五つのしおり
広島市の最も中心部にある地下街のシャレオには、
ふれ愛プラザという障がい者の作業所で作ったものを販売している店があります。
  <ふれ愛プラザ>

暖かみのある手作りの手芸品やお菓子、日用品などが売られていて、
知り合いにちょっとしたお祝いや誕生日のプレゼントを贈りたい時に、
いつもこのお店を利用させてもらっています。

毎年夏に行われている宮島トイレ掃除の集いでは、
このふれ愛プラザでお願いして、
特製の押し花しおりを作ってもらっているのです。


数ヶ月前に店を訪れた際、
とても心に響くメッセージが書かれたしおりが目にとまりました。

  大きいみかんがある  小さいみかんがある



素朴な絵とともに書かれたごく簡単なメッセージ、
この短い言葉がなぜか心に強く訴えかけてきます。

きれいにパウチされて手頃な大きさのこのしおりが、
一枚100円と書かれてレジの前の籠の中に入っていたので、
思わず三枚ほど買ってしまいました。


これもきっと障がいのある方が、
作業所の中で一枚一枚丁寧に加工されたのでしょう。
そう思うと、ここに書かれたメッセージがより深く心に染みてきます。

いいものがあるとすぐに人にプレゼントしてしまうのが趣味ですので、
知り合いに郵便を送る際にこのしおりを同封し、
手元からはすぐになくなってしまいました。

それ以降、店に行くたびこのしおりがないかと気になって探してみるのですが、
同じものを二度と見ることはありませんでした。

けれどやはり再びこのしおりが欲しい、
また誰かにものをお送りする際に一緒に添えて送りたいという思いが募り、
店長さんに再入荷しないのか聞いてみることにしました。

するとふれ愛プラザは広島県内の作業所で作られたものを販売するのが通例なのですが、
このしおりは、特別に福島の作業所で作られたものを仕入れたとのことでした。

被災地福島から来たものだというのは意外でしたが、
被災地フクシマから被爆都市ヒロシマへ、
それだけでも何か深いドラマを感じます。

店長さんによると、注文すれば再び仕入れることが可能だとのことです。
そして以前見たものだけではなく、
他にも異なるメッセージが書かれたものが何種類かあるということなので、
他の種類も合わせて20枚ほど注文していただくことにしました。


そして福島から送っていただいたのは上のもの以外に4種類、
どのしおりにもこんな素敵な絵とメッセージが書かれています。

  毎日毎日形をかえて  頭がさがるすずらんの花



  おかあさんがせんたくをしてくれるので
       気持ちよい物が着れるのです
            おかあさんありがとう




  ひまわりを見ていると  笑顔になるね



  あすに  むかって  行きます



どうですか!!  本当に素晴しいです♪♪
人って、こんな簡単な言葉、素朴な絵で感動できるんですね♪♪

いえ、逆に簡単で素朴だから心動かされるのかもしれません。
それは南インドの孤児たちから感じたのと同じです。


これらのしおりはお店で50枚仕入れてくださったので、
結局50枚すべて買ってしまいました。 (^o^)v

けど早速いろんな人にプレゼントして、
もう残りはほとんどありません。 (;^_^A


今年も7月21日(土)に宮島で大きなトイレ掃除の会を催します。
そして今回は、このしおりを参加記念品にしようかなと考えています。
  (世話役みんなで相談して決めるのですが ・・・ )

フクシマからヒロシマへ、
笑顔と心磨きの輪、とっても素敵なことですね。 ヽ(^o^)ノ

2012.5.16 Wednesday


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