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5月30日 バイクで町へ(自走編)


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毎日腫れの話から始まって恐縮ですが、
今朝はずいぶん痛みがなくなって、
「これでやっと治った♪」という実感があります。
まだ傷はたくさん残り、左足の甲は少しむくんだままなのですが、
もう勝利宣言を出してもいいでしょう。 ^^☆

お医者さんに診ていただいてから二日半、
石谷上人に「医者に注射してもらうと二、三日で治りますよ」
と言っていただいた通りになりました。
体調もよく気分は万全です。 (^o^)v

リラ庵主さんが朝食を用意してくださっているということで、
朝の7時前、リラ庵主さんのご実家に向かい、
お弁当箱に入れた朝食を受け取り、カーラクリを出発です。

ご実家の住宅街の一角で魚を売る準備をしています。
ムルガンが気をきかせ、面白そうな所があると車を停めてくれるのです。



カーラクリは海に面した町ではないので、
きっとどこかの漁港で捕れたものをトラックで運んできたのでしょう。



バナナの葉っぱは何かと重宝します。



バナナも椰子も、とにかく身近にあるのを活用する術を、
インド人たちは日々の生活の中で実践しています。
これはインド人に限らずでしょう、
私たち日本人もつい何十年か前まではそうだったはずです。

町にはいろんな店が建ち並び、野菜、果物、魚、
肉を売っている店も固まって集まっている一角があります。
肉屋はちょっとグロテスクですね、
肉の塊が店の前にぶら下がり、
鶏肉を売る店では、横に鶏籠が立てて並べてあり、
そこから随時鶏を取り出してさばくのです。

いいも悪いもすべてがリアルで天然色、
これがインドの世界です。


車を順調に走らせていると、
きれいなお寺があるからとムルガンが少し脇道に入ってくれました。
池の向こうに望む美しいお寺、プレヤパティと呼ぶそうです。





沿道には、どこのお寺でもそうであるように、
土産物屋が軒を連ねています。
まだ7時前なので人通りはまばらですが、
8時を過ぎると人が大勢詰めかけてくるそうです。



ムルガンが何か小さな土産を買ったので、
私もインドオリジナルの大小様々なステッカーをたくさん買いました。
特にお土産が必要なわけではないのですが、
ステッカーのような軽いものだと荷物にならず助かります。



お寺を出てしばらく行くと、またムルガンが車を停め、
今度はおやつを食べろと催促します。



彼は普段食べているからいらないと言い、
私一人で昨日も食べたドーナッツみたいな揚げ物を二つ食べました。
味はなかなか、ちょっとしたお茶請けにいい味です。

少し食べ物を口に入れると、ついでに朝食も食べてしまいたくなります。
リラ庵主さんが持たせてくれた朝食は、開けてみるとイドゥリーでした。



木陰に車を停めていると、牛の群れが横を通り過ぎていきます。





道はどこも快適で、時にはきれいなバイパスを通り、
インドの道路も少しずつよくなりつつあるのを感じます。



大きなトラックにはたいてい「SOUND HORN」(クラクションを鳴らせ!)と
書かれているのですが、
上のトラックのように「BLOW HORN」と書かれたものもごくたまに見かけます。

インド人たちは車を運転中は、ちょっとしたことですぐにクラクションを鳴らし、
カーブの手前であろうが対向車が来てようが、
そんなことはお構いなしに追い越しをかけてきます。
今日はサンカランコービルへの帰り道だけで二件の交通事故現場を目撃しました。
もっと安全運転に心がけて欲しいものです。

大都市マドライに着くと、
ここにもこんなきれいな寺院があり、
手前の広場では男の子たちがクリケットをしています。



都会で一番目立つのは、たぶん誰が見ても政治家たちのポスターや看板でしょう。
主観的ですが、政治家たちの顔というのは、
俗界にどっぷりと浸かったあまり品位のいいものではないように感じます。



生ジュースを飲みたかったので、
ムルガンに店があったら車を停めてくれるよう頼みました。
まだ時間は9時前、シャッターの閉ざされた店もかなりあります。

これがいろんな果物からフレッシュジュースを作るお店です。
果物の美味しいインドでは、このフレッシュジュースは最高に美味しいのです。



いろいろと種類がある中、今回はムルガンとともにパイナップルジュースをもらいました。
一杯20ルピー(40円ちょっと)です。



そのお店のちょうど道路を挟んだ反対側も、一面が政治家たちのポスターです。
政治ポスターは、議員の顔写真や全身像がメインです。



こちらはマリッジ(婚礼)関係の看板、
地元の名士たちは、こういった形で結婚の報告を知らしめる習慣があるようです。



インドの政治にも血縁というものが深く関わっていて、
有名な政治家、その奥さん、息子たち、
一族が政治家のポリティシャン・ファミリーの看板もあります。



私たちが車で通ったところは政治家の集会場所の近くなのか、
こんなポリティシャン・ファミリーの看板で沿道がず〜っと埋め尽くされています。



これだけ政治家たちが宣伝にお金をかけるのなら、
もっと別の使い道があるだろうにと思うのは日本人的発想でしょうか、
胸の奥から不快なものがこみ上げてきます。

途中の村でムルガンが車を停め、果物を買っているようです。



彼は試食用の熟したマンゴーを私にも持って来てくれました。
食べやすく切れ目の入ったマンゴーはフルーツの王様を実感させます。


ムルガンのサービス精神旺盛なおしゃべりを聞きながら、
お昼前に車はサンカランコービルの町に着きました。
写真屋の前に行き、ムルガンに店まで取りに行ってもらうと、
彼が店のある二階から私を手招きします。
行ってみると、他の人の写真と私の撮ったものがごっちゃになっていて、
どれがどれだか分からないようです。
まったくインドは最後の最後まで侮れません。 (;^_^A

先日行った市場に再び行きました。
今日は光の条件もいいのでバッチリ野菜の写真が写せます。

ジャガイモみたいな野菜で、少し軟らかな感触があります。
「イモなの?」と聞いても英語が通じません。 (^^ゞ



これはニンジンですね。



豆みたいです。



このタマネギは色は日本のものと違いますが、
大きさは日本のものとほぼ同じか少し小ぶりです。



こちらが小さいガーリックサイズのタマネギです。
こちらの方がインドではポピュラーです。



大きなカボチャ。



瓜、そして八百屋のおじさん。



トマトは黄色(オレンジ)から赤への美しいグラデーションを演出しています。





これはココナッツの実ですね。



市場の人たちは特に元気いっぱいで、
いろんなところからうちの写真も撮れと声がかかります。
その結果、こんなおじさんたちの写真をたくさん撮ることになるのです。



可愛い子どもたちならいいですが、
おじさんたちの写真はここにアップしても仕方ないので非公開です。 (;^_^A
まあ、私も立派なおじさんなのですが ・・・。


市場の外のバナナ屋さん、私はなぜか大量のバナナの房を見ると、
つい写真を撮りたくなる傾向があるようです。 (^^ゞ



インドのバナナはたくさんの種類があるのです。
ちなみに右側の紫色っぽい模様の入った壁は、公衆トイレです。 (☆o☆)

車に乗って市場を出ると、
ココナッツジュースの店の前でムルガンが車を停め、
半ば無理矢理ジュースを飲まされました。



たぶん彼の知り合いなのでしょう、
このジュースはスジーブの友達と一緒にコモリン岬で飲んだことがあります。



ココナッツの果肉に、ペットボトルに入ったジュースを加えるのです。
器は葉っぱで作った笹舟みたいなものです。



その隣のおじさんが丁寧に挨拶をしてくれました。



何か話されていますが当然意味が分かりません。
お寺の支援者の方かもしれないので、
見知らぬ人にも一応丁寧に挨拶は返しています。
基本的に南インドの人は、気持ちがサッパリした好人物が多いのです。


お寺に着くと12時をだいぶ回っていました。
石谷上人、木村庵主さんと一緒にお昼ご飯をいただきます。



素材はオールインディアンでも、
醤油と梅干しを加え、木村庵主さんが作るともはやインド料理ではありません。
こんな食事だったら本当にお腹がいっぱいになるまで食べたくなります。



果物の新鮮さも写真から伝わるでしょうか、
採れたて、切りたて、冷蔵庫のない、冷蔵庫のいらない食生活です。

今日は日曜日で参拝する方が多かったらしく、
その手土産のひとつだという牛乳のお菓子を三時のおやつにいただきました。



日本では食べたことのない味ですが、
味は濃厚で、練乳をそのままふんわりと固めたようなお菓子です。
これは日本にあっても人気が出るだろうと思います。
濃密さがインドっぽいですが。



おやつを食べてしばらくして、
今日は一人でお寺のバイクに乗って町まで出かけることにしました。
インドでは子どもでも乗っているので大丈夫ですよ、とのことです。 ^^☆
バイクといってもギアのないスクーターで、
実は昨日試走して乗り心地を確かめています。
私も昔は日本で大きなバイクに乗っていたのです。

町へ向かう途中、サンカランコービル(お寺)が畑の向こうに見えてきます。



町に入ると人や車でそれなりの喧噪ですが、
ゆっくりと安全運転している限り大丈夫です。



まずは第一目的のネットカフェへと思ったのですが、
行ってみると今日はなんと閉店でした。 (☆o☆)
後になって今日は日曜日だということに気がつきました。



バイクをネットカフェの前に停め、
パソコンを背中に担いだまま町をうろうろ散策します。

見事に切り裂かれたジャックフルーツです。



ジャックフルーツを売る屋台は二軒並んでいて、
白っぽいシャツを着た左側のおじさんの店を撮ろうとカメラを構えたら、
右の店のチェックのシャツを着たおじさんが走ってきました。
そんなに写真に写りたいのでしょうか、ありがたいですがね。 ^^☆



お寺の中に入ろうと思ったら、なぜか今日はサンダルを脱ぐように言われます。
いつもは履いたまま入っているのになぜでしょう、
ちょっとめんどくさいし、
別段用事があるわけでもないのでそのまま引き返してしまいました。

お寺の前の通りにあるこのお店で線香を何袋か買いました。



適当に数を数えず線香とお札を渡し、
お釣りを受け取って計算してみたら、きちんと計算通りで合っていました。
南インドでは計算をごまかされたりとか、
ぼったくられるようなことは経験したことがありません。

昔二十年前に北インドの仏跡を巡った時は、
ちょっと気を抜くと商品をすり替えられたりお釣りをごまかされたり、
そんなことの連続でした。
当時と今とでは違うのか、北インドと南インドでは違うのか、
とにかく今の南インドは旅行者にとって安心できる土地だということは
間違いのないことだと思います。

その線香を買ったお店でいろいろ話をしていると、
通りがかりのこの男性が声をかけてくれました。



どこから来たとか、手に腫れがあるのはどうしたとか、
そんなことを聞いてきます。

そして話をしながら、彼は私にこんな神様カードを一枚ずつ、
計四枚もくれたのです。 (^o^)v



別に何か買ったわけではないので申し訳ないのですが、
せっかくの親切ですので、ありがたくいただきます。

彼の手に持った台にはこんな商品が並んでいます。



コブラを模したもので、指輪になるのかと思ったら、
どこかに置いておくもののようです。
たまにお寺の前にコブラの像が飾られていますので、
コブラも神の使い、もしくは化身の一種なんでしょう。

一昨年何度か行き、話をしたり写真を撮った店を久し振りに訪ねてみました。



同じ店の人がいるかなと思ったのですが、
なんと久し振りに会った彼は、私の顔を見るなり、
「オー、サカ〜イ♪」というのです。 w(*゚o゚*)w



なんとビックリではありませんか、
外国人だったから印象深いのか、
はたまた彼の頭脳が明晰なのか、
理由はよく分かりませんが、覚えてくれていたことに感激です。

「今回は友達は?」と聞くので、
以前一緒に行った二人の日本人のことも覚えているようです。
また町に出かけた時は立ち寄ってみましょう。
本当にサンクスです♪

私の好きな雑貨屋さんの店先は、
まるで幼稚園児が使うクレパスの箱を開けたような世界です。



このほうきがなかなか使いにくいんですよね、
町でも自分の家の前をこのほうきを使って、
もんもんと砂埃を舞い上げながら主婦の方たちが掃き掃除をしています。



前にも書きましたが、これは日本のほうきのように立てて使うのではなく、
腰をかがめ、横にして撫でるように使います。



新聞によく載っている学校広告の看板バージョンが町にもあります。



インドは学生対象の統一試験があって、
その優秀者を発表することで、
自校の優秀さをアピールする狙いがあるのではないでしょうかと、
木村庵主さんが教えてくれました。

日本でも予備校の大学合格者実績みたいなのをよく宣伝していますが、
あれと同じようなものなのでしょう。

やっぱりバナナの房があると気になって、ついシャッターを押してしまいます。



幼稚園から小学校に上がる頃、
私にとってバナナの大きな房というのは、
独り占めして食べてみたい憧れの的でした。
その頃の印象が、きっと潜在意識にすり込まれているのでしょうね。 (^^ゞ


帰り道は、サンカランコービルからの一本道をずっと進みます。
曲がるところの橋にはこんな南無妙法蓮華経が書かれていて、
すぐに分かるようになっています。



地元の人が書いたもののようです。
これはアートですね♪

夕方のお勤めに少し参加して、部屋で一服した後はすぐに夕食です。
ところがどうしたことか、カメラの調子がよくありません。 (☆o☆)
電源が空になったので、新しい単三電池(エネループ)4本を交換したところ、
突然液晶画面に見たこともないような設定画面が表示されるようになりました。
その設定画面は、通常の操作では現れない特殊なものです。
何度もスイッチを切ったり、電池を抜き差ししたりしましたが、
夕食の時はへんてこりんな設定状態で、
こんな写真になってしまいました。
  (真っ白けの写真を後で明度調整しました)



インドの小麦粉で練った麺を、そうめんのようにしていただきます。
インドにいながらにしてまさに日本料理の世界です。
体も心も喜んでいるのがハッキリ分かります。 ヽ(^o^)ノ

カメラはいったんは調子よくなったのですが、
またいつ調子が悪くなるか分かりません。

一難去ってまた一難、厄落としツアー(?)は、
最後の最後まで気が抜けません。 (^^ゞ



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