キーオープン
昨日はとても嬉しいことがありました。

家に帰るとポストに郵便物が届いています。
「アークメディカルサポート」、この前項前々項でご紹介した
治験を行っている会社です。

表書きの横には「親展」の赤いスタンフがあり、ちょっとドッキリします。
もしかして・・・、だいぶ前に受けた検診の時の追加報告で、
「その後のDNA鑑定の結果、貴殿には非常に重大な疾患の可能性が認められ・・・」
なんてことが書かれているのではないかという心配が
ほんの少しですが頭の隅を駆け巡ります。

封筒を開けると一枚の紙が入っていて「キーオープン結果のご案内」と書かれています。
昨年春から夏にかけて“体験”した治験の時に私が飲んだ薬についての情報が開示され、
その報告書でした。

以前書いたことを繰り返し述べますが、私は正真正銘、大の薬嫌い、
元号が平成に変わってから、風邪、体調不良等の理由で薬を飲んだことは
ただの一度もありません。
骨折、縫わなければいけないような怪我でお医者さんにかかったことが三回あります。
その度に窓口で薬をもらったり、薬局で指定の薬を買うよう指示されるのですが、
その内一回だけ一日か二日化膿止めの薬を飲んだだけで、
残りの分は捨てたり、買わなかったり、それが私にとって近年ただ一度の服薬体験です。
ちなみに二回の怪我では、抜糸も自分で行いました。

そんな私ですので、三ヶ月間、未承認の新薬を飲み続けるということは、
大げさではなく、本当に清水の舞台から飛び降りるような決意と心持でした。

すべてはご縁のもの、流れの中でこうなった、生きるとは体験をすること、
薬とはどういうものか自らの肉体でもって知ることにより、
何か新しい気づきか得られ、別の世界が開けるのでは・・・、
ほんの少しの興味と相当の葛藤があったのです。

こんなにも私を悩ませ、深い哲学的思索の世界にまで導いてくれた新薬の情報が
この「キーオープン結果のご案内」に書かれていました。

TJN−324(塩酸レルカニジビン)という舌を噛みそうな名前の高血圧症患者を
対象とした新薬の二重盲検平行群間比較試験において私が飲んだのは、・・・

    「酒井伸雄様の服用していた治療薬は、プラセボ(偽薬)でした」

な、なんと、私が飲んでいたのは、薬効成分ゼロの偽薬だったのです。(☆o☆)

すごい、嬉しい、やっぱり、当然、神に感謝、自分に感謝、
穢れなき(?)肉体が維持できたという喜び、幸せ一杯です。(o゜▽゜)o

前にも書いたように、ここ二十数年間、いつ計っても血圧は常に正常範囲内でした、
それが偶然か必然か、治験前の健康診断でたまたま高い血圧値を示し、
三ヶ月偽薬を飲み続け、今はまったく正常値に戻っています。

なぜ・・・。
己の心の内で「治験という体験を求めていた」、そうとでも解釈するしかないようです。

ここ最近ますます健康に磨きがかかり、
体力的にも数ヶ月前より更に向上してきているのを感じます。

これからもこの健康を維持し、ピンピンコロリ、死ぬまで元気で
お医者さんや薬のお世話にならずに生きていきたい、
そう願っている今日この頃です。

2004.01.16 Sunday



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