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ヨガナンダ



2012年8月29日

インターネットのいいところは、
大手マスコミのようにスポンサーや周りの様々な勢力に気を遣うことなく、
本音の意見をアップでき、またそれを知ることができるところです。

ネットにも偏向した情報が多々あることも事実ですが、
その偏向具合を自分で判断でき、
それを意識して読み解くことができたなら、
マスコミ情報よりもはるかに真実に近い事実を知ることができます。

「うそはうそであると見抜ける人でないと (ネットの掲示板を使うのは) 難しい」
とは、2000年当時2ちゃんねるの管理者であったひろゆきこと西村博之氏の
言葉ですが、これはネット情報の本質を説いた至言です。



その2ちゃんねるには様々な分野のありとあらゆる事が書き込まれ、
私は直接2ちゃんねるを見ることはほとんどないのですが、
その2ちゃんねるに書き込まれた情報をまとめた「まとめサイト」は、
世間の人の関心事、またそれに対する意見を知るために、
よく見るようにしています。


今日は妊婦の血液を採取することで、
これまでよりも簡単かつ安全に、
胎児のダウン症などの染色体異常を判断できる技術が、
日本の病院で導入されることになったというニュースが流れました。
  <妊婦血液で胎児のダウン症診断…国内5施設で>

これは生命の価値や尊厳に関するとても大切な問題で、
一概にどうあるべきだとは言えませんが、
深く考え、慎重に判断していかなければなりません。

生命に対する価値をどう見ていくかということは、
すべての物事の価値観を決める最も根底にあるものです。


このニュースをテーマにしたページが、
早速2ちゃんねるのまとめサイト「痛いニュース」にアップされていました。

2ちゃんねるに書き込まれている匿名の意見が、
世間の考え方をストレートに反映したものだとは思いません。
またその書き込みを、まとめサイトの管理者が抜粋してアップしているのですから、
それはかなり偏向していると考えるのが妥当でしょう。

けれどそれを読んで、
またそのページの下にある、それを読んだ人たちのコメントを見て、
あまりにもひとつの考え方に意見が集中していることにとても驚きました。

その意見とは、

胎児の障害の有無を出生前に知ることができるのは善である。
堕胎は法律で許可された権利である。
障害を持つ子どもが生まれても、子どもも親も不幸になるだけである。
社会に負担をかける人間は生まれてこない方がいい。
日本ダウン症協会が出生前診断に反対するのは、
  彼らの利権を守るエゴである。

といったものです。

これがそのページです。
  <痛いニュース(ノ∀`) ダウン症が99%わかる出生前診断導入 ・・・ >


ある特定の考え方が善であり、
多くの人がその考え方に従うべきだとは思いませんが、
このサイトに書かれた、障害を “悪” と見て、
その悪を駆逐することは生命の尊厳よりも大切なことであり、
それが社会をよりよくしていく絶対的な道なのだという考え方、
それに多くの人の意見が集約されているという現状に、
正直、鳥肌が立つような思いです。

今は世界が大変な混乱期を迎えていますが、
これからの日本はどうなっていくのでしょう、
今日は暗澹たる気持が大きく胸にのしかかります。

目を閉じ、一人一人胸の奥にある “命” に問いかけてください。
そこから “答え” は返ってこないでしょうが、
“応え” はきっと返ってくるはずです。
“応え” に善悪はありません。


とても懇意にしているミュージシャンのマサくん(奥野勝利さん)
8月24日のブログの文章と写真をそのままここに転載させていただきます。

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エンゼルフィッシュ、夏のお泊まり会
  http://ameblo.jp/masunnyday/entry-11336211366.html

ダウン症の子供をもつ家族で構成されるえんじぇるふぃっしゅ。
広島市にも支部がいくつもあり、その一部の人達が8月18日に呉市にある野呂ロッジにて夏休みの思いで作りに集まりました。

総勢70人以上の大人数で山の空気と瀬戸内海を見下ろす素晴らしい風景と整備された公園での虫取りなどを楽しみました。

みんなが集まった所でロッジのスタッフの方々が集めてくれた竹や木の実などを使って楽器を作ります。筒の中に木の実を入れてマラカスをつくり、竹に穴をあけ、それらを糸でつなぎ竹のハープをつくりました。簡単な作業ですが音がなる事が楽しくてみんなわくわくしてました。

そんな楽器をマイクを通して音響を付けて、ちょこっとバックミュージックに乗せてみんなの前で披露しました。



最初はみんな恥ずかしがって出てこないんだけど、自分の奏でる音がマイクを通してスピーカーから大きな音で出てくるのが面白くてそのうちドシドシみんな来始めました。



いろんなお話を聞きました。我が子がダウン症だと分かった時の複雑な心の心境。明らかに他の子とは違う我が子への特別な想い。時間はかかったけど、なぜダウン症の人達が「天使」と呼ばれているか分かり始めた時期の話。

収穫された野菜でも形の違うものは「出来損ない」と区別され出荷する事もなく捨てられるような日本という国で、レッテルを貼られた人達は生きにくさを感じているようです。けど、そんな中でも話を聞き合い、助け合い、辛さも喜びも共有している人達がそこにはいました。

親愛なる母上様を歌っている時に一人の若者がじっとしてられずに椅子から立ち上がり僕の横に来て歌い始めました。あーあー、と歌っているだけだけど、とても嬉しかった。彼の母親がコンサートの終わりに「制止できずにすみません。だけど、彼は本当に感動したから一緒に歌いたかったんです」。気持ちに素直に生きるって、社会の中では非常に難しいです。だから、そんな彼のとった行動が嬉しかった。

「そのまま」を歌っている時はみんな優しい顔をしていました。
性別もレッテルも名前も全部取り払って、ただ今を存在する命としてきっとお互いを愛おしく思ってたのでしょうか。

最後に記念撮影。



どこに行っても子を思う親の気持ちは何よりも美しく感じます。

みんなまた会おうね!!





2012.8.29 Wednesday  
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