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5月29日 カーラクリへ


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昨夜は夜中にトイレに立っても足はジンジンしませんでした。
少しだけじわっとする程度で、
お医者さんの注射と薬の効果は確実に現れています。 ^^☆

4時半からは朝のお勤め、今日も椅子に座らせてもらって参拝したのですが、
ほんの少しだけなら堅い床の上で正座もできるようになりました。



お寺の中はパパイヤがたくさんなっています。
食べ終わったパパイヤの種をそこらへんに撒いておくと、
自然と木が生えてくるそうです。



これはまだ子どものパパイヤです。



真っ赤な花のハイビスカスの木もお寺の周りにたくさんあって、
毎日数十個の花を摘んでも次から次へと新たな花を咲かせます。



お勤めの後、石谷上人に美味しい日本茶をいれていただきました。
ここでは思わぬ日本の味と出合えるので、本当にありがたいです。



けど考えてみると、よく南インドの日本人のお寺の方たちと親しくなったものです。
縁は異なもの味なもの、
インドの空を見上げながら、不思議な導きに感慨ひとしおです。

今日はお寺にも孔雀が遊びに来ていました。



昔はよくお寺の中にも来ていて、
犬を飼うようになってから遠ざかったのだそうですが、
今日の孔雀はなぜか犬を怖がらない様子です。


リラ庵主さんは以前から脚の調子がよくなかったのですが、
最近それがひどくなり、
今はお勤めの時でも正座ができなくなり、いつも椅子の上に座っておられます。

今日はその脚の治療を地元のお医者さんに診てもらうため、
ご実家であるカーラクリというところに帰ることになっています。

リラ庵主さんには三年前日本で美波動をひとつプレゼントしたのです。



今もカミソリを置く台として使ってくださっていて、
カミソリの刃が再生され、長持ちをすると喜んでくださってます。

「今度は脚の痛いところにも当ててくださいね♪」とアドバイスしておきました。 ^^☆

リラ庵主さんを駅まで車でお見送りします。



今日は土曜日で、駅はたくさんの人で混雑しています。



荷物が多いため、知り合いの青年が一緒に行くことになっているのですが、
彼が駅に現れません。
このあたりはやっぱりインドです。



付き添いがいないのと、今日は列車が混雑してして座れないだろうということで、
いったんお寺に引き返し、
午後からムルガンの運転する車でカーラクリまで行くことにしました。
そしてせっかくだからということで、なぜか私も一緒に行くことに ・・・ 。 ^^☆

今朝の朝食は大根下ろしが付いています。 ^^☆
もちろんそれには醤油をかけていただきます。



たっぷりのマンゴー、パパイヤも毎回食卓に並び、
もう何も言うことはありません。 (^o^)v


出発は午後2時ということになっていたのですが、
なぜか11時過ぎにはムルガンがお寺にやってきて、
準備ができ次第出発だと突然言うのです。 (☆o☆)

インド時間で予定が遅れるのは毎度経験済みですが、
早くなるのは初めてです。
それにしてもちょっと早すぎ、段取りがすべて狂いました。
ネットカフェにも行けないですし、・・・
けどこれも旅の楽しみのひとつ、
すべては真我が望むことです♪



お寺を11時半前に出発し、町で用事を何カ所か済ませます。
昨日データを預け、朝の8時に出来上がっているはずの法要の写真が、
正午近くになっても出来ていません。
「あと十分かかるようだ」と言って、ムルガンが車に引き返してきました。
リラ庵主さんが解説してくれました。
「インド時間の十分は一時間のことですよ♪」
はい、了解済みです。 (^^ゞ

途中休憩を挟みながら、一路北の大都市マドライに向かいます。



ここでコーヒーとドーナッツみたいなお菓子をいただきました。
ちょっとスパイスが利いてなかなかグッドです。



この店では手作りっぽい紙巻タバコを一本ずつ売っています。
色からして葉巻かと思いました。



二人は途中のお寺にも参拝のため立ち寄りました。
ヒンディーテンプルかと聞いてたら、タミールテンプルとのことでした。
タミールテンプルってなんなんでしょう?



ムルガンは帰りにもここで手を合わせていました。



大都市マドライに二時半過ぎに到着し、
遅めのランチをムルガンとレストランでいただきます。
リラ庵主さんは朝作ったお弁当が昼食です。



メニューはいつものもの、日替わり定食でもない、
当店オリジナル定食でもない、
タミルナド州定番のワンパターンランチです。



けど私も成長しましたよ、
今月初め頃には激辛のマンゴーチリを食べて口から火を噴き、
額から汗をしたたらせていたのですが、
今日はそのマンゴーチリを自分でお代わりしながら食べましたから。 (^o^)v

ランチの時間が遅かったので、
ご飯も上にかける各種カレーもいろいろとお代わりさせてもらいました。
もちろんお代わりはすべて自由です。 ^^☆




実は、・・・ 途中の道で、リラ庵主さんもムルガンも、
インドは規制がなくて大丈夫だからとすすめるので、
少しだけ車のハンドルを握らせてもらったのです。 (*^・^*)



もちろん交通量の少ないところでですが、
感覚は日本で運転するのと同じです。
私は普通のインド人やムルガンのように、
始終クラクションを鳴らしまくり、
隙あらば反対車線を占領するようにして追い越しをかけたりしませんので、
安全運転をしている限り日本もインドも変りません。

けれども一応免許制度はあるものの、
まったく取り締まりがないインドって国はすごいですね。
整備不良、過積載、乗車定員オーバー、ヘルメットの着用、・・・
こんなのをいちいち摘発していたら、
インドの国そのものが成り立たなくなってしまうでしょう。


マドライ近郊は大きな岩山が多く、
岩を採掘しているところを何カ所も目にしました。

これは巨大な岩山、
その形が象のようなのでエレファントロックと呼ばれています。



これは撮る角度が悪かったのですが、
左右に大きく、その裾野はかなり長く続いてます。

リラ庵主さんのご実家が近づき、ジュースを飲むためとお土産のために
ココナッツをいくつか買いました。



インドの人たちは手に持ったココナツやいろんなものに、
直接鋭いなたをバシバシと振り下ろします。
その手慣れた器用さには脱帽です。

カーラクリの町に入り、リラ庵主さんのご実家に着きました。
このきれいなお家がご実家です。



カーラクリは、英語では Karaikudi と書くのですが、
インド人たちの発音からすると、カーラクリというカタカナ表記が最も近い感じです。
サンカランコービルからマドライを通って北東の方角に向かって、
途中休憩や食事を挟んでちょうど5時間かかりました。

家には90歳を越えたリラ庵主さんのお父様や兄弟のご家族の方たちがおられます。
挨拶をそこそこに済まし、家の表の椅子でくつろがせていただきました。
手渡していただいたインド製のうちわ、旗みたいな形です。



これは明らかに持ち手が中心軸と一致する
日本製のうちわや扇子の方が使いやすいと思うのですが、
やっぱり文化の違いなのでしょう。

退屈なので、家の近くに散歩に出かけました。



このあたりの町並みはきちんと区画整理され、
アパートやきれいなちゃんとした家が建ち並んでいます。



道路の幅や一区画の大きさは日本の住宅地とまったく違うのですが、
インド風郊外型ニュータウンといった感じが少しします。



家もカラフルできれいなデザインのものが多くあります。



ご実家の四、五軒先のお店で冷えたミネラルウオーターを買いました。



インド人たちはよく冷えた飲み物をあまり欲しないのですが、
これから冷蔵庫が普及してくると変ってくるかもしれないですね。
この暑いインドで、キンキンに冷えた飲み物をどれだけ欲しいと思ったか数えきれません。



ご実家の二軒隣はクリニックです。



クリニックの写真を撮っていると、お隣の子たちがワイワイし出しました。 ^^☆
本当はもう一人可愛い女の子がいたのですが、
その子は走り回って逃げてしまいました。



カメラを持った外国人は、どこに行っても人気者です。 (^o^)v

そうすると、今度はクリニックの前にいる人たちがワイワイし始めます。



私がカメラを持って右往左往するのを、
横で見ていたムルガンはどんな風に思ったのでしょうか?
彼も私をいろんなところに連れ回すので、
私のことをうらやましいと思ってるのかな ・・・ とちょっとだけ思いました。

今夜はカーラクリに泊まります。
ゆっくり休めるようにと、ホテルをとってもらいました。



二人で泊まって一泊200ルピー(420円ほど)、
日本だと昼食代にもならないんだとムルガンに説明しました。

ホテルの隣の店の子たちも、カメラを構えると飛び出してきます。



私がこれまで撮った子どもたちの写真は、
結婚式のものは声をかけて撮らせてもらったのが多いのですが、
全体的には半分以上が向こうから喜んでカメラの前に立ってくれたものです。

けどインドの子どもたちは本当に可愛いです。
その心根の純朴さが、体や表情に表れているからでしょうね。 ^^☆

これがホテルの部屋です。
奥の扉の向こうがシャワーを浴びるところとトイレです。
シャワーは本当はなくて、バケツに水を入れて、
ヒシャクでシャワー代わりにするのです。 (;^_^A



ランチが遅く、またお腹いっぱい食べたため、
夜になってもお腹がすきません。
ムルガンに一人で食事に行ってもらいたかったのですが、
彼はいろいろと私に気を遣い、とてもよくやってくれるので、
一緒に外に出て、彼の好きなビールでも飲むことにしました。

彼は私にビールを飲むかとさかんに聞いてくるのです。
彼も一緒に飲みたいのか、
また私にサービスしようと思っているかは分からないのですが、
せっかくの機会ですので一緒に祝杯(?)を上げることにしました。

外に出るとまた隣の子たちがはしゃいでいます。



お母さんの働くそばで夜は一緒に過ごすのでしょう、
いい家族ですね♪


いろんな人に道を尋ね、お酒を飲める「バー A/C付き」に行きました。
ちょっときれいなホテルの付属施設です。
A/C(エアコン)付きバーはすごく涼しく、
私の座った席は扇風機の風がビュンビュン来て肌寒いほどです。

ビールを頼むとジュッキーが出て、
それにビールを注いでいただきます。
つまみは三種類ほどが次から次へとどんどん補充されていきます。



先日飲んだキングフィッシャービールとは別のものですが、
味はよく似ています。
少し濃厚な味わいで、それがコクというよりは雑味といった感じです。
よく冷えていたのでまあまあでしたが、
味は日本の発泡酒の方が確実に上でしょう。

入り口近くに座った私たちの横を、
次々と恰幅のいいインド人たちが店の奥へと入っていきます。
奥のテーブル席も大入りのようです。

二人でビールを(量的に)大瓶一本ずつを飲み、
私はカウンターの棚に並んだ洋酒を一杯飲みました。
大好きなバーボンはないのかと聞いたらないとのことなので、
適当なブランドのウイスキーをチョイスします。

ロックでと頼んだはずなのに、なぜかストレートで出てきました。
そういえば、インドで氷の塊など見たことがありません。
氷で酒を割るなどという習慣はないのでしょう、
冷たい水が出てきたので、それで薄めた氷なしの水割りです。 (^◇^;)



ウイスキーの味もこんなものかなといった程度です。
酒の味は、その国の文化や伝統そのものですので、
酒を公の場で飲めないインドで、いい酒が造れるわけがありません。
そうそう、ここのお酒はすべてインド製で、輸入物はひとつもないのだと言ってました。

ムルガンは酔っ払って車を運転できないからと言って、
ウイスキーは絶対に飲もうとしません。
けどムルガンの希望でビールはもう一本だけ追加して、二人で半分ずつ飲みました。

ビール三本、ウイスキー一杯、会計は二人で450ルピー(約950円)です。
チップはいるのかムルガンに聞くと、
5ルピーだけお釣りの中から出して伝票に挟んでくれました。

バーからの帰りの通路、ホテル正面に出るにはこんな裏道みたいな所を通ります。



もっと狭くて暗いところも通りました。
インドではそれだけ酒場は裏社会なのだということです。

ホテルに帰る途中、ムルガンが何か食べたいらしく、
日本でいう屋台みたいな所に寄りました。



イドゥリーを食べるムルガン、
手を出しているのは、
「サッカイサーン、写真なんか撮ってないで一緒に食べましょう♪」
と言っているからです。



鉄板からは香ばしい匂いが立ち上っています。
大きな丸いのはドーサイを焼いているところ、
丸く焼き上がったのものを春巻きのように細長く畳むのです。



ムルガンはイドゥリーの他にドーサイと目玉焼きを食べ、
私は目玉焼きを少しだけかじらせてもらいました。



上の写真、奥がドーサイ、手前が目玉焼きです。
そしてなんとこの目玉焼きの美味しいこと。 (☆o☆)

しっかりと味わい深い卵、それに強めの塩味、塩はもちろんインドの天然塩です。
そしてちょっぴりコショウのピリ辛味が利き、
最後の決め手は細かく刻んだ甘みと歯応えのあるタマネギです。

もうこれはたまりません。
気分はまるで最高のステーキを食べているといった心持ちです。
ちょっと酔った勢いもあって、店のおじさんおばさんに
「ロンバールシー♪」(もますごく美味しい)を連発していました。



素材が自然の味だとこうまで美味しいものでしょうか、
思い出してみると、インドの目玉焼きで感激するのは数回目ですね。
それにしても今夜のタマネギ入りは最高でした。ヽ(^o^)ノ

酔い覚ましの締めは果物屋です。
ムルガンはバナナを買っています。



私もつられて写真右下のプラムを少しだけ買いました。
私は夜は果物を食べないのですが、
彼はさかんに食べろ食べろとすすめてきます。
彼は調子がよくて親切ですが、時には過剰でしつこい時があります。
けどとってもいい奴なんですよ、私は気に入っています。 ^^☆

ホテルに戻るとすぐに横になります。
インドではこんな感じで、何もかけずに天井扇の風に当たって眠るのです。



手足に少しだけ赤い腫れが見えますね。
顔と腕の黒さと太ももの白さの違いがお分かりでしょうか、
元々色白の私は、少し日焼けできたことに喜んでいるのです。

ムルガンは堅い床の上にシーツを敷いて眠ります。
彼らは普段からそういうことに慣れっこで、
その逞しさは日本人には想像できないほどです。

お酒も飲み、腫れの具合もよくなって、今夜はぐっすりと眠れそうです♪



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