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5月25日 最後のカンニャクマリ


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昨夜は激しい雨が一晩中降ったり止んだり、
昨日ほどたくさん雨が降ったのは、
ここインドに来てから初めてのことです。

今朝は雨も止み、雲が重いものの爽やかな風が吹いています。
朝食を取るために部屋を出ると、
先日落としたたくさんの椰子の実を、
何人もの職人さんが来てカットしているところでした。



椰子の実を固定した刃先に押しつけるようにして、
外の堅い殻と中味とに分けていきます。



朝食はアッパーです。
それに卵の入った野菜中心のカレーです。



賄い担当のおばさんが、アッパーをフライパンで焼き、
いつも熱々のを食べさせてくださいます。



食事が終わって外に出ると、
もうかなりの椰子の実が割られていて、
仕分けされた椰子の実が山積みになっています。

これは椰子の実の内側、
中味は美味しい食用になり、
ここから採れる油は食用、ヘアー用にもなるとのことです。



こちらが外側です。
ロープになったり燃料になったり、建築資材にもなります。



部屋に戻って一時間ほど朝寝をし、
その後日記の更新作業をします。
昨日のように写真が多いページだと、のべ三時間以上はかかるのです。 (>_<)

ページが出来上がったのがちょうどお昼前、
今度はランチを食べにスギルタン宅に向かいます。

ランチメニューはこんなのです。
最もオーソドックスなインディアンフードです。



食事が終わったら、早速パソコンを背中に担ぎ、
コッターラムのネットカフェに向かいます。



このネットカフェに来るのもこれが最後でしょう。
ページデータをアップし、いくつかのメールに目を通したら
ちょうど停電になりました。

遠慮してこんな写真しか撮れなかったのですが、
いつも私が座る席から撮ったネットカフェ、「メトロ・ソフト・コンピューターズ」です。
長い間お世話になりました。 m(_ _)m



インドの住所表記はこんな形で書かれています。
ここのネットカフェのある建物の住所ですが、
普通は白壁に黒いペンキを塗り、その上に書かれていたりするのですが、
これは明らかに書いた部分を残して、
その上から白いペンキを塗っています。
ルールはなくて実用第一、これがインドのルールです。 ^^☆



名残惜しいコッターラムの町並み、
そんなに大きな町ではないのですが、
ちょっと庶民っぽい雰囲気があり、とても好きでした。 ^^☆



こののんびりとした感じがいいんてすよね。


コッターラムの町を出て、
今度は一路カンニャクマリを目指します。
カンニャクマリまで自転車をこいでいくのは何度目でしょうか。
重たい実用自転車を三十分こいで行くのはなかなか大変でしたが、
道中たくさんの人や興味あるものと出会い、まったく飽きることはありませんでした。

ヴィヴェーカーナンダのコテージに今日も行きました。
このロッジは、この中では最も高額な宿泊施設で、
一昨年、日本山妙法寺のお上人さん方と泊まったところです。



大きな部屋が二つあり、それぞれにダブルベッドがあって、
一泊借りるのが2,000ルピー(4,000円ちょっと)というのは、
どう考えても安すぎるように思います。





実は私は、袋物が好きなのです。 ^^☆
整理整頓に役立つということもありますしね。



このおじさんの右側にかかっているセメント袋で作ったバックは、
小さいのが5ルピー(10円ちょっと)、大きいものが10ルピー(20円ちょっと)で、
小さいのをひとつ買ってしまいました。 ^^☆

岬に向かう道沿いです。
今日(朝から)初めて少しだけ雨が降ってきました。



人の全身像や顔写真が写っているのは政治家の人たちの看板です。
こんな看板が町にはあふれています。
特に大きな町にはものすごい数あるのです。

先日買ったカシューナッツが美味しかったので、
今日もまた買ってしまいました。
ナッツ類を売っている店はカンニャクマリにたくさんあります。

このおじさんはタミル語でいろんなことをまくし立てながら、
何種類ものナッツや干しぶどうを試食させてくれました。



私もそれにつられ、少し大きめの75ルピー(約160円)のものを選んでしまいました。
それにしてもむいたカシューナッツの皮が、
いろんな商品棚の中に落ちるのが気にならないんでしょうか?

そう言えば先日買ったナッツは、
最後まで食べきろうと思って袋を逆さにして口の中に入れたのですが、
口の中がなんだかジャリジャリしてましたね。 (>_<)

商店の並ぶ通りはゴミだらけですが、
時折商店の人たちが自分の店の前を掃き掃除しています。
適当に散らかす、それを掃除する、また誰かが散らかす、そしてまた掃除 ・・・ 、
このローテーションも、
インドにいると自然のリズムとしていいのではないかと思えてきます。

と言うわけで、
私もカシューナッツの茶色い薄皮をボロボロとそこらに捨てながら歩いて行きます。
普段日本では絶対にしないことをするのは快感です。 (^o^)v

けどしばらくすると、さすがに日本人的自己規制心が芽生えてきて、
こんな可愛いゴミ箱の前でいくつかを食べ、
取りあえずのつまみ食いをストップしました。



今日は風が少しだけ強く、波もいつもよりは高めです。



それでも海に入っている人はたくさんいます。
家族連れなんかは大はしゃぎです。



私も足の腫れと痒みが治まることを願いつつ、
海水に両足をふくろはぎ辺りまで浸しました。



ビーチから見ると空はこんなのです。
南国の天気は変りやすく、雲の位置が低いのでしょうか、
雲の移動スピードがとても速く感じられます。



土産物屋さんの並ぶ一角はいつもの通りの賑わいです。



5ルピー(10円ちょっと)ショップ、20ルピー(40円ちょっと)ショップというのが
たくさんあります。

ここは5ルピーショップ。



ポケモングッズもありましたよ。 ^^☆
パッチもんなんでしょうね。



沿道でサトウキビの皮をむくジュース屋さん。
いろんな店の開く時間はまちまちです。
早朝から夜遅くまで、人通りは一日中絶えることがありません。



人通りのある歩道に座り込み、
家族と思われる何人かで食事をしている人たちがいます。
目が合うと微笑んでくれたのですが、
カメラを向けていいものかどうか判断に迷います。
インドの常識、インド人の感覚が、まだまだ私にはつかめません。

インドの車はカラフルなものが多いのですが、
これらのバスは、フレンズとかアベマリアなんて書いてあります。



岬から通りを少し北に行くと、薄い藤色のカンニャクマリ駅が左手に見えてきます。



大きな旅行鞄を抱えたグループが、この大きなトラックの横で佇んでいます。
どこか遠くから来た旅行者でしょう、
カンニャクマリは遠距離旅行者が多いのです。

白馬が沿道を歩いています。
いつもピーチのそばで見る観光客用の白馬だと思われます。



ほとんど前しか見ることのできない遮眼帯が痛々しいです。
馬のような草食動物は、襲いかかる肉食動物から我が身を守るため、
眼は横の方にあり、広い視野を確保しています
肉食動物は逆に前方のみに集中するため眼は中央寄りについています。

人間でも眼の離れている人はおっとりタイプの人が多く、
眼の感覚が狭い人は、闘争心あふれるタイプが多いのです。
水泳の北島康介選手なんかは、典型的な肉食・闘争タイプの顔ですね。

レンゴリを描いているおばさんがいます。



中央に図形を描き、両脇に飾りを付けて完成です。



たまたまカンニャクマリから帰る道沿いで出会った子どもたち、
かなり貧しい暮らしをしている家の子どもたちのようです。



貧しくても元気良さ、笑顔の屈託のなさは変りません。
インドは豊かになりつつありますが、
こういった貧しい子どもたちが将来豊かに暮らせる社会になるのでしょうか。

インドが現在抱え、これから将来抱えるであろう問題は、
これまでの日本が戦後復興し、高度経済成長を遂げる過程で経験したものと
近似しているように感じます。


ゴミをあさる山羊と犬。



その向こうには鶏がいて、女性がたき火をしています。



道路の向こうでは、その写真を撮っている私を見て、
老人が二人なにやら周りに声をかけています。



インドでは、このように日がな座り込んで時を過ごす人が多いのです。

そうしているとおじさんが家から出てきて、
「この車は私のだ」と自慢し始めました。 ^^☆



どこへ行くのか聞かれるので、「マダラムドラ」だと答えても、
何度言っても通じません。
ようやっと通じたのですが、やはり私の発音がおかしかったらしく、
「マドゥーラムドゥーラだ♪」みたいな言い方で、
正しい発音を教えてくださいました。

家の前には子どもたち。



道路の反対側少し先にはヒンズー教のお堂があり、
その前で牛が水を飲んでいます。



道路のこっち側には鶏と白い牛、
角の形から見てこれは牛というより水牛なのでしょう。



これら一連の七枚の写真は、すべてほとんど同じ場所で撮ったものです。
いろんな動物がいて、子どもがいてお年寄りがいて、
典型的なインドの人々の暮らしの一コマを切り取ってみました。


コッターラムの町を過ぎ、子どもたちがいつもクリケットをしている河原、
と言っても水のない河原ですが、
そこに今日も子どもたちが集まっています。



とにかく私と一緒にいたり、写真を撮ってもらえるのが嬉しいらしく、
何かにつけて大騒ぎしてくれます。
やっぱり子どもは天使です。 ^^☆

道路沿いはいろんな人たちがいて、こんな露店も何軒もあります。
手前では椰子の葉を編んでいる女性、
向こうでは椰子の実をカットして、
バイクに乗ったお客さんにジュースを作っています。



買いもしないのに写真だけ撮るのはどうかと思ったのですが、
この写真を撮った後、赤い服の彼女の前を通り過ぎると、
彼女は私を見て微笑んでくれました。

その写真も撮ればよかったのですが、
タイミングを逸していまいました。

いい写真を撮るためには、タイミングと好奇心、
少しの勇気と判断力、それに体力も必要です。

マダラムドラのバス停近くのお茶屋さん、
おじさんたちがお茶を飲んで一服しています。



いつも見かける壺やバケツを大量にくくりつけたバイク、
行商中でしょうか、これはすごく少ない方です。



ホームに戻ると、椰子の実が袋詰めされています。
夜になって大きなトラックが来て、これらを持って行ってしまいました。



傷口から血がにじむので、
コッターラムでバンドエイドを買い、それを貼ることにしました。



バンドエイドは一枚売りで、五枚10ルピー(20円ちょっと)です。
そう言えば、昨日雨宿りしていたところのお菓子屋さんで、
タバコを一本だけ買い、マッチを借りてその場でタバコを吸っている若者がいました。
インドではいろんなものがばら売りされています。

スジーブが撮った私の横顔、かなりくたびれてますね。 (;^_^A



夕方になってまた近所を散策しようと思っていたら、
ジオンプラムに行くので、
私も一緒に行って荷物を取ってくるように声をかけられました。

途中に寄ったナガラコイルのガソリンスタンド、
その奥にインドらしからぬきれいなお店があります。
なぜかピントがずれてますが ・・・ 。



中は驚くほどきれいで理路整然となっています。
インドだってやればできるんです。 (^o^)v



そしてなぜかこういう店には、
女子高生ぐらいの若い店員さんが必要以上(?)にたくさんいるんです。

ジオンプラムのホームに戻り、置いてある荷物をひとまとめにしました。
ここに一度も帰ってこないのなら、
荷物を全部アンブマナイの方に持っていけばよかったのですが、
それだけ荷物には余分なものがたくさんあったということですね、
反省です。

ホームに戻ったのは午後8時を過ぎていました。
途中スギルタンの知り合いの家に寄り甘いお菓子をいただいたのと、
夜にカンニャクマリで買ったカシューナッツを食べたいと思っていたので、
夕食はかなり軽めにいただきました。



初めて食べる小エビのカレー、これはピリッと辛いのですがとても美味です。
日本人はやっぱりカニとかエビが大好きです。



毎晩ぐっすりと熟睡することができず、
朝寝、昼寝をしても睡眠時間は少なめです。
手足の腫れは一進一退で、
立っていると足首あたりがズキンズキンしてくることがあります。

だいぶ疲れがたまっているようです。
それでも毎日こうやってパソコンで日記を打てるのも、
これを楽しみに見てくださる方がいるから、
そしてメールや掲示板で励ましの言葉をたくさんいただいたお陰です。

私も日課となったパソコンに向かう作業のお陰で、
毎日の過ごし方に張りがでて、頭の中の整理にもなっています。

もう一踏ん張り、インドでの日々もいよいよラストスパートです。 (^o^)v



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