悠久の大地 我が心のインド
ヨガナンダ > 我が心のインドインドの旅2010 > 6月5日 ムンバイそして日本へ

6月5日 ムンバイそして日本へ


ヨガナンダのホームページ

我が心のインド





メールをお待ちしています


今日はいよいよ出発の日です。
チェンナイ空港朝7時の便に乗るのですが、
チェンナイからムンバイまでは国内線なので、
二時間前の朝5時にホームを出ることになっています。

万が一にも遅れることは許されないので、
手持ちのケイタイ電話で目覚ましをセットしたのですが、
夜は緊張のためかほとんど寝ることができず、
準備万端ホームを出る時間を待つだけとなりました。

昨夜から風がとても強く吹き、雨も降ったり止んだりしています。
雨が降るのは、カンニャクマリを出て、
サンカランコービル、チェンナイに来て初めてのことです。
なにか私の悲しい心を表しているかのようです。


5時ちょうどになり、
ほんの少し雨の降る中部屋を出ました。
5時5分、タンビと運転手さんが乗る車に乗り込みホームを出発します。

お世話になった奥さんに、下手な英語とタミル語で挨拶しました。
ホームのオーナーのスレッシュさんは、
私がこちらのホームにいる間はアンブマナイのホームに行っておられて
会えなかったのですが、
車の中で少しだけケイタイ電話で挨拶させてもらいました。
スレッシュさんはとても優しい人で、
声を聞くだけで心に安らぎを感じます。

踏切の前に行くと踏切が閉まっていました。
ところが運転手さんがクラクションを鳴らすと踏切番のおじさんが出てきて、
踏切を開けてくれます。
インドの踏切システムはどうなっているのでしょう?

大きな道路に出てしばらく行くと、
少しだけ渋滞にはまりました。
数分間のろのろと進んでいくと、バスが衝突している現場が見えてきました。



バスの追突事故のようで、
三台が玉突き状態になっています。
「あ〜あ〜、いつも無茶な運転ばかりするから〜」
思わずそんな言葉が心の中に浮かんできます。

チェンナイ空港に着き、タンビが私の荷物を引っ張って見送ってくれました。



彼ともまた日本で会いたいものです。
彼のお父さん三兄弟は、
そろって日本の那須塩原にあるアジア学院に留学しています。
彼も彼の妹のジーナも是非日本に行きたいと言っていますので、
その日が来るのが楽しみです♪

国内線ですので、時間的には少し余裕があります。
インド航空のカウンターに並ぶと、
気分的にはもうインドを出国したような感じです。



インドで二回飲んだキングフィッシャービールは、
航空会社の運営しているのです。
もちろんお酒を飲んで操縦はしないのでしょうが ・・・ 。



チェンナイ空港を定時に出発し、インド二番目の大都市ムンバイに向かいます。
ムンバイでは乗り継ぎ時間が11時間もあるため、
少し飛行場の周りを見て歩く予定です。


ムンバイに着き、まずは大きな旅行バッグを預かってくれる所を探したのですが、
すぐにロッカーと書かれた所を教えてもらい、
そこで荷物をしばらく預かってもらうことにしました。



左側の利発そうな女性は、少しだけ日本語の単語を知っていて、
「こんにとは〜♪」などと言葉をかけてくれるのです。
それだけでとっても嬉しくなりますね。 ^^☆

大きなバッグ、重量は25キロもあるのですが、
それを8時間預かってもらうと600ルピー(約1,260円)にもなるそうです。 w(*゚o゚*)w
日本円だとたいした金額ではないのですが、
インドのお金では大金です。

手持ちのインドルピーはほとんど使い果たし、
手持ちは500ルピー紙幣三枚しかなかったのですが、
仕方なくその四割に当たる600ルピーを支払いました。
荷物の受け取りは、国際線出発ロビーから電話をすればいいそうです。

ムンバイ(旧ボンベイ)は大都市ですが、
街がどういった様子になっているのかまったく分かりません。
手持ちのインド・ガイドブックが二冊あったのですが、
荷物になるからと、
サンカランコービルで木村庵主さんに二冊とも差し上げてしまいました。

タンビにムンバイの地図かガイドブックはないかと尋ねたのですが、
彼はあいにく持っていませんでした。
さっきの荷物預かり所のおねえさんに空港にないのか聞いたのですが、
分からないと言っています。

日本だったらたいていそういったものは駅や飛行場には置いているのですが、
インドはそうではないようです。
また当然書店やお土産売り場というものも、
飛行場のカウンターの外にはないのです。


飛行場の外をただあてもなく歩きます。
“行き当たりばっ旅” これは私の最も得意とするところです。 (^o^)v

安全管理がまったく徹底されていないインドでも、
都会の大きな現場には一応こういう注意書きがあるのですね。



警備員のおじさんは、きっと
「何でこんなもんを写真に撮るのかな〜?」と思ったことでしょう。

これはあの根っこの木バニエンでしょうか、
変わった枝というか幹ですね。



大きな飛行場から10分も歩けば、
そこにはいろんな家や商店がひしめくように立ち並んでいます。
生活感という熱気をむんむん感じます。





あまり豊かな人たちの住まいではないようですが、
家並みからは人々の粗い息づかいが漂っています。

そしてここはムンバイです、タミルナド州とは違うマハーラーシュトラ州です。
言葉もタミル語は通じません。
そういった関係か、これまでいたタミルナド州とはまったく違う空気を感じ、
体に緊張が走ります。
同じインドでも州が違えば言葉が違い、
まるで外国といった感じなのです。





売っている野菜はタミルナド州とあまり違いはないようです。



散髪屋さんはなぜかたくさんあり、どこも朝から繁盛しています。
インド人は髪の手入れをこまめに散髪屋さんでしてもらう習慣があるのでしょう。



店があり、その横で食器を洗っている人がいる ・・・、インドの日常ですね。



ここも相変わらず政治関係の看板が林立しています。



そして私の大好きな子どもたちがまた集まってきました♪



いったん写真を撮り出すとすぐに大騒動になります。
下の写真左側のおじさんが、
子どもたちに並び方を指示したりして仕切ってます。 (^o^)v



その後ろで、何かのボードゲームをしています。
駒とボードだけを見るとオセロみたいですね。



ここの子どもたちも元気いっぱいです。



そしてここでも握手攻めに。 ^^☆



おじさんたちも写真を撮ってほしがります。
老若男女、町にはいろんな人たちが昼間からウロウロとしているのです。



取りあえずどこかに行きたいので、
暑い中、飛行場と反対の方向に向かって歩を進めます。
バイバイ〜♪



手作りブランコを楽しむ女の子。



これはヒンズー教の神様を奉っているのですね、
石の塊、それに色粉をつけたものがご神体です。



しばらく歩いていても、この二人の男の子、
そしてパンクした自転車に乗ったもう一人の男の子がついてくるので、
彼ら三人にどこかに案内してもらうことにしました。



彼らは私にマーケットに行こうと誘ってくれるので、
その提案に乗ることにしました。

彼らについて路地の中を進んでいきます。





なんとすごい路地裏の世界、今までタミルナド州で見たインドとはまた別の世界、
雑多で、エネルギッシュで、そしてちょっと張り詰めた緊張感があって、
これはまさに映画「スラムドッグ$ミリオネア」で観た
ムンバイのスラムの世界そのものじゃないですか。 (☆o☆)

スラムドッグ$ミリオネア [DVD]
スラムドッグ$ミリオネア [DVD]
おすすめ平均
stars傑作です!
starsシンプルながらも、良くできた構成。
stars数々の映画賞を獲得した作品だけど
stars若干難解かもしれませんが
starsインドスラム全体を巻き込んだ壮大なストーリー

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

面白いと言っては失礼かもしれませんが、
その迷路のような路地裏の世界は、
私の好奇心を引きつけて止まない魅力を感じさせてくれます。





希少動物ネコを発見♪



けどこの後も何匹かネコを見ました。
ここムンバイではネコは結構たくさんいるようです。
やっぱり州によって様々な事情が違うのですね。

彼らはクリスチャンだと言っていましたが、
ムンバイのスラムには教会ではなく、
こういった十字架を奉った場所が何カ所かありました。



工事中で重機が動いている横で、
子どもやおじさんおばさんたちは何をしているのでしょう、
危なっかしくて見ていられません。 (☆o☆)



ムンバイの中心部は、家やオフィスの賃料がものすごく高く、
東京やニューヨークのそれを越えているそうです。
それでキリスト教もこんな小さく十字架を奉っているのでしょうか。
  (十字架を奉るって言うのかな?)



十字架にイエス様が張り付けになっていますね、
これはカトリックの十字架でしょうか。

ムンバイには、高層アパートやこんな小さなアパートがたくさんあるのです。



そして今は都市開発も急ピッチで進められています。



その横にはたくさんのホームレスの人たちのテントがひしめいています。



子どもたちと一緒に二十分ぐらい歩いたでしょうか、
目的地のマーケットに着きました。



マーッケトというと、
これまで行ったことのある野菜市場を勝手に想像していたのですが、
ここは雑貨でも何でも扱う露店が中心のマーケットのようです。

こんな中古のリモコン、どんな利用価値があるのでしょう?



炎天下、ものすごく暑いのです。
私はもう汗だくで、首に巻いたタオルでしょっちゅう汗をぬぐっています。 (´Д`A ```



マーケットは出ている店の数も多いのですが、
歩いている人の数も相当なものです。



衣類、電化製品、日用品、映画や音楽のCD、DVD、
とにかく何でもありって感じです。



大きな(たぶん)下水管の上も通路になっていて、
人混みを避けるように私もその上を歩きました。



日本だと絶対商品にならないようなジャンク品ですが、
なんでも動くものは使い切る、それはそれでいいことですね。



あんまりにも暑くて喉が渇くので、
私はミネラルウォーターを、子どもたちはミリンダを飲みました。



ゴミ箱には花飾りが大量に捨てられています。
たぶんしおれて商品にならなくなったものでしょう。



マーケットの横には、魚の干物を売る市場も隣接していて、
簡単な敷物の上に大量の干物が無造作に置かれています。



路面の砂埃が入り込もうがいっこうにお構いなし、
衛生面は完全にノープロブレムです♪



干物の強烈な匂いのするすぐそのまた横では、
布地や服を売る店が何軒か並んでいます。



まあそのエネルギッシュなこと、・・・ まさにインドの象徴ですね、
子どもたちにいいところに連れてきてもらいました。 ^^☆

そして路上はこの有様、ゴミだらけです。



汗だくになっていろんなところを見て回ると、またすぐに喉が渇きます。
これはマンゴージュースです。
もう手足の腫れも治ったし、後は野となれ山となれ ・・・ じゃないですが、
危険な生ジュースもまったくのノープロブレムになってしまいました。 (^^ゞ



これは一杯が3ルピー(6円ちょっと)だったと思います。
とにかくインドの生ジュースはめちゃくちゃ美味い、
それに値段もミネラルウオーターやファンタやスプライトなど
既製のジュースと比べると圧倒的に安いのです。
これは飲まないと損ですね♪
腹痛がちょっとだけ心配ですが ・・・。

今回は初代サイババさん(シルディ・サイババ)をよく目にしました。
これはトラックのデコレーションです。



マーケットを出ると、今度はランチタイムです。
子どもたちと一緒にレストランに入り、みんなで同じピラフを食べました。



ピラフ自体はあっさり味で、
これに別添えのスパイスをかけるのですが、
スパイスはみなそれぞれが辛く、
その辛さがインドにどっぷり漬かった私にはたまらない美味しさです。 ^^☆


朝食後、オートリキシャ(オート、三輪タクシー)に乗って来た道を戻ります。
オートは街によって違うのかもしれませんが、
ここムンバイのものはメーター制で、
初乗り料金が10ルピー(約21円)、その後1ルピーずつ料金が上がっていきます。



子どもたちのいた町に戻り、ここで子どもたちとはお別れで、
また当てのない放浪の旅は続きます。



これはチキン屋さん、生きた鶏をその場で捌き、
秤で重さを量って売るのです。



残酷なようですが、これが自然ですね。
私は今回のインドの旅で、
この自然という言葉の概念が少し変わってきました。

暑いんですからアイスだって食べるのです。
左のスティックアイスは5ルピー(10円ちょっと)です。



アイスをかじりながらただ目の前の道を進んでいくます。

ムンバイの飛行場、チャットラパティー・シヴァージー国際空港は、
後で調べてみると市内中心部から北に34キロ離れたところにあると書かれていましたが、
飛行場から歩く限り、ず〜っと人、車、建物、商店の波が消えることがありません。
ムンバイはやはり巨大都市です。



タミルナド州のオートは黄色でしたが、
ムンバイのオートは黒い色をしています。
そんなオートやバイク、車がひっきりなしに走る中、
松葉杖をついたおじいさんだって命がけで道路を渡るのです。 w(*゚o゚*)w



ムンバイで初の酒屋を発見、この店には鉄格子はなく、
お店のお酒もきれいに陳列されています。
本来やっぱりこうあるべきですよね。



こちらはおまわりさん、日本でいう白バイ警官にあたるのでしょう。



彼らは実際に違反の取り締まりとかしているのでしょうか、
インドのひどい交通事情を見ていると、
彼らが実際に仕事をしている現場を見ない限り信用する気持ちにはなれません。

けどおまわりさんたちにカメラを向けるととても愛想がよかったですよ、
片言の日本語も話してくれましたし。 ^^☆

そのおまわりさんの近くにいた女の子たち。



写真を撮ったら10ルピー欲しいとか言ってました、
言葉がまったく分からないふりをして、もちろんあげませんでしたが、
彼らにとってはお金をくれと言うのが習慣みたいになっているのでしょう。

ジャッキーチェンの映画の看板もあります。



たくさんの車やバイクには、
こんなチリと柑橘系のもの(ライム?)を組み合わせたお守りが付けられています。



なにかの意味があるのでしょうね。

トラックの後ろには「ホーンを鳴らせ」と書かれているのですが、
ムンバイにはタミルナド州では見たことがない
「HORN OK PLEASE」というフレーズを何台もの車で見ました。



私が分かるのはほんの表面的なことだけですが、
やっぱり州が違うといろんなことが違うのですね。

ムンバイの街の喧騒は途切れることがありません。
どこまで行ってもずっとこんな街並みです。



また酒屋さん、ここもきれいな店構えです。



ちょっと斜めから撮っているのは、店の人に気付かれないため、
酒屋を撮る時は、私にも多少の気まずさと気恥ずかしさがあるのです。 (^^ゞ

ムンバイでも当然窓には鉄格子がはまっています。



このアパートの鉄格子は窓の部分だけではなく、
洗濯物を干せるよう、その部分が下に伸びているのが面白いですね。

街を行くオートの数は相当なものです。
この通りはず〜っとオートばかりが走っていました。



ムンバイには二階建てバスも走っているのですね、ちょっとビックリです。



私の好きな日用雑貨、この暖かい色合いを見るとホッとします。 ^^☆



これは漢方薬かなと思って見ていると、
店のおじさんが「薬だ♪」と教えてくれました。



ここのマンゴージュースは5ルピー(10円ちょっと)でした。
マンゴーは上品な甘みで最高に美味しいですよ♪



そうですね、マンゴージュースの美味しさは、
子どもの頃(四十年の昔ですが)飲んだ、
憧れの不二家ネクターの美味しさと似てますね。 ^^☆

(お徳用ボックス) 不二家 ネクター ピーチ 350g×24本
(お徳用ボックス) 不二家 ネクター ピーチ  350g×24本
不二家
売り上げランキング : 1611

おすすめ平均 star
starクセになる!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

きれいな花飾りも売られています。
お土産で持って帰られるんだったら持って帰りたいですね。



汗だくになって歩いても、インドは座って休めるところがないから困ります。
何かを食べるんだったら座れる食堂はあるのですが、
日本のようにお茶を飲みながら座って一服といった喫茶店がないのです。
  (サンカランコービルにはありました。ないことはないんでしょう ・・・ )

ネットカフェでもあればと思うのですが、
それもどこにあるのか分かりません。
わざわざ聞くほどのものではないので、
仕方なくそこらの店先の石段に、汗をぬぐいながら腰を下ろしたりするのです。
  (´Д`A ```

外で焼きもの、揚げものを売っている店は活気があって美味しそうです。
お腹がすいていれば私も食べたいのですけど残念です。



路上に何故か便器がポツリ、けど違和感なくインドの街に溶け込んでいます。 (;^_^A



歩いていると駅(ANDHERI 駅)があったので見学のために入ってみました。
インドの駅は改札口がないのでだれでも簡単に入れるのです。



ホームを繋ぐ通路の入り口は露店がひしめいています



食べ物、ジュース、衣料品なんかの店が多いようです。



今回は一度も列車に乗りませんでした。
列車の旅もいいですね、次回は是非また列車に乗ってみたいものです。



これは通路の階段を下りる途中で撮った写真です。
階段を下りるとすぐ店が並んでいるのです。





芸術的(?)にカットされたフルーツの盛り合わせを見て、
ついつい食べたくなりました。



スイカとパイナップル、それにパパイヤかな、
辛いチリはつけないなかと聞かれましたが、
もちろん私には不要です。 (;^_^A



美味しいものを食べたり飲んだりすると、少しだけ元気が湧いてきます。
今日はとにかく暑い中を歩きまくりました。
それに昨夜はほとんど寝てないですし、健康な体に感謝です。 (-人-)

こんなデコサイクル(デコレーション・サイクル)もインドにはあるのです。



またまたワインショップ(酒屋さん)発見です。



やっぱり私はよっぽどお酒が好きなのですね、
きれいな瓶が並んでいると、ついつい嬉しくなってしまうのです。 ^^☆
バナナと同じ症状です。



一日歩きまくって、本当にほとほと疲れてしまいました。
足も少しだけ筋肉痛で痛いのです。
けど腫れやむくみはすっかり治まったのですよ、お陰様で。

まだ飛行場に行くには二時間ほど時間があります。
休めるところがまったくないので、
仕方なく大きな道沿いにある高層アパートの一角の石段に腰を下ろしました。

アパートの前では子どもたちがクリケットをしています。
その子どもたちが私に声をかけてくれました。 ^^☆



右の彼はアビシュという名前の13歳の男の子ですが、
彼の話す英語がとても流ちょうで上手なのに驚きました。
英語学校に通っているんだと言っていましたが、
その会話能力は日本の平均的大学生よりほるかに上です。

ここムンバイの他の子どもたちも、
タミルナド州の学校で英語を習っている子どもたちと変わらず英語が上手です。
やっぱり日本の英語教育の有り方は根本的に間違ってますね。

またまた子どもたちが大勢集まってきました。



日本のこと、名前、どこを旅行しているんだ、
いろんなことを聞かれます。

日本のコインを見せてあげました。
手持ちは十円玉と百円玉しかなかったのですが、
それぞれ5ルピーと50ルピーの価値があるんだと説明しました。

そして秘蔵の一万円札も、
これは一枚5,000ルピーに相当します。
たぶん彼らが生まれて初めて見た最高高額紙幣でしょう。

子どもたちがお寺だと言って近くのお寺を見せてくれました。
やはり子どもでもインド人は信仰深いのです。



外観はこんなようになっています。
ちょっと普通のヒンズー教の寺院とは違いますね。



お寺のすぐ横は線路です。
さっき行った駅が見えています。





子どもたちがまわりの大人たちに私を紹介してくれました。
みんな笑顔で挨拶してくれます。 (^o^)v



私は子どもたちが楽しくクリケットで遊んでいる姿が見たいので、
クリケットをしてくれと頼んだら、
ちょっと狭いけど僕たちのクリケット場があるからそこに行こうと案内してくれました。



学校と病院の建物に囲まれた一角が彼らのクリケット場です。
クリケットを見て楽しみ、一緒に写真を撮って楽しみ、
子どもたちから私も元気をもらいました。





狭い建物の隙間なので、ボールはすぐ外に飛んで行ってしまいます。
けどどこに飛んでいってもへっちゃらです。
塀を越え、屋根に登ってどこへでもボールを取りに行くのです。



彼、本当にいい顔をしてるな〜♪
青空をバックにインド少年の笑顔、とってもいい写真だと思いませんか?
子どもの心の素直さが顔の表情に出てますね。

楽しい時間もあっという間に過ぎました。
もう飛行場に向かわなければならない時間です。
飛行機が8時ちょうどの出発予定なので、
その三時間前の5時には飛行場に着きたいのです。

私が出かけるのに合わせクリケットは終了となりました。
どうもありがとう、インドで本当の最後の一時、
子どもたちのお陰でたっぷり楽しむことができました。 ヽ(^o^)ノ

道路に出る途中、おばさんたちが座って話し込んでいます。
カメラを向けると大笑いしながらもこっちを見てくれました。 ^^☆



オートに乗るために大きな道路に出たのですが、
なかなかオートがつかまりません。
三人の子どもたちが一生懸命手を上げてオートを停めようとしてくれます。



オート自体はたくさん通るのですが、
そのほとんどはお客さんを乗せています。
また乗せていないオートでも、子どもたちが行き先を国際空港だと告げると、
そのまま何も言わずに走り去ってしまいます。
いわゆる乗車拒否という奴です。
きっと空港は近すぎるのか、帰り道に客を拾いにくいかどちらかでしょう。

5分間ぐらい、子どもたちはがんばってオートを停めようと努力し続けてくれました。
なんでこんなにまでしてくれるんだろう ・・・ 、
一期一会で出会った旅行者の私にこんなにまで親切にしてくれて、
私はインド最後の時、ムンバイで子どもたちの純粋な真心と触れ、
どんな観光地を見て歩くよりも最高の喜びと感謝の気持ちをもらうことができました。

もう子どもたちにこれ以上甘えるわけにはいきません。
子どもたちには歩いて行くからと告げ、
その場で彼らと別れました。



さようなら、またいつか会いたいな〜、元気でね♪ (o^∇^o)ノ


飛行場までどのくらいかかるか分かりません。
方角もだいたいしか分からないのですが、
今はただ歩くしかないのです。

5分ぐらい歩いていると、一台のオートの運転手が声をかけてくれて、
国際飛行場の出発ロビーに行くのだと言ったら快く乗せてくれました。



助かりました。 ^^☆
その乗った場所から多少の渋滞の中十分ほどかかりましたので、
歩いていたら相当かかったことでしょう。
  (少し遠回りされたかもしれませんが ・・・ )

国際線の出発ロビーはゲートがたくさんあって長いのです。
インドでのお約束通り、その一番奥の遠いところでオートを降ろされました。 (;^_^A
料金は33ルピー(約70円)、時刻はちょうど午後5時です。

インド航空の出発ロビーはどこかと聞くと、
一番手前Aゲートだそうで、
今オードで来た道を数百メートルとぼとぼと引き返します。

ゲートに入って、預けているバッグを受け取りたいと言ったら、
下の一階の事務所に行けと言われました。
一階への降り口は一番奥にしかありません。
またまた歩いてきた通路を引き返します。

一階に降り、係の人を見つけると、彼は電話で連絡を取り、
荷物を預けた国内線の到着ロビーからここまで移送してくれることになりました。
ただしその移送賃がいると言うのです。
移送賃は100ルピー(約210円)、日本円ではたいした金額ではないですが、
さっき預けた時に600ルピーも払い、
さらに受け取る時に追加料金が発生するとはまったく聞いていません。
しかも私はムンバイを観光している間に土産物などを買い、
手持ちのインドルピーがほとんどないのです。

ルピーがないと言ったら、
彼らは日本円を飛行場の両替所で両替しろと言いました。
恥ずかしながら、
私は日本円も220円ほどの小銭以外は一万円札を一枚しか持っていないのです。
  (新幹線の切符は購入済みです☆)
この一万円札は千円だけとか両替できるのでしょうか、
とにかく話になかったお金を要求され頭に来たので、
彼らには断固支払いを拒否しました。

彼らもそんなぼったくりをするようなインド人には見えず、
とても困った様子でいろんなところに電話連絡を取っています。
私も仕方ないので、(この日記では “仕方ない” という言葉をよく使いましたね)
財布の中身を開き、すべてのインドルピーを示してやりました。
紙幣が80ルピー、硬貨が6、7枚あるのが見えます。

すべてを合わせるとちょうど100ルピーぐらいにはなるかもしれません。
とりあえずそのお金をすべて係員に渡すと、
彼は両替か計算のためにロビーの中に入っていきました。
そしてしばらくここで待っていろと言い残し、
二人いた係員がその場を去っていきました。

その後5分か10分か、彼らが私のバッグを引っ張って帰ってきました。
そしたらなんと本当は200ルピー、
あと100ルピー必要なんだと言い出すのです。
これには私も応じられません。
なにせお金はインドルピーがすっからかん、日本円が10,220円しかないのですから。

しばらくその場で粘りました。
そしたら何か急ぎの用事が入ったようで、
中の女性係員にゲートまでの行き方を聞くように告げて、
二人ともその場を去っていきました。
なんだかよく分かりませんが、取りあえず手元にバッグは無事戻ってきたようです。

二階のゲートに戻るには、また一階の通路を奥まで進み、
そこからエレベーターに乗って二階に上がり、
そこからまた通路を手前に数百メートル引き返さなければなりません。
しかも今度は重いバッグを引きずってです。

けど文句は言っていられないですね、
バッグが無事戻ってきて一安心です。
お金はすっからかんですが、そんなことは問題ではありません。

けど今回の旅は、なんでこんなトラブルが多いのでしょうか???


二階のAゲートに着くとちょうど6時でした。
バッグを受け取るゴタゴタで丸一時間費やしたことになります。

Aゲートから中に入ると、インド航空は隣のBゲートだと言われ、
そっちの方に行ってみてもほとんど誰も人はおらず、閑散としています。
何度か職員の人に聞き直しても、場所としては間違いはないようです。



出発二時間前、まだほとんど誰も人はいなくて、
乗り込むべき便名の表示も出ていません。
多少の不安はありますが、ただここで待つしかないのです。

私の前には一見日本人に見える香港の若者三人組が待っています。
彼らに飛行機の便を聞いてみると私と同じなので少しだけ安心しました。

けれどもいつまで経っても人は増えず、案内表示も出てきません。
出発まで一時間半、そして一時間を切りました。
これは何かが起こったようです。

テレビドラマなんかだったらここで「次回に続く」なんてテロップが出るところでしょうね、
などと今は冗談ぽく言えますが、
その時はやはり相当不安でした。

インド航空の職員が香港の若者たちに話しかけていて、
しばらくして私のところにもやって来ました。
なにかハッキリとよく分からない説明なのですが、
どうやら私の予約した便は、今日は飛んでないらしいのです。 w(*゚o゚*)w

四、五日前にリコンファーム(予約確認)もしたのに、
一体どうなっているのでしょうか???

まあこれは完全にインド航空のミスなので、
彼らがキチンと別の便を手配してくれるようです。
“厄落としの旅” もここまで徹底してやってくれると気持ちがいいですね。
もう運気の流れに身を任せるしかありません。

ところで喉が強烈に渇いてきました。
けどお金がないので水が飲めません。
日本のように水道が至るところにあり、
どの蛇口からでも飲み水がわき出るのとは、
インドは事情が違うのです。

恥を忍び、香港の若者にインドの小銭が残っていないか尋ねました。
そしたら少しだけならあるということなので、
売店でミネラルウオーターの価格を調べ、
その分だけ日本の硬貨と両替してもらうことにしました。

空港の売店のミネラルウオーターは、
よく冷えた500ml入りが15ルピー(30円ちょっと)です。
これを二本欲しかったので、
手持ちの百円硬貨を「これは50ルピー相当だ」と言い、
恐縮しながら30ルピーと交換してもらいました。 (^o^)v

水を飲んで渇きを癒していると、
職員がキャセイパシフィックの便に変更したのだと告げてきて、
私に便名が印刷された仮チケットを手渡しました。
キャセイパシフィックは午前2時40分発、
予定より6時間40分遅れです。
待つのはうんざり、
その間の飢えと渇きをミネラルウオーター二本で過ごさなければならないのかと思うと、
暗澹たる気持ちになります。 ……(つд`)
もうミネラルウオーターは一本飲みきってますし ・・・ 。

取りあえずソファーのある待合室で待っているように言われ、
その中にに入ると日本人旅行者らしい若者が一人いました。
顔がギタリストの高中正義とよく似ているんです。 ^^☆



彼(仮称 高中氏)も私と同じインド航空の便に乗る予定だったようですが、
彼はまだキャセイパシフィックの仮チケットを受け取っていません。

高中氏は割とハッキリとものを言うタイプで、
インド航空の職員にもズケズケものを言っています。
キャセイパシフィックの便は遅すぎるのでもっと早いのにしろ、
待ち時間に食事の用意をしろなどと要求しているようです。

そのお陰かどうか、タイ航空のバンコク経由11時過ぎの便に乗ることになり、
その間ラウンジのチケットをもらってそこで休むことになりました。 (^o^)v

豪華なソファー、食事もお酒も自分で好きなものを選ぶことができます。
何という幸せ、さっきまでの不安と喉の渇きで苦しんでいたのが嘘のようです。



上の写真左側の彼が30ルピーを交換してくれた香港ボーイです。
彼らも同じ便でバンコクまで行き、
彼らはそこから香港行きに乗り換えるようです。



ビールはインドのキングフィッシャーとオーストラリアのビール二本を飲み、
次は何かウイスキーをと思ったのですが、
お酒は二本までということで断られてしまいました。

隣で飲んでいる高中氏はビール三本目なのですが、
そのあたりはインドですので適当なのでしょう、
それに出発前に飲み過ぎるのはあまりよくありません。
飛行機の中でも飲めますしね。 ^^☆


タイ航空バンコク行きの便は、予定通り定時に出発しました。
機内の装備も世界最悪とまで言われるインド航空とはまったく違い、
きれいに整っていてグッドです♪

機内でお酒を運ぶワゴンに、
私の大好きなボンベイサファイヤの瓶を見つけました。 ^^☆

ボンベイ サファイア ジン 750ml
ボンベイ サファイア ジン 750ml
おすすめ平均
stars外では50mlのミニビンを使用してます
starsまさにプレミアムジン

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ボンベイ発の飛行機の中でボンベイサファイヤを飲む、
こんなしゃれたことを逃すわけにはいきません。
早速キャビンアテンダントの女性に注文したのですが、
二、三度言ってもボンベイサファイヤの名前が通じません。
きちんと機内で出すお酒の名称は覚えてくださいね、
結局瓶を直接指をさして「これだよ♪」と教えてあげました。

ボンベイサファイヤの透明で引き締まった香り、
私の見たボンベイ(ムンバイ)のイメージとはまったく異なりますが、
美味しいことには変わりありません。
もうすでに幸せ気分満開です。 (^o^)v


バンコクには5時半前に着き、次に乗る関空行きの便は13時発ですので、
5時間以上待ち時間があります。
バンコク空港の周りの事がまったく分からず、
またお金も肉体的な余力もないので、
トランジットの窓口に入り、そのまま飛行場内で次の出発時刻を待つことにしました。

高中氏はとにかくよく寝ます。
豪快に眠れる彼がうらやましく感じます。



私はその間飛行場内をうろついたり、
本を読んだり i-Pod を聞いたりして時を過ごします。

バンコクの飛行場は広いですね、
長〜い通路には、ず〜っとブランド物や高級な土産物を売る店が並んでいます。



お金を持たないというのはいいですね、
絶対何も買うことができないのですから、
見て歩くのもかえって気楽というものです♪



本当はスナック菓子や飲み物でも欲しかったのですが、
なければないで十分に満足できます。
また飛行機に乗り込めば、それなりのサービスがあるのですから我慢もできます。

そうこうしているうちに、関空便の搭乗手続きの時間となりました。
時間待ちしていた所から搭乗ゲートまで、
ところどころ動く歩道を利用しても、たっぷり十分以上かかります。
本当にその広さにビックリです。



なんとか最後の飛行機、バンコク発関空行きに無事乗り込みました。
予定していたインド航空より関空着の時刻は少し遅くなりますが、
なんとかその日じゅうに広島の自宅に帰り着くことができそうです。

経由地もインド航空は、ムンバイからデリー、デリーから香港、
そして香港から関空ですので一カ所減ったことになります。
サービスもタイ航空の方がいいですし、
これは “災い転じて ・・・ ” というものだと思います。

最後の最後まで、本当に気を抜くことのできない旅でした。



ひとつ前へ ヨガナンダ インドの旅2010 次へ
Link Free
Copyright 2008 Sakai Nobuo All right reserved.