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5月31日 ケララ州


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昨夜も遅くまでパソコンを触り、
夜中も何度も目が覚めて、少しまた睡眠不足気味になっています。
朝は4時半から鳴りはじめる太鼓の音で目覚め、
いつも本堂に上がると4時40分ぐらいなのですが、
今朝はぐっすり眠っていたのか、時計を見ると4時50分になっていました。



5時50分ぐらいまではひたすら南無妙法蓮華経を唱え、
その後でお経本を読み、外を参拝して回ります。





本堂の横にあるパパイヤがいよいよ食べ頃となり、
みんなで協力してそれを取ることに。
木村庵主さんから
「酒井さん、シャッターチャンスですよ♪」
と言っていただきました。 ^^☆



木の幹にひもをかけ、それを私と木村庵主さんが引き寄せ、
石谷上人が木からパパイヤの実をもぎ取ります。



本日もぎ取ったパパイヤは三個です。



今朝もおかゆ、そして大根下ろしも食卓に並びます。 ^^☆



インドのお米は長粒種で水気を含みにくいため、
適当に炊いても上手におかゆが出来るのだと木村庵主さんは語っておられます。

日が少し昇ってから外を歩いてみると、
今朝お供えしたハイビスカスの花が開いていました。



つぼみでお供えしたものも、日が昇り、気温が上昇するとともに花開き、
そして夕方にはまたしぼんでいくのです。



ハイビスカスの鮮やかな深紅は、まさに南国の象徴です。

昨日バイクで外出したと書きましたが、
そのバイクの写真を撮るのを忘れていました。
このバイク、インドで最もポピュラーなバイクです。
バイクというよりもスクーターですね、変速機はありません。



今日はムルガンが、彼のバイクでクッターラムというところの
滝を見に連れて行ってくれることになっています。

10時過ぎ、彼がバイクに乗ってお寺にやってきました。



彼のバイクの後ろにまたがりお寺を出ます。
いつも通る道を、サンカランコービルとは逆の方向に走ります。

大きな町にさしかかった時、ムルガンがバイクを停めて、
人混みの中に入っていきます。
私も彼について入ってみると、そこはたくさんの花を扱う花市場でした。



こんなところに外国人が来るのは珍しいのでしょう、
またまたみんなに騒がれてしまいました。 (^^ゞ
たしかにインドの田舎では、一日中いろんなところを走り回っても、
一目で外国人と分かる人に出会うことはまずありません。



ムルガンは家で摘んできたジャスミンの花を、
この市場で買ってもらうのが目的のようです。



天秤ばかりで重さを量って値段を決めます。
ジャスミンの花の需要はいくらでもあるのです。



活気ある市場は楽しいものです。
ここで少しの時を過ごし、
“異文化に触れるってこういうことをいうんだろうな” と漠然と感じました。



お寺を出て一時間近く走り、
また大きな町にさしかかると今度はティータイムです。



上の写真の白い帽子をかぶったおじいさんは、
私を見ると英語で挨拶し、握手を求めてきました。 (^^ゞ

インド人たちはティーやコーヒーを飲むのが大好きです。
ティーやコーヒーを揚げ物や甘いお菓子を食べながら、
たいていの場合、立って飲むのが定番スタイルです。



ティーと揚げ物をひとつ食べても日本円で十数円、
木村庵主さんが
「日本に帰ると喫茶店のコーヒー一杯300円ていうのはばからしいですね」
と語っておられましたが、日本のは場所代ですからね。
それにしてもインドのお茶代は格安です。 (^o^)v

私もティーと揚げ物をひとついただきました。



私にとってはティーもコーヒーもあまり味の違いは感じません。
とにかく甘い、印象はこれひとつです。

ここの揚げ物はスパイスが利いていて美味しかったです。
名前を聞くとフンダワーレイみたいに言ってます。
とにかく発音の仕方が日本語の五十音と大きく違うのでなかなか聞き取れません。
どこで何かの名前を聞いても、一発で理解できることはありません。
その代わり誰かに名前を聞くと、周りの人たちも一緒になって
一斉に声に出して教えてくれるので助かります。 ^^☆

インドの町はいつも人でいっぱいって感じです。



私の好きな壺屋さんの自転車、今日もカラフルな壺を満載です。



上の二台の自転車が出てきたところには、
他にも壺を満載した自転車が置かれています。
壺屋さんたちの事務所みたいなところでしょうか。



少しずつ南西に進路を取って走っていると、
平原の向こうに風力発電機がたくさん見えてきました。



山並みも美しく、とても風光明媚なところです。



お寺を出てから約一時間ちょっと、
以前(たぶん)スジーブと行ったタッカレーの町に入りました。
ここにはタッカレー・ジャンクションという大きな駅があり、
長〜い列車が止まっていたので写真を撮りました。



ちょうどグッドタイミング、写真を撮ると同時に列車は向こうの方に行ってしまいました。
その後駅の表側に行くと、
大きなカバンを抱えた人たちがゾロゾロと駅から外に向かって出てきます。

上の写真では、カバンを手に持った人が線路の横を歩いていますが、
インドの駅には切符販売所はあっても改札口はありません。
みな適当なところからホームに入り、
列車を降りた後は、またみな好きな方向へと散らばっていくのです。

タッカレーは比較的大きな町です。
町には信号機がいくつかありますが、二年前インドに来た時は、
チェンナイクラスの大都市にのみ、
ほんの少し申し訳程度に信号機があるだけでした。

今回は方々で信号機を目にするようになり、
インドも車やバイクが増え、
交通安全意識も改善の方向に向かって いるのかな? ・・・
と感じさせます。



上の信号機は灯りが四つ付いています。
何でだろうと思って見てみると、下の二つはともに青で、
右向き、上向きの矢印になっていました。

なんときれいな野菜、あるいは果物でしょうか、
どんな味なのか想像しただけで嬉しくなってきます。 (^o^)v





このきれいな果物と売っているおじさんはイメージがあまり合いません。
そしておじさんにこの果物は何なのか聞いても無言でした。
たぶん英語が分からないのでしょう。



これがタッカレーで有名な大きな寺院です。



近くまで行って思い出しました。
以前ちょうどこの前を通った時、すごいスコールが降り出して、
みんなが一斉に屋根の下に避難していましたね。



ヒンズー教の寺院というのは、私としてはちょっと形が奇異というか
なにか両生類を彷彿させる有機的な生々しさを感じます。

何かとイメージがダブるなと思ってよく考えてみたら、
シュワルツネーガーが出ていた映画「プレデーター」に登場する怪物の顔、
あるいはシャコのような印象があるのです。
  (こんなこと言ったらヒンズー教徒の人たちに失礼かな?)



インドの色はカラーというよりも、総天然色といった感じです。





マンゴー満載のバイクですが、この写真を撮っていたら、
ムルガンがそのマンゴーはきたないので写真を撮るなと言ってきました。



タッカレーからしばらく行くと、滝で有名なクッターラムに着きました。
今は雨が余り降らない時期なので、滝の水量も少なめです。





滝に近くには何軒かのオイルマッサージの店があります。



石段に腰を下ろしたおじさんが「マッサージをやらないか♪」と
声をかけてきます。
このおじさんたちがオイルを塗ってマッサージしてくれるんでしょうか?
だとしたら、ちょっと遠慮したいですね。 (;^_^A

滝は何カ所かあるので、他の滝にも行ってみました。



ここも水量が少なく、滝に打たれるために人が行列を作っています。
こんなにしてまで滝に打たれたくはないですね。

滝の手前ではシャンプーや整髪料が売られています。



滝はこれだけあるようですが、今の時期はやはりイマイチです。



そうこうしていると、タッカレーで見たきれいな果物を売っている自転車が来て、
私にひとつ味見をさせてくれました。



味はほとんどなく、甘くも苦くもありません。
サクッとした瓜のような噛み応えで、
それに辛いチリと少しの塩を付けて食べるのです。

やはり私には果物にチリを付けるという感覚が理解できません。
美味しかったら買うのですが残念です。

ここには木の上でたくさんの猿たちが走り回っています。



なかなかいいシャッターチャンスがなく、たくさんいるところが撮れなかったのですが、
本当は何十匹もいたのです。

さっきの赤くてきれいな果物、
チリを付けなかったらなんとか食べられるかもしれません。
気が変ってあの果物を買うことにし、さっきの自転車のおじさんを探します。

滝の駐車場には他にも果物を売る自転車が何台か来ています。
これは左からマンゴー、パパイヤ、パイナップル。



これはジャックフルーツですね。



さっきのおじさんを発見しました。



この袋ひとつ分で30ルピー(約63円)です。



チリはいらないと言ったのですが、
小袋にチリ(少し塩味が付いています)を入れてそれも袋に入れてくれました。
後でムルガンと一緒に食べた時、
彼はインド人らしくチリをつけて食べるので、やっぱりあってよかったです。

この滝に入るには入場料がいります。
たしか日本円で50円にも満たない金額です。

お寺のスクーターと同型のものに親子四人が乗っていて、
入場料を払うため、奥さんがスクーターから降りたところです。



それにしても危ないですね。
万が一のことを考えるとゾッとします。

ムルガンが少し離れたところにいい滝があるので行こうと言ってくれます。
彼なりに気を遣ってくれるのでしょう、すべて彼にお任せです。 ^^☆

田舎道は、途中で牛、山羊、水牛、いろんな群れとすれ違います。



なんで動物たちの群れは固まっていてバラバラにならないんだろう、
自然から離れて暮らす日本人としての素朴な疑問です。

道にはこんな干し草を敷き詰めたところが何カ所もあります。
車にひいてもらい、豆の脱穀をするのが目的です。



脱穀された豆はイドゥリーやドーサイの原料となるのです。



遠くに見える山並み、その手前に巨大なダムが見えます。
このダムには帰る途中に寄りました。



山の向こうがケララ州です。
目指す滝はタミルナド州の西隣のケララ州にあります。

こんな山道、山村を通ってバイクは少しずつ高いところに登っていきます。



ムルガンがヘアーオイルを買うと言って村の店に立ち寄ります。
たしか四パックで8ルピー(約17円)です。



おばさんがギョロリと私を見ていますが、
インド人たちは町では愛想がいいのと正反対に、
物を売る時は実に素っ気ないのです。

何か売れてもまったく嬉しそうな顔をひとつもしません。
たくさん買ってもらった時ぐらい喜べばいいのにと思うのですが、
嬉しくないのか、嬉しそうな顔を見せるのが恥だと思っているのか、
この感覚は私には分かりません。

とてもいい山道で、この道を登り切ったピークがタミルナド州とケララ州の州境です。



緑に囲まれ、空気がとっても美味しいはずなのですが、
ムルガンの後ろに乗る私の鼻には、
ムルガンのつけたばかりのヘアーオイルの
ココナッツ臭ばかりがしてきます。 (☆o☆)



標高1,000メートルちょっとある峠のピークを越え、ケララ州に入った頃、
竹を切り出しているおじさんたちと出会いました。





きれいに切り出した竹は何に使うのでしょう、かなり大量にありました。



葛折りの峠道、ほとんど車とすれ違うことはありません。
ケララ州に入ると何か少しスッキリした感じで、
なんとなくタミルナド州との雰囲気の違いを感じます。



ここがケララ州の滝のあるところ、
ママナル・クンバブルティーと書かれています。



こんな樹上ハウスもあります。



バイクと大人二人で25ルピー(50円ちょっと)を払って滝のある方へと入っていきます。



滝の方から流れてくる渓流づいたに道は作られています。



水の中には小魚がいっぱい。



水もに向かってカメラを構えていると、
インド人たちが「魚のどこが珍しんだ?」みたいな顔をして通り過ぎていきます。
たしかに田舎の川には魚がいて当たり前かもしれません、インドでは。



10分も歩かないうちに滝のところに着きました。
この滝は水も豊富にあり、人があまりいないのが最高です。
ムルガンの心遣いに感謝します☆





私も着替えを持って来たので上半身は裸になり、
半ズボンに履き替えて滝の中に入ります。



ムルガンも大喜びで入ってきます♪
財布と着替えの入ったバッグを離れたところに置きっぱなしなんですが、
大丈夫でしょうか?



今回インドで滝に入るのは二度目ですが、
なんとも気持ちがいいですね。
強い勢いの滝に打たれると、心身ともに何かが吹っ切れていくのを感じます。
滝が行場になっている意味がよく分かります。
けど寒い時はつらいでしょうね、それがいいのでしょうが ・・・ 。



滝に打たれている写真は、
この滝で初めて会ったこの若者に撮ってもらいました。



お礼に私が上の写真を撮ったのですが、
なかなかよく撮れていると思います。
彼にこんなんでどうだと上の写真を見せたところ、
全身を写してくれと取り直しを頼まれました。
撮っても本人に渡すわけでもないのに、本当にインド人は写真好きです♪

タミルナドとケララの州境は、緑豊かなとてもいいところです。



駐車場に戻る途中、ムルガンがシャツを忘れたと言って、
滝のところに戻っていきました。
私は駐車場で一人彼の戻るのを待ちながら、
きれいな三輪オートが止まっているので写真を撮りました。



後ろには乗車定員三名と明記されています。



オートが定員三名だとは知りませんでした。
私はこのオートに大人子ども十名以上乗っているのを何度も見たことがあります。

運転席があって、その後ろのシートに三人座るというのが本来なのでしょうね。



十名以上乗る場合、まず後ろのシートに4、5名、
その向かい側の木の台に3、4名が腰を下ろし、
後ろの荷台にもやはり3、4名、
そして運転席の左右にも落ちそうになりながら大人が乗ることだってあります。
子どもだったら運転手さんの股の間に乗る場合もあるのです。

これはあくまでも安定性のない三輪車です。
よくあれだけ乗ってひっくり返らないものだと感心します。
まあ横にひっくり返っても、みんなで起こせばノープロブレムなのでしょう。 ^^☆

そのためでしょうか、ミラーも内向きに付いています。
こんなので役に立つんでしょうか?



ミラーといえば、一昨年インド最大の自動車メーカー「タタ」が、
世界最安値の乗用車「タタ・ナノ」を作ったということで少し話題になりました。
あまりにも小さくて実用性に乏しいようで、
インドでは実車を見ることはほとんどありません。
私もこの一ヶ月で四回すれ違ったのを見ただけです。

そのナノが発表された時、
「コストダウンのために左側のミラーが付いていません」
みたいなことが必ず紹介記事の中に載っていました。

けれども左ミラーがないのはナノだけではありません。
大きなトラックやバスは別ですが、
インドの一般の車は左ミラーなしが標準仕様なのです。
新聞報道はいい加減なものだとその時に思いました。







けど十台も車が止まっていない駐車場の中に、
左ミラーが付いている乗用車が二台もありました。



これも近代化した最近のインドの象徴のひとつですね。
二年前はこんな車はほとんどなかったですから。


滝を離れ、ムルガンがいいお寺があるからと、
さらにケララ州の中へとバイクを進めます。
すると、なんと山の中に象がいるではないですか。 w(*゚o゚*)w



バイクを降りて、象の近くまで見に行きました。
ここらはいい木材の採れる山で、山の木は一面伐採されています。
その伐採した木を運ぶための象のようです。



間近で見る象は大迫力ですが、
耳の端っこは傷つき、少し痛々しい感じがします。

象のそばには掘っ立て小屋みたいなのが建っていて、
木の伐採に合わせて小屋の位置を移していくのでしょう。



ケララの材木は質がいいので有名だそうです。

ムルガンおすすめの小さな山村のお寺に着いたのですが、
残念ながら門が閉まっている時間でした。
ムルガンはなかなか信仰熱心です。



そこからバイクの向きを来た方向に戻し、
峠に向かって帰って行きます。

店が何軒かあるところで休憩します。



もう時間は二時半、かなりお腹がすきました。
これどもここは茶屋なので、ティーと揚げ物しかありません。



インドの揚げ物は、何度も食べるうちにとても美味しく感じるようになりました。
あまり甘くないので、激甘のティーやコーヒーと合うのです。 ^^☆



ここでもやっぱりいろいろ聞かれるので、
ムルガンが私のことをタミル語で説明しています。

ケララ州はマラヤーラム語がメインなのですが、
ムルガンによると、タミル語と10%ぐらいしか違わないので大丈夫なんだそうです。



左が悟りを開ききったようなおじいさん、
真ん中が店の人、
右の人はきれいな英語でいろいろと話しかけてきました。
何をしている人なんでしょう、
こんな山の中でどんな仕事があるのか興味あるところです。

峠を越えタミルナド州に戻り、
少しくだったところに小さな寺院があり、
行きがけにそこを通った時に景色が良さそうだったので、
ムルガンにそこで停まってもらうように頼みました。



遠くの方に、たくさんの風力発電機が並んでいます。
写真では確認できないですね。



ここにもこんな文様が、ロータス(蓮の花)がモチーフのようです。



蓮といえば、南無妙法蓮華経にも「蓮の華」という文字が入ってますね。



峠を下り、ムルガンの知り合いの家に少しだけ寄り、
行きがけに見たダムの方へと行ってみることにします。

このあたりは強い風が吹いています。
この椰子の木を見てください。 (☆o☆)



この写真だけ見ると、まるで台風でも来ているかのようですが、
ここはいつも一定方向からの風が吹いているようで、
椰子の木の幹は傾き、葉っぱもこんな形のまま成長しているのです。

これだけ風が強いので、
風力発電機もたくさんあるのでしょうね。

上の写真を撮っている時、ちょうどバイクに乗った人たちが通りかがり、
私に写真を撮ってもらうのをずっと停まって待っています。 (^◇^;)
ホント〜に、インド人は写真好きです☆☆



一番後ろに座っているおじさん、頭に大量の椰子の葉を載せ、
足下には椰子の実、よくこんなんでシートの三番目に座ってられますね。

ダムは上の方までバイクで行くことができました。
上まで行くと、その巨大さがよく分かります。



今は雨があまり降らないので、ダム湖の中は完全に干上がっています。
それもかなり長い期間でしょうね、背の高い草がしっかり生えています。



ダムのふもとはこんな絶景です。



ムルガンに写真を撮ってもらいました。



彼が珍しく、自分も写真を撮ってくれと言ってきました。



彼はこのダムの建設現場で一年間泊まり込みで働いていたそうです。
最初「ウォルク、ウォルク」と言うので何のことか分からなかったのですが、
何度も繰り返し聞いて、それが work なのだとやっと分かりました。

バイクを停めたところに家族連れの車が止まっていて、
子どもたちにカメラを向けると、みんながカメラの前に集まってきました。





ダムから下に下り、今度は来たのとは違う道を通って帰ります。



途中でガソリンスタンドでガソリンを入れるのですが、
彼は一回に100ルピー(約210円)ずつしか入れようとしません。



100ルピー分だとガソリンは2リットルもなく、
何度も入れるのは面倒なので、200ルピー分入れるように言うのですが、
ムルガンは遠慮してなのか、
大丈夫だと言って100ルピー分だけしか入れようとしません。

結局途中で三回もガソリンを入れることとなり、
手間ばかりかかります。
インド人の気遣いはよく分かりません。

お寺に近づいた頃、木村庵主さんとムルガンが電話で話をし、
食事用の野菜を市場で買ってくることになりました。
いつも行くサンカランコービルとは違う町の市場です。



ここはどこの店も電気秤があり、
それがとても印象的です。



活気があるのはどこの市場でも同じです。
生命力あふれるインドの食材を扱っているのですから、
扱っている人たちも当然パワフルになるでしょう。

また喉が渇いてきたので、
市場の道路を挟んで反対側にあるジュース屋さんでジュースを飲みます。
レモンとパイナップルがありましたが、
今日もパイナップルを選びました。



古びた木箱の小さな穴から小さな氷を取り出し、
それを手のひらに乗せて割っています。
その氷の入ったグラスの中に、
ミキサーのジュースを入れるのです。

昨日立ち寄ったマドライのジュース屋さんとは洗練度が違います。
ここはインドの庶民度満点、
外国人観光客にとっては危険度マックスレベルです。 (☆o☆)
値段もマドライでは20ルピーだったものが、
ここでは一杯5ルピー(10円ちょっと)と四分の一です。

飲み終わった後のグラスを
溜まっている水の入った桶みたいなところで洗っていましたが、
本能的に思わず目を背けてしまいました。 (;^_^A


看護学校の看板ですね。
見ると日本の准看護師にあたる資格を取るために
学校に二年通わなくてはいけないようです。



先日私が受けた腫れの治療もすごく効果がありましたし、
石谷上人は「インドの医療技術は進んでいるんですよ」
と言っておられました。

ムルガンが息子さんを寺に一緒に連れて行きたいからということで、
彼の家に少しだけ寄りました。



寺から数キロ離れた小さな村に彼の家があります。
彼の生活の様子はうかがい知れませんが、
世話好きな彼なら、家でもきっとよき父、よき夫なのだろうと思います。

お寺に着いたのは5時半頃です。
少しだけ夕方のお勤めに参加し、
その後は疲れた体をベッドに横たえ、
いろんなところに行った今日一日のことを振り返ります。

ずいぶんと長い距離をバイクに二人乗りして走ったものです。
インドのバイクは種類が少なく、
ホンダやスズキなど日本製が多いのですが、
そのほとんどは排気量100〜150cc クラスのものです。
そのバイクにインド人たちは二人、三人、四人、
時には五人乗ることもあるのですから、
なかなか体力と忍耐力のいることと思います。

長距離ツアーに連れて行ってくれたムルガンに感謝です♪


今日はお昼ご飯を食べ損ねたので、
夕食はいつにもまして美味しく感じられます。



インド風そうめん、やっぱり醤油が最高です。
いつも野菜の炒め物が付くのですが、
それも必ず醤油を使って炒めておられ、まさに郷愁をそそる味です。

明日の夕方はここサンカランコービルを離れて最終地チェンナイに移動します。
異国の地インドに来て日本のことを振り返り、
そしてここサンカランコービルで二人の日本人僧侶の方と身近に接していただき、
日本という国をまたさらに深く考えるキッカケをいただきました。

最も深く愛し、最も大切にしなければならないもの、
それは自分が日本人であるということと同じように、
心、あるいは体の最も深いところにあり、
消し去ることのできない、しかも普段あまり頭に思い描くことのない、
そんな何かではないか、
南インドの心地よい風に当たりながら、そんなことを考えました。



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