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インドの子どもたちは家の手伝いをよくします。
それはインドの伝統文化であるとともに、
子どもたちも家事や仕事を担わなければ、
貧しい暮らしを支えていくことができないといった事情があります。
日本ではまだ子守をしてもらうような小さな子どもたちが、
赤ん坊の妹や弟を抱え、面倒を見ています。
水汲みや洗濯、そして食器洗いも手伝ったりするのです。
食器を洗う時も、日本のように水をジャブジャブ使うわけにはいきません。
少量の水を、丁寧に効率よく使っています。
学校でも子どもたちのできることはすべて子どもたち自身がしています。
掃除も自分たちの教室だけではなく、
スタッフルームも子どもたちが掃除をしてくれます。
いつもグラウンドを走り回っている子どもたちは、
よく滑って転んで怪我をしますが、
そんな時も、自分たちでスタッフルームの薬箱を持ち出して、
子ども同士で薬を塗っています。
また先生方が食べるお昼ご飯も、
担当になった女の子たちがキッチンから運んでくれます。
インドの子どもたちは、
子どもらしい限りなく明るい純朴な笑顔とともに、
何事も自分たちでするという大人のような逞しさ、
この二つの面を持っています。
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