インド・スリランカの旅
 ヨガナンダ > 我が心のインド インド・スリランカの旅2月19日  サンカランコービル

2月19日  サンカランコービル





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我が心のインド




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今朝もなぜか早くに目が覚めました。
時計を見ると午前3時半、日本だとまだ起きていることの多い時間帯です。

一人部屋を抜け出し食堂の方に行くと、
クリシュナムルティがもう起きて仕事をしています。
食事の準備をしている人も何人かいて、
もう今日の式典の一日は静かにスタートが切られています。

みんなと微笑みながら挨拶を交わし、
一人椅子に腰掛け静かな時を過ごします。

クリシュナムルティが私に大きな釜で沸かされたコーヒーを
ふるまってくれました。
飴湯のような味のするコーヒーでしたが、
静謐な闇が広がるこの一時に潤いを与えてくれます。

なんと贅沢な時なのでしょうか ・・・。

昔高校生の時に読んだ哲学者三木清の「人生論ノート」の中にある
「旅について」という文章を思い出しました。
その中に『旅とは漂泊の感情である ・・・』という一節がありました。
今この時は、まさに日常生活から脱却し、
非日常の時を彷徨う心の旅の一時なのでしょう。

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甘いコーヒーを飲みながら昨日からの続きのハガキを書きました。
「こんなゆったりした時の過ごせるインドにいつまでもいたい ・・・」、
そんな思いが心の奥から湧き上がってきます。


本堂では法要の準備をしています。
きれいに並べられた座布団がカラフルです。

ただ今法要の準備中

本堂の階段下の入り口には、色鮮やかなランゴーリーが描かれ、
バナナのゲートができています。

ランゴーリーの描かれた階段下

上の二枚の写真、あいかわらず写真好きのオネーサンが写ってます。 (^^;)
彼女も今日はとてもきれいなサリーを着て正装してますね。

今日の式典を案内するこんなポスターが作られていました。

タミル語で書かれた法要のポスター

数字以外は何が書かれているのか分りませんが、
右上の合掌する女性のイラストは秀逸ですね。

こちらでは昼食の時に使われるバナナの葉っぱを準備しています。

バナナの葉っぱの下ごしらえ

広げた葉っぱの上に料理を置き、食べ終わったらその葉っぱを閉じる、
これがインドでの食事の作法です。

午前10時、いよいよ式典がスタートしました。
本堂から少し離れたところにお上さんたちが集まられ、
そこからお題目を唱えながら本堂に入って行きます。

いよいよ法要のスタートです

ひとつの長い隊列となって、
お上人さんたちに私たち一般の人間が続いていきます。

一般参拝者も入場します

その時の模様を動画で収録しました。ご覧ください。

入り口にきちんと並んでいる制服を着た若い人たちは軍隊のように見えますが、
聞くと「college students」と答えていました。
ボランティアの大学生だそうです。

インドの人は姿勢がいいですね

多くの参拝の方たちとともに、地元メディアの方も何名か来られていました。

法要開始直前

きれいな幕が下ろされ、これが開いて開堂となります。

ビデオカメラが一部始終を撮っています

お上人さんたちがたくさん来られました

色とりどりの葉っぱの形をした色紙がまかれ、
幕が開いて仏様のお披露目です。

色紙を撒いて幕を開けます

ていねいに金箔の貼られた仏像が輝いています。
つい数日前までは何ひとつ揃っていなかったのがウソのようです。

日本山妙法寺サンカランコービル道場本堂開堂供養

日本山妙法寺サンカランコービル道場本堂開堂供養

法要の様子から仏舎利塔工事現場、お寺のまわりを映しました。

学生のボランティアたちが法要の間もずっと警備をするかのように
入り口のそばに立っていました。
日本のボーイスカウトのような存在でしょうか?

バナナが美味しそう

私は法要の間は写真を撮ったり、椅子に座ったりしてくつろいでいました。
なにを嬉しそうにしているのでしょうか?
我ながらちょっと不謹慎ぽいですね。 (^◇^;)



真ん中のヒゲおじさんが
スギルタンの一番下の弟さんの Kumar(クマーと発音するんでしょうか?)さん、
彼もタミルナード州のトリチーというところで二百数十名の子どものいる
孤児院を運営しています。

右のおじさんもスギルタンと一緒に来たアルウィンさん、
人相通り、めちゃくちゃ面白い人でした。
彼が何か言って笑わせていたのかもしれません。

本堂も仮仏舎利塔も白い色が実に鮮やかです。

のどかな日本山妙法寺サンカランコービル道場

法要ではいろんなお経が上げられていました。
もちろん私にその意味はまったく分りませんが、
一番最後にマハトマ・ガンジーさんの作られた諸宗教の祈りというのを捧げました。

諸宗教の祈りとは、すべての宗教は融和をし、
みんなひとつとなって平和を願うべきだという主旨の元作られたもので、
この日もスリランカの仏教徒のお坊さん、ヒンズー教、イスラム教、
そしてキリスト教と、さまざまの宗教の方たちが、
自らの言葉と祈りで順番に手を合わせていました。

こういったグローバルなところが日本山妙法寺の素晴らしいところです。


この日はたくさんの人が参拝に来てくださいました。
外の椅子席も徐々にいっぱいになってきました。

参拝者で満席です

学生ボランティアの彼らは、リーダの指示の元、
隊列を組む練習をずっとしていました。
なかなか統制が厳しそうです。

トレーニング中の学生ボランティア

子どもたちもみんなでお寺に来てくれました。

インドの小学生

本堂での本堂開堂供養が終わると、
続いては仏舎利塔建設現場で仏舎利塔奉安式です。
お上人さんたちが一列になって本堂から出てこられました。
連続写真でどうぞ。

本堂での開堂供養が無事終了しました

学生ボランティアの方たちが整列してお上人さんたちを迎えます

本堂から移動中

石谷上人が頭上に掲げておられる金色の仏舎利塔の形をしたものの中に
御仏舎利が入っています。

御仏舎利を掲げる石谷上人

隊列をなして仏舎利塔工事現場に

敷物が敷かれ、幕の張られた仏舎利塔工事現場での奉安式、
これがすんで仏舎利塔の基礎が完成となります。

日本山妙法寺サンカランコービル道場仏舎利奉安式

南インドの孔雀

私は孔雀をここサンカランコービルで何度か見ましたが、
人が近づくと逃げてしまうので、なかなかハッキリと写真に撮ることはできませんでした。
普段はこうして羽根を閉じています。
4年間ここにいる木村庵主さんでも、
羽根を広げた孔雀は一度しか見たことがないそうです。


法要が終わってみんなに昼食が振る舞われました。

法要後の昼食風景

相当の数の人たちが食事をしたと思いますが、
この食事はすべてスギルタンが提供したものです。
  ( 施食というのでしょうか? )

お寺に自転車に乗ったアイスクリーム屋さんが二人来ていました。

自転車に乗ったアイスクリーム屋さん

冷たいものをなかなか食べることができないので、
どぎつい原色のアイスクリームはとても美味しそうでしたが、
衛生面では?です。

お顔が初めてしっかり登場しました。
リラ庵主さんがどこかの放送局の取材を受けています。

インタビューを受けるリラ庵主さん

マイクにはしっかり放送局のネームプレートがはめられていますが、
ビデオカメラがあまりにチープなのがちょっと不釣り合いです。

本堂の下、食堂の前で私も食事をいただきました。
合掌する左の佐藤さん、右はネパールのルンビニから来られた庵主さんです。

佐藤さんとルンビニの庵主さん

お寺に来ていた子どもたち。
子どもたちの顔を見るとついつい写真を写したくなってしまいます。

顔がハッキリ写りませんでした。ゴメンネ

お寺に遊びに来た子どもたち

法要が終わり、食事もすんでちょっと一服した後、
今度は一昨日のようにバスに乗り、
インド最南端の町カンニャークマリに出発です。

リラ庵主さんや木村庵主さんは片付けのためにお寺に残られましたが、
ほとんどの日本人、お上人さんたちはみなバスに乗り込みました。

サンカランコービルからカンニャークマリまでは約三時間、
昨日訪れたマドライとはまったく逆方向ですが、
距離的には同じぐらいです。
ただ南に向かう方が田舎道でのんびりとしていました。

車が南に向かうにつれ、窓の外には大きな風力発電機が目に付くようになりました。

竹とんぼのような南インドの風力発電機

のどかな草原と風力発電機は、ちょっと見にはかなり不釣り合いですが、
火力発電所を作るより手軽なのだと思われます。

その数も相当ありました。おびただしいと言っていいくらい ・・・。
後日スギルタンに聞いたら、3,000台以上あるんだと言ってました。

途中ティルネルベリという大きな町で休憩しました。

ティルネルベリ

ここでミネラルウォーターを買ってのどを潤します。
まわりの人たちから甘いお菓子もまわってきました。

インド人は甘いお菓子が大好きです。
10時や3時のお茶の時間も必ずお菓子を食べるので、
お茶する事を英語で「Eating tea」って言ってました。

ホント、困るんですよね~、甘いものばっかり勧められても、
けど勧められるとつい食べちゃいます。 (^-^)v
特に私のお気に入りはバナナチップスです。

バナナチップス

日が暮れた頃、バスはカンニャークマリに着きました。

カンニャークマリは風光明媚な観光地であるとともに
インド人にとってとても大切な聖地であり、
聖人ヴィヴェーカーナンダが修行をしたところとしても有名です。

インド タミルナードの聖人ヴィヴェーカーナンダ

今夜はそのヴィヴェーカーナンダを記念して建てられた宿泊施設に泊まります。
「ここは南国の楽園か?」と思えるような素敵なコテージでした。

この頃は「・・・楽園か?」と疑問形でしたが、
後日しばらくこの町に滞在し、「こここそまさに楽園だ!」と
ビックリマークで思えるようになりました。 (^-^)v

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