近況_120627 |
昨年8月、長く関わってきたひろしまカンボジア市民交流会の活動の一環として、 カンボジアの首都プノンペンを訪ねました。 プノンペンの中心部にあるウナローム寺の一角に 日本とカンボジアを結ぶ交流の家ひろしまハウスがあり、 そこで撮影したビデオと写真を使い、この動画とスライドショーを作りました。 (スライドショーの写真の一部は過去に撮られたものです。 ホームページはまだ制作途中です) 今日、ネットのニュースで、東南アジアを歴訪中の皇太子さまが、 このひろしまハウスのあるウナローム寺を訪問されたということを知りました。 皇太子さま:カンボジアに到着 日本人慰霊碑に献花 <毎日新聞> 【プノンペン長谷川豊】タイを訪れていた皇太子さまは27日、東南アジア公式訪問の2カ国目となるカンボジアのプノンペン国際空港に政府専用機で到着した。到着直後には、国家再建に協力する活動をしていた93年に銃撃されて死亡した2人の日本人慰霊碑に献花し、冥福を祈った。 皇太子さまは空港到着後、国連平和維持活動(PKO)中に死亡した岡山県警警視の高田晴行さん(当時33歳)の慰霊碑があるタンコーサン寺院に移動。ユリの花を供えた後、黒木雅文・駐カンボジア大使から殺害当時の状況を聞いた。 続いて、フン・セン首相との会見を終えると、国連ボランティアスタッフだった中田厚仁さん(同25歳)の慰霊碑があるウナラオム寺院を訪問。献花した後、線香を手向けた。 夜には、フン・セン首相主催の晩さん会に出席。東日本大震災への支援への感謝を伝えた上で「貴国の先人が、洪水など水からの挑戦を受けつつも水を巧みに利用し、人類史に残る文明を築いてこられたことに感銘を受けています」と述べた。また、晩さん会に先立ち、シハモニ国王を表敬訪問した。 ウナローム寺に中田厚仁さんの慰霊碑があるということは知りませんでした。 <中田厚仁 - Wikipedia> 次回行く機会があれば、必ず手を合わせたいと思います。 中田厚仁さんが亡くなられた後、 国連ボランティア名誉大使となられたお父様の中田武仁さんの講演を 聴かせてもらったことがあります。 そして何かご縁があるのでしょうか、 日本では中田厚仁さんの墓碑は大阪の大蓮寺というお寺にあり、 そこは私の母方の祖父母が眠るところでもあるのです。 大蓮寺の境内に入り、祖父母のお墓に行くと途中、 吉本の芸人さんたちを弔う吉本芸人塚や中田厚仁さんの墓碑があります。 世界平和を願い、志半ばで凶弾に倒れた中田さん、 ここで再び中田厚仁さんのご冥福をお祈りするとともに、 中田さんの志ある生き方を、自らも引き継いでいきたいと思います。 広島市の中心部の紙屋町地下街シャレオに、 障害者福祉作業所の人たちが作る商品を売っているふれ愛プラザというところがあります。 このホームページでも何度かご紹介させていただき、 毎年行われている宮島トイレ掃除の集いの参加記念品のしおりも ここで注文させていただきました。 今年はこのしおりをみなさんにお渡ししますので、お楽しみに♪ 宮島トイレ掃除の集い(12.07.21) 平和公園トイレ掃除の集い(12.07.21) このふれ愛プラザをできるだけ多くの人に知ってもらい、 また利用していただきたいといつも願っていて、 先日店を訪ねた際、販促用の名刺サイズの案内カードがあればと思い、 そのことを提案させていただきました。 提案したからにはその見本を作らねばなりません。 今日自分でデザインしたカードを見本として店にお持ちしたところ、 それを気に入っていただけたので、 デザインデータとそれを校正、プリントアウトするためのソフトを 店のパソコンにインストールさせてもらうことにしました。 店の奥にあるパソコンを初めて触らせていただいたのですが、 10年近く前のWindows XPパソコンは、 内蔵ディスクドライブが不調でトレイが開きません。 OSが最新版にアップデートされておらず、セキュリティ対策に不備があります。 またメモリーが256MBしかないため、他の要因と相まって、 ひとつひとつの動作がとても緩慢で、画面に現れた砂時計がなかなか消えてくれません。 こんな状態を見てしまうと放っておけないのが自分の性分です。 近くのパソコンパーツを売る店に行き、 内蔵DVDドライブと増設メモリーを買ってきて取り付け、 ウイルス対策ソフトを無料で軽量のものに変更し、 Windowsも最新版にアップデートしました。 作業には数時間を要しましたが、 パーツ代の実費(三千数百円 ・・・ DVDドライブもメモリーも安くなりました!) をいただいただけで、作業はすべてボランティアです。 (美味しいお土産をいただきましたよ♪) 「また一円にもならないことに熱を上げてやってしまった ・・・ 」 ほんの少し自責の念があったのですが、 これは性分ですので変えることはできません。 できるのは、あまりそちらに傾かないよう注意することだけです。 けれど「情けは人の為ならず」、 先日も書いたように、今は無償の行為をすると、 必ずその見返りがすぐに目の前に現れるのです。 今日もその後に行った先で、 思わぬ現金を手にすることができました。 これはとても有り難いことですが、 ここまでなってしまっては、もう本当の意味での無償の行為ができなくなってしまいます。 『愛とは見返りを求めないもの』と言いますが、 見返りを求めなくても、勝手にそれが返ってくる現状の中で、 いつまでも純粋な思いを持ち続けなければいけないと、 今心に深く感じているところです。 私の周りには、トイレ掃除活動に熱心な人がたくさんおられます。 トイレに入った時、自分が汚したものを自分できれいにするのは当たり前です。 それだけではなく、人が汚したものまできれいにする、 これもトイレ掃除仲間のほとんどがごく当たり前のこととして実践しています。 けれどこの先がなかなか難しいのです。 たくさん人が歩いている商店街で、 道に落ちているゴミを拾うことができるかどうか、 横断歩道で信号待ちをしている時、人の目のある前で、 自分の足元にある空き缶を拾ってゴミ箱に入れられかどうか、 ほんのささいな行為ですが、これを行うためにはとても大きな勇気がいります。 私は正直言って、まだその域には達していません。 現在努力中です。 けれどトイレ掃除仲間の中で、 これをまったく自然に日常のこととして実践している人がいます。 その人はバイクのハンドルにゴミ袋をぶら下げ、 交差点での信号待ちのたびにバイクから降り、 周辺のタバコの吸い殻を拾い集めておられます。 バイクを駐輪場に置いた時は、 その周辺のゴミを時間かをかけて掃除されるのが当たり前のこととなっています。 本当に立派な人とは、 こういった実践行を普段から自然と行える人のことをいうのでしょう。 まさに菩薩の境地だと思います。 その人とは普段からとても親しくさせていただいているのですが、 今日別の知り合いから、その人が重い病に冒されているということを聞き、 まったくの初耳だったので、とても驚いてしまいました。 「今、生きている限りこれを続けさせていただく」、 その方は自らの死を覚悟して、 その思いの上で日々のゴミ拾いを行っておられるとのことでした。 今この瞬間、生かされていることに感謝をし、 その方のように小さな勇気を積み重ねて生きていきたいです。 2012.6.27 Wednesday |