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コスモニケタンの子どもたちが暮らす村に上水道はありません。
村の中には数カ所の井戸があり、
いつもそこには水を求めて多くの人が水瓶を抱えて集まっています。
コスモニケタンには専用の井戸があり、
そこから電気モーターで水をくみ上げ、
蛇口をひねれば水が出る設備が何カ所かありますが、
村の個人の家にはそういった設備はありません。
人々の暮らしに水は欠くことのできないものです。
ですから井戸での水汲みは毎日の大切な仕事であり、
その大切な仕事を、インドでは大人とともに、小さな子どもたちも担っています。
コスモニケタンに通ってくる多くの子どもたちも、
家族のため、朝夕の井戸での水汲みを日課としています。
大人のように水瓶を頭に乗せて運ぶ子もいれば、
専用の台車や自転車に水瓶をいくつも載せて運ぶ子もいるのです。
日本では「水と安全はタダ」だと思われていると、よく言われますが、
インドでは、水は苦労して手に入れる、
大切に扱わなければならないとても貴重なものなのです。
コスモニケタンのあるビジャプール地区は小雨地帯で、
雨期である7月から9月以外雨はほとんど降りません。
今年2014年の雨期は、入った当初雨が少なく、
もしかしたら年内にも井戸が涸れるかもしれないと言われていましたが、
その後少しずつ雨が降るようになり、
井戸が涸れて水が手に入らなくなる危機はなんとか回避できました。
水は人々の暮らしと命を支える大切なものです。
日本人もそのことにもっと感謝をし、
水を大切に使わなければなりません。
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