかのようにその前を通り過ぎていきます。

もし彼女が将来有名になり、その時に同じく路上ライブをすれば、
たくさんの人だかりができるでしょう。

私たちはある時突然いいものと出合(出会)っても、
それが有名なものや世間からの評価が高いものでなければ、
その価値をきちんと評価することができず、
やり過ごしてしまうことが多々あるのだろうと、
この動画を見て感じました。

小才は、縁に出合って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖すり合った縁をも生かす
  (柳生家家訓)

心したいことです。

2012.9.3 Monday  
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