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6月4日 惜別


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今朝も朝早く目覚め、パソコンを触りながら、
遠くで響く子どもたちの声を聞いていました。

作業が一段落し、部屋から外に出てみると、
ちょうど礼拝が終わった時間で、子どもたちが礼拝堂から出て来るところでした。



礼拝の次は朝食の準備です。
炊事場から各コテージに、子どもたち自身が朝食を運びます。





とっても可愛い子どもたち、何をするのも楽しそうです♪



これは洗濯物を干す所、
洗濯や水浴びは朝一番にするのです。



ここはトイレ、近づいてみようと思ったら、
周りの子どもたちから「臭いから行くな!」
と何度も言われました。



子どもたちが集まって、たぶん掃除をしているのでしょう、
これは行かずにはおられません。 (^o^)v

けど子どもたちにはカメラを向けると例によって大騒ぎ、
普段の掃除の仕方がまったく分かりません。 (;^_^A



今度インドに行く時は、私も使い慣れたお掃除セットを持っていきますね。
是非一緒にやりましょう♪

朝食の準備も整いました。



まずはお祈りから、子どもたち、一日何度お祈りをするのでしょう。
夜寝る直前も、大きな声でお祈りをしていましたよ。



並んで並んで〜♪
ドーサイは先生が配ります。





さすがに食べている時は、子どもたちも少しだけおとなしくなるのです。



外では女の子たちが食器を洗っていました。





コテージの中ではまだ食べている子もいます。



カメラを向けると恥ずかしそうに、
近くの子の服を引っ張ったりなんかしています。 ^^☆



コテージ入り口に貼ってある子どもたちの一覧表を見ると、
子どもたちの名前や写真の横に、フォスター・ペアレンツの名前がある子がいます。



フォスター・ペアレンツとは、
フォスター・プランという貧しい国の子どもたちを支援する活動で、
ある特定の子どもの里親になり、その子を支援する、その里親という意味です。
  <財団法人 日本フォスター・プラン協会>

学校に行く用意もできました。



こんなパウダーのついたままで学校に行くのかな?



学校に向かうまでの間、しばし公園で時間を過ごします。





公園にはいろんな遊具があり、
今度はあっちで写真を撮ろう、と指さすと、
子どもたちは一斉に走り出してくれるのです。





この笑顔、この上ない輝きですね♪



最後にもう一度髪の毛のお手入れを。



女の子も、自分でカメラを触ってみたくてたまらないのです。
カメラを貸してあげるとたくさん写真を撮ってくれます。



まともに写っているのは数枚に一枚ですけどね。 (^^ゞ



けどこんな写真を撮ってもらえるとうれしいですね♪



もうそろそろバスに乗り込みますよ〜♪





短いお祈りの後、みんなで仲良く乗るのです。





今日も相変わらず元気いっぱいです。 ^^☆



いってらっしゃ〜い、しっかおり勉強してくださ〜い♪





ホームに戻り、次はプライマリースクールの生徒たちです。



ちっちゃい子の祈ってる姿は可愛いですね♪



どうですか、この可愛らしさ、もう言葉はいりません。







今日はこの子の横に座らせてもらいました。
ジャスミンの生花がいい香りです。



彼女の名前、たしかバニエンちゃんていったかな、
丸っこいぽっちゃりとしたお顔、あどけない笑顔、
もうたまらなくカワユイのですよ。
ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'

では、いってらっしゃ〜い♪



私もみんなに握手してもらって最高の気分です。 ^^☆



手を振ってお別れです。



いつまでも手を振ってくれてありがとう ・・・ 。



バスに乗り、学校の門が完全に見えなくなるまで子どもたちは手を振り続けてくれました。
この気持ち、何と表現したらいいのでしょう、
子どもたちの純粋さ、一途さに心が洗われます。
幸せ ・・・ シンプルですが、この言葉が一番ピッタリきます。



ホームに戻り、少し遅めの朝食をいただきました。
長めのパスタはスプーンで食べることもあるのです。



昨夜はあまり寝ていないので、部屋に戻って朝寝をします。
天井扇の風に当たっていると、まったく暑さは感じません。
この心地よさは蒸し暑い日本の夏とは異質のものです。


朝食からあまり時間は経っていないのですが、
昼食の時間となりました。
ジーナがタマネギを切っていますが、まな板は使っていません。



さすがインド人はみな手先が器用です。
まな板は一応は持っていると言っていましたが、
あまり使う機会はないようです。



ご飯に野菜のカレーと赤い野菜の炒め物、
どちらも辛くなく、
辛いものが欲しい時は、適当に付け合わせをプラスするのです。



これは苦手なフィッシュカレーですね。
ピリッとした辛みと生臭い感じが苦手です。



魚料理は日本の方が、繊細でバリエーション豊かで上でしょう。
さわらの味噌漬け、ぶり大根なんかか食べたくなりました。


女の子のいるコテージに行くと、
その一室でミシンの練習をしています。
女の子たちは外から通っている子で、ミシンはもちろん足踏み式です。



ここが部屋の中、ベッドに少しの机、そして棚の中に各自の荷物、食器、教科書 ・・・、
それらが部屋の中のすべてです。



右の女の子は可愛いぬいぐるみを持っています。
ホームでぬいぐるみは初めて見ました。



写真、写真と騒ぎまくり、
これから膨大な数の写真を撮ることになります。



今日はとてもいい天気、
いい天気というと日本では晴天ですが、インドではどうなんでしょう?
しょっちゅうスコールのあったカンニャクマリよりも
サンカランコービルやチェンナイの方が暑いのですが、
雨は少なく晴れの日が多いようです。







ホームの周りはご覧のような大自然、平原がとても広いのです。



カシャッ、スタート♪
シャッターを押すたびに子どもたちが駆け寄ってきて、
撮った写真を見たがるのです。



女の子たちはみなこのような装飾品を持っていて、
いろいろ付け替えて楽しんでいます。



日本も小さなうちからもっとおしゃれを楽しめばいいのにと思うのですが、
学校教育の現場では差を付けるのはよくないとか、
非行、いじめの原因になるとかいろいろとできない理由があるでしょうね。



ホームにいるガチョウたち、いつも三羽一緒です。



ここは食事を作る炊事場です。
子どもたちはここで食事の入ったバケツや器を受け取ります。



夕方のスナックタイム、みんなが食事を受け取りに来ました。



朝と昼、スナックタイムと夕食、食事の時間は一日に四回あります。



その横の公園では相変わらず遊んでいる子どもたちがいます。



この男の子たちがしているのはカバディーという遊び、
鬼ごっこみたいなものです。




今日も実は午後1時頃からずっと停電でした。
ページの更新作業も途中だったのですが、
もう明日はいよいよ帰りの飛行機に乗るので、
今日は無理を言って、停電が終わったら事務所のネット回線を借りることにしていました。

午後4時、電気が復旧し、事務所の回線を借りようと思ったのですが、
パソコンに繋がっている回線ケーブルが通常のLANケーブルではなく、
電話用のひと回り小さなケーブルなのでうまく接続できません。

困っている私を見て、
タンビが車でマライマライナガールの町まで連れて行ってくれました。
ここにはネットカフェがあるのです。



壁に SANSUI と書かれています。
懐かしい日本のオーディオメーカーではないですか。
大昔兄がサンスイのステレオを持っていたので、
ことのほか懐かしく感じられます。



ここの二階がネットカフェ、ここで無事ブロードバンドと接続することができ、
途中までのページデータを送信し、
日本からのメールを何本か受信することができました。
   (アメリカからのもありました)



ホームに戻るともうすっかり暗くなっていました。
外で座って勉強していた子どもたちがちょうどコテージに帰るところで、
めずらしくストロボを使って写真を撮りました。



タンビが私を撮ってくれました。
子どもたちとくっついていると、女の子がそっと私の手を握ってくれます♪

あ〜、帰りたくないな〜。  そんな気持ちが強烈に芽生えてきます。
手を握ってもらって嬉しいけれど、とっても悲しくなります。
出会いがあれば別れもあるのですね。 ・゚・(ノД`;)・゚・



他のコテージの前を通ると、女の子たちがジャスミンの髪飾りを作っています。
自分たちの飾りは自分たちで作るのです。



部屋に戻り、明日出発するための荷物整理をします。
8時半過ぎ、小さな子どもたち二人が、夕食の準備ができたと
私を呼びに来てくれました。

まだ小学校の低学年ぐらいの男の子二人でしたが、
彼らは他の子どもたちと同様に、二人だけの写真を撮ってくれと言いました。
私は疲れているのと夜暗いし、ほとんど条件反射のように
「暗すぎるから無理だ」と断ってしまいました。
けどそのことが後になってとても心に引っかかったのです。

私にとって写真を撮るなんてたわいもないことです。
ただカメラを向けてシャッターを押すだけで、
昔のように消耗品であるフィルムを消費することもありません。

彼らもただ写真を撮ってくれと言うだけで、
そのデータをくれとか、写真をプリントして欲しいと言うわけではありません。
ほんのささやかな望みです。

なぜ私はそのささやかな望みを叶えてやれなかったのか、
なぜその時、自分の気持ちでしか物事を判断できなかったのか、
後になって自分の無神経さを感じ、とても悲しく情けない気持ちになりました。

この三月に「母への思い」という文章を書きましたが、
そのことが自分の心にまったく生かされていないことを知り、
母にも、その男の子たちにも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

彼ら二人の男の子のことはいつまでも頭の中に留めておき、
同じ過ちをしないよう心します。
ごめんね。


夕食はこんなカレーです。
インド料理はなんでもカレーって言っていいんでしょうか、
激辛のマンゴーチリがとても美味しく感じられます。



明日は早朝5時にホームを出発なので、
それに備え、パソコンも早々にしまってベッドに入ります。

いつもより早く寝ても結局目が冴えてしまい、
何時間も眠れずに悶々として過ごすことになります。
思い出すのはこれまでの日々、
インドにどっぷり漬かっている時は、
「もうこのまま永遠に日本に戻れないんじゃないだろうか ・・・ 」
半分本気でそんなことも考えました。

私にとってインドとは、今回の旅とは何だったのか、
それは日本に帰ってから本当の意味が分かるでしょう。



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