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5月24日 雨の結婚式


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夜になるとなんでいろんなところが痒くなるのでしょうか、
血の巡りの関係かもしれません。
インドの蚊も毎晩たくさん退治しています。
それでもなかなか減らないですね、あっちの方が圧倒的に数の勝利です。

けれども以前と比べると痒みは減り、
足や腕の悲惨な状態もだいぶ改善されました。
傷跡にはかさぶたができるのですが、
それが何かに当たったりするとすぐはがれ、
血がにじんできたりするのが悩みの種です。
今度バンドエイドでも買ってきましょう。

今朝はドーサイです。



ドーサイは種類があり、今朝のはシュガードーサイといって、
砂糖がたっぷり入っているものです。
クレープみたいで美味しいことは美味しいですが、とにかく甘過ぎです。
申し訳ないですが、砂糖は大部分取り除いてしまいました。

調理中のシュガードーサイ、
真ん中に山盛りになっているのが砂糖の山です。



今朝は8時半に結婚式に行くことになっていたのですが、
声がかからず中止になったのかと思っていたのですが、
結局10時頃、ようやく出かけることになりました。

今日はなんとスギルタンと二人、スクーターに乗っての出発です。



スクーターのシートはクッションが効いてとても快適でしす。 ^^☆
場所はいつも日曜日に行くCSI教会です。
今日は結婚式なので、車がたくさん集まっています。
それで近所なのでスクーターにしたのでしょう。



女の子たちは今日も盛装です。
褐色の肌には色鮮やかなドレスがよく似合います。



今日は結婚式の始まる前から楽団が演奏をし、
お祝いムードをもり立てます。



私はいつものように後ろの方の席に座り、
式の進行を見守りました。



今の仮礼拝堂は少し手狭かもしれません。
こうして結婚式としてここに入ると、
他の大きな教会の礼拝堂と大きさを比べてしまいます。

式が進行している途中、突然激しいスコールがやって来ました。



激しい雨は30分以上経っても降り止みません。
隣の民家では洗濯物も出しっぱなしです。



インドでは、雨になったから急いで洗濯物を取り込むということはしないようです。
雨はどうせすぐに止みますし、また止んで晴れてきたら、
自然と洗濯物は乾くのですから ・・・ という発想のようです。





いつまで経っても雨は降り止みません。
前の方では、仕方がなしに写真を撮ったりいろんなことをしているといった感じです。



ポツリポツリと雨の中、外に出て行く人がいて、
少しずつ中の人数も減ってきました。

やっぱりインドの女の子は可愛いですね。 ^^☆





新郎新婦のお二人もずいぶん長く礼拝堂に留まっていたのですが、
お迎えのウエディングカーが来て、
いよいよお二人もいなくなってしまいました。



ところがそのウエディングカーが戻ってきて、
今度は私たちを連れてレセプション会場まで案内してくれました。
レセプション会場までは車で三分ほどの距離です。



これがウエディングカー、ワイパーを動かしたため、
二人のお名前の飾りが取れてしまっています。



レセプション会場では、前方の壇上に二人が上り、
いつものように祈りと写真撮影が行われています。





ここの会場は、レセプションの場所と食事の場所が一体になっています。
中央から後ろ側が食事をするところ、
写真の左側の方からバケツに入った食材を運びます。



ここでも音楽に合わせて二人に子どもたちが花びらを投げかけます。



その間いろんな音楽が流れるのですが、
一曲耳覚えのあるメロディーがありました。
よく聞いてみると、それはジングルベルです。
もちろんタミル語で歌われています。
  ジングルベ〜ル、ジングルベ〜ル、鈴が〜鳴る〜♪

レセプションが進行している間に、
第一ローテーションの食事の準備が始まりました。
まず最初はお皿となるバナナの葉っぱを配るのです。



立っている私のすぐ後ろで食事をするおじいさんのランチです。
これに薄いせんべいみたいなのが加わります。



今日の水は袋入りです。

会場すぐ横にある厨房です。
もうすべて用意ができているようで余裕しゃくしゃくです。



インドは基本的におかわり自由、
欲しいものがあれば、言うと持って来てくれます。



バナナはこんな葉っぱにくるまれた状態で運ばれるのです。



これは私のランチ、ちょっとバナナの葉っぱがポロで、
端っこが丸まっています。 (^^ゞ



左のせんべいのようなもの、名前はパッパンツーだと聞きました。
これをパリパリと砕いてご飯に混ぜるのです。


レセプションの途中で雨は小康状態になり、
来た時と同じ、スギルタンのスクーターでホームに帰ります。
けれども途中でまた雨が降り出して、ほんの少し濡れ鼠状態です。

ここ南インドの雨は降ったり止んだり、その周期が激しいのです。


部屋で一段落し、雨もなんとか一時的に治まったようなので、
自転車に乗ってコッターラムのネットカフェに出かけます。
そこでちょうど一時間時を過ごし、ネットカフェを後にします。

ネットカフェを出た直後にそこのフロアーから下に置いてある看板を撮りました。



これはたぶん結婚関係の看板でしょう、
町の中には選挙関係のもの等、
こんな風な人の顔写真がたくさん載った看板があふれています。

たまたま通りがかりのご家族の子どもさんが可愛いので、
写真を撮らせてもらいました。



なんとまあ、キューピーさん人形みたいですね。 (^o^)v

コッターラムから少しカンニャクマリの方に向けて自転車を走らせたのですが、
雲行きがかなり怪しいので、ホームの方に引き返すことにしました。

下の写真では、教会の向こうに山が見えるのですが、
今日は厚く雲がかかり山の姿を見ることができません。



雨が降ろうが槍が降ろうが、洗濯場の干している洗濯物はノープロブレムです。



せっかくですのでコッターラムの町で寄り道を。
これなどは典型的なインドの商店風景です。



インドのお菓子は食事と同様、きわめて種類が限られています。
こんな品揃えで商売になるのでしょうか?

ノートを買おうと思って文房具屋さんに寄ると、
店のおじいさんがスヤスヤと眠っています。
インドでは店番の人が寝ているのをよく見かけます。



ノートをいろいろ出してもらいましたが、
その表紙のカラフルさに心惹かれます。



ちょうどその時に店にお菓子を買いに来た女の子、
すごくチャキチャキした感じです。



ハッピを着て、ハチマキをして、浅草あたりで御輿を担いだら似合いそうな感じです。 ^^☆

そしてその時に出会ったおばあさんと赤ちゃん、
インドの赤ちゃんは真っ裸でいることが多いようです。
ベビー服は、買ってもすぐにサイズが合わなくなるからでしょう。



お菓子屋さんの店先の上からつるされた袋菓子の数々、
こちらもその色鮮やかさに目を奪われます。



奥の箱に入ったのもきれいですね。



けど店のカウンターはこの状態、ハエだらけです。 w(*゚o゚*)w



面白いものを撮ろうと思ったらキリがありません。
家の壁や塀にはいろんなものが描かれていますが、
この山と太陽の絵柄は時たま見かけます。



なんかちょっとジャパネスクっぽいですね。
朝日新聞、あるいは銭湯の壁に描いてあってもいい感じです。

そうこうしているうちにまた雨が降り出しました。
お菓子屋さんの隣に腰掛けて雨が止むのを待つことにします。



向かいでは、大きな鉄板を大きな金切りバサミで切っています。
けどやっぱり裸足です。



雨の中でも自転車は走ります。



バイクも走ります。
けどさすがに土砂降りの雨の時には、家族連れのバイクは見かけませんでした。



女の子たちも歩きます。



女の子たちは、ノートやテキストを裸のままで胸に抱えるのが定番スタイルです。
せめて雨の時だけでも袋に入れればいいと思うのですが、
鞄を持っている女の子はめったに見かけません。

あまりに退屈なのでティータイムにします。



マンゴージュースとバナナチップ、
バナナチップは後ろの天秤ばかりで量り売りです。
私に大きな重りを見せて、これでいいのかと聞いてきたので、
「コンジョン♪」(少しだけ)と言って、小さな重りに変えてもらいました。
コンジョンはとても便利なタミル語です。

マンゴージュースが13ルピー、バナナチップが5ルピー、
合わせて40円ほどのティーブレイクです。
バナナチップはほんの少し塩味が利いて美味しかったです。 ^^☆

一時間ほど座っていたでしょうか、
今日は時計を忘れてホームを出たので正確な時間が分かりません。
時間を気にせず、ただ雨が止むのを待つというのも素敵な一時です。
時計を忘れたことに感謝です。

雨上がりの町はとても爽やか、空気がにわかに活気づいてきます。



インドの女性が髪飾りに使うジャスミンの生花は、
インドではごくごく日常商品です。
けどひげ面のおじさんたちが売り買いしているのはやっぱり変な感じです。





ティーを立ち飲みしている人たちから手を振ってもらったので、
ついふらりと立ち寄ってしまいました。
右側の赤い服を着た男の子は、
私のカメラを見て「ペンタックス♪」とさかんに言ってました。



甘いティーを飲み、再び自転車をこいで今度は雑貨屋さんに行きました。
ラックスの石鹸を買うためです。
店頭に並んだキャンディーの瓶がきれいです。



コッターラムの町を離れ、一路ホームを目指します。
道は平坦で快適そのものです。

ここが昨日スコールの時に避難させてもらった場所です。



昔のシビックみたいな車の前でしばらく雨宿りさせてもらいました。
右側にパパイヤの木が見えます。

ここはホームのすぐ近く、マダラムドラのバス停です。
この左カーブを少し行った先がアンブマナイホームです。



バス停の写真を撮っていると、
バスを待っている家族連れが私を見てなにやら話しをしていますので、
声をかけて写真を撮らせてもらいました。



可愛いお嬢ちゃんです。
お父さんにあんまり似なくてよかったね。 ^^☆



ホームに戻り、しばらくは雨がポツポツ降っていたのですが、
なんとか止んだようなので、カメラを持って外を歩くことにしました。

スギルタンの家の前を通ると、
椅子に座ってお菓子を食べろと声をかけてくれます。
私が椅子に座っていると、すっかりお友達になった犬が駆け寄ってくれました。
なついてくれると本当に可愛いものです。 ^^☆



ホームを出て作業場に立ち寄ると、
いつものお手伝いさんが椰子の葉を編んでいるところでした。



基本的には葉っぱをすべて交互に交差させていくといったやり方です。



真ん中が、元々扇形の葉っぱを半分に切ったもの、
左側が完成したもの、右側が作業中のものです。
出来上がったものを二つ合わせて、ひとつのシートのようなものが完成します。



この女性は本当に体の捌き方が美しいのです。
日本だと運動神経がいいといった言い方になるのでしょうが、
手足の動きがしなやかで無駄がなく、
四肢をとても効率よく使っています。

これは先にも書いたように、
腰と体幹に力がみなぎっているからこそできることでしょう。

どろどろの土の上を歩き、サンダルがベッタリと重くなりました。
サンダルが重くなるとサンダルのベルトが足の甲の当たる位置が微妙に変り、
足が結構ズキズキと痛みを感じたりするのです。

そんなわけでのそのそと歩いていると、
後ろから来た女性たちに追い越されてしまいました。
インドのおばちゃん、ばあちゃんたちは歩くのが速いのです。



椰子の葉で編んだシートは、こんな風に家の塀として使われます。



またまた雨が降り出してきたので、
近くの寺院の屋根の下で雨宿りしました。

その向かいの家を出入りしていた女の子、
ニコニコといい笑顔です。 ^^☆



この椰子の葉の塀はだいぶ年季が入っています。



こっちなんかもっとすごいですね。
洗濯物もビショビショで、庭先を鶏が駆け回っています。



家自体を椰子の葉で作っているものもあります。
右側が牛小屋、左側に家族が住んでいるようです。



写真を撮っていると、
家の中からお母さん、そして子どもたちの可愛い声が聞こえてきます。

インドのいろんな町や村を歩き、
その中で貧しい暮らしながら幸せそうに暮らすたくさんの家族を見てきました。
私の頭の中のインドでは、「貧しさ=不幸せ」という公式を、
どうしても描くことができません。

家にはいろんなタイプがあり、
こうした赤煉瓦造りの家もあります。



ちょうど家の前に女の子が立っていたので、
声をかけ、敷地の中に入り、写真を撮らせてもらいました。
なんとも凛々しい女の子です。



そうですね、凛々しい ・・・ です。
日本にも可愛い女の子、きれいな女の子はたくさんいます。
男の子だったらカッコイイ子も。
けれども凛々しいと呼べるような子どもは、果たして日本に何人いるでしょうか?

この子には名前を聞き、両手を合わせてお礼を言うと、
彼女もきちんと両手を合わせて微笑んでくれました。
その間わずか十数秒のことだったのですが、
その短い間だけでも彼女の持ついろんなものを感じ取ることができました。

彼女の肉体、そして精神を貫く目に見えない確固たる芯のようなものに、
大げさではなく深い感銘を受けました。

そしてけっして豊かではないであろう暮らしをしている彼女から、
私は大いなるインスピレーションを受け取ることができたのです。


インドに来て一ヶ月ちょっと、
その間今回の旅の目的は何だったのかを探し続けてきました。
漠然たる思いはあったのですが、
まだそれに対して100%確証を得ることができませんでした。

けれども凛とした彼女と出会い、
私の求め続けてきた今回の旅の目的が何だったのか、
それをハッキリと形として描くことができました。
しかもそれに至るまで小さなサインがいくつもありました。

その「旅の目的」は今ここでは書きません。
またいづれきちんとした形で示す機会が必ずあると思います。

彼女と出会い、インスピレーションを得、
喜びとともに、正直ホッとしたという気持ちが最も大きく胸をなで下ろします。

こんな日は一杯やりたいですね。 ^^☆
お酒はブランディーを一本買って以来、まったく飲んでいないのです。


こっちのお家はブロック造り、
塀として椰子の葉で家の周りを囲っています。



その隙間から牛の姿が、写真を撮った直後におしっこをしたみたいでした。 (^^ゞ



いろんな建て方の家があって、
三匹の子豚の話しを思い出します。 ^^☆

軒先には牛だけではなく鶏だっています。



とそうこうしていると、また激しい雨が降り出しました。
通りかがりの家の軒下でしばらく雨宿りです。
はす向かいは一昨日赤ちゃんの写真を撮ったお家です。



向かいのきれいなお家に子どもがたくさんいたので、
写真を撮らせてもらいました。



パソコンにデータを入れ、パソコン画面で見て初めて気がつきました。
この女の子二人はさっき写真を撮った子たちですね。





どっちが彼女たちの家なのかな?




今日は大いなる心の収穫があり大満足です。
部屋に戻り、ベッドで横になって本など読んでいました。

すると午後7時半、外から運転手さんの声がかかりました。
結婚式があるから着替えて来いとのことです。
するとそれと同時に停電です。
真っ暗闇では着替えすらできません。

ちょうどその時屋の中に光が走り、
誰か部屋にいるのかと一瞬すごくビックリしました。 (☆o☆)

よく見るとそれは先日も見た夜光虫(蛍?)です。
カメラを最高感度ISO3200にセットしてシャッターを切りました。



拡大しても当然ながらよく分からないですね。 (^^ゞ



そうこうしているうちに停電も治まり、
急いで着替えをします。

結婚式は、
  マリッジ・ファンクション ・・・ 教会での結婚式
  マリッジ・レセプション ・・・ レセプション会場での披露宴のようなもの
の二種類があり、
私はこのふたつを織り交ぜて、これでたぶん八回目(八組目)の参加となります。

今夜のレセプション会場はホームのすぐ近く、
CSI教会に行く途中にあります。
民家の庭に会場をこしらえたといったところで、
大雨の中、いろんな意味でごった返しています。



椰子の葉で作った会場の天井は、盛大に雨漏りしています。



お家の一室が記念撮影会場になっていて、
早速撮影会が始まっています。



今夜の結婚式はヒンディーマリッジ(ヒンズー教形式の結婚式)だとのことです。



狭い部屋の中、人がごった返していて、
写真を撮ろうと思ったらいろんな人が集まってきて・・・、



三歩ほど後ろに下がってシャッターを切りました。 (^o^)v



ティーチャーと新郎新婦の記念撮影です。



ここにも可愛い子どもがたくさんいて、この男の子は私になついてくれて、
膝の上にも座ってくれました。



その時の写真を、
ちょうどその場にいたプロカメラマンにカメラを渡して撮ってもらいました。



短めのリアルジャパニーズカット、髪の毛が雨でずぶ濡れです。
けどこの写真では髪の毛が相当危なそうに写っていますね。 (☆o☆)
パソコン画面で見てあまりにもビックリしたので、
あわてて鏡の所に走りました。
普通の状態ではまったくおかしくはなっていません。
けど用心に越したことはないですね、
髪は長〜い友達、これからも大切にしていきます。 ^^☆



なんかめちゃめちゃギュウギュウでガヤガヤしているのも楽しいですね。
子どもの頃の懐かしい縁日を思い出します。

いつものように半端じゃないご飯の量です。



私とティーチャーは、この写真の右側、
ご飯を鍋に入れている人のすぐ後ろで食事をいただきました。



やっぱりご飯が結構な量です。
しかもティーチャーがご飯を全部食べきれないということで、
私が少し取ったので、さすがに私も超満腹、ほんの少し残してしまいました。

デザートにプディングもいただきました。
これが強烈に甘くて、どろどろで、しかも生温かいを通り越して少し熱いのです。
これも全部は食べきれません。
なんかの大食い大会に出ている気分です。





会はまだまだ延々と続くのでしょうが、
私とティーチャーは、雨の降る中車へと戻ります。



慌ただしい中でもキッチリ可愛い子どもの写真は撮るのです。 ^^☆





今日の日記は写真が多かったですね、
とても充実の一日でした。

それとサンカランコービルに行くのは、26日ということになりました。
このデータアップがカンニャクマリでの最後のものとなるでしょう。

それと20日の日記で台風のようなのをモンスーンと書いていたのは
サイクロンの誤りでした。
その部分を修正しましたので、一応お知らせしときます。 m(_ _)m



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