インド・スリランカの旅
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2月18日  サンカランコービル





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我が心のインド




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朝まだ真っ暗なうちから目を覚ますと、
お寺の横に作られた特設調理場でなにやら美味しそうな料理を作っていました。
明日の料理の下ごしらえでしょうか、もうすっかり煮立っていましたので、
かなり早い時間から火を入れていたのだと思われます。

大きな鍋で食事の用意

いつものように4時半から朝のお勤めですが、
今日からぐっと人数が増えました。
昨日から合流した日本の方たちはみなご自分の団扇太鼓を持っている
熱心な日本山妙法寺の信者さんたちです。

6時に本堂でのお勤めを終え、全員で外に出て、
仏舎利塔や石碑に参拝をします。
もう外はうっすらと明るくなっています。
仮仏舎利塔の両脇にある木は真っ赤な花の咲くハイビスカスです。

仮仏舎利塔

工事中の仏舎利塔工事現場にも手を合わせます。

仏舎利塔工事現場

ハイビスカスが置かれ杭がさしてあるところが仏舎利塔の中心点で、
ここにも明日御仏舎利(お釈迦様の遺骨)を埋めることになっています。

仏舎利塔の中心点

東に見える大地の地平線から朝日が昇ってきました。
全員でお題目を唱えながらご来光に礼拝します。

インドの夜明けは最高です

今朝は快晴ですので、特に朝日がきれいに見えました。
現在南インドは乾期ですので、毎日快晴のような天気のはずなんですが、
曇りの日もけっこう多くありました。
こんなところにも世界的異常気象の兆しが現れています。

それぞれ参拝するところにはハイビスカスの花をお供えします。
ハイビスカスの花の入ったカゴを持つ木村庵主さん、
細かい仕事やお世話はすべて木村庵主さんの担当です。

働き者の木村庵主さん

なんだかよく分らない食材や香辛料を使って料理を作っています。

食事の準備に余念がありません

外の特設調理場というのはキャンプ感覚で見ていて楽しくなります。

朝食タイム、今日は人数が多いので、
各自好みの料理を好きなだけとるビュッフェ形式です。

ビュッフェ形式の朝食タイム

どれもとても美味しいので、ついつい多く取りすぎてしまいます。
大ざっぱに言うと、基本はお米、麦、などで作った主食にルーをかけるというものです。
  ( めちゃくちゃ大ざっぱな説明ですね w(*゚o゚*)w )

インドの食事はとにかく美味しくてヘルシーです!!
本当に “ビックリマーク” を10個ぐらい付けたいぐらいです。

インド、スリランカに一ヶ月いて、
日本の食事を恋しいと思ったことは一度もありませんでした。
  (最後の頃に少し懐かしいとは思いました)
けど逆に、今こうしてインドの食事を写真で見ると、
インドの食事が懐かしいです。恋しいです。
また食べたいな~とすごく思います。

私は特にインドが好きだからインド料理が口にあったんだろう、
と思われるかもしれませんが、
健康的な玄米を売っている江塚さんをはじめ、
特に高齢な方を除いた日本人旅行者のほとんどが、
南インドの料理を絶賛されていましたので、
これは誰しもが持つ一般的な感想だと思われます。

*** 南インド料理、おいしさの秘密 ***

1.身土不二
  “その土地でその季節に採れたものを食べる” という原則が守られています。
  南インドは気候がいいので農作物が豊富です。

2.自然農法
  とにかく食材自体に強いエネルギーを感じました。
  これは農薬や化学肥料を使わない、というだけではなく、
  大地がしっかりと肥えているのだと思います。
  逆に日本の畑は近年著しく養分(酵素など)が減ってきていると聞きます。

スパイシー
  インド料理はたくさんのスパイスを使いますので、
  近年話題の微量元素がたくさん含まれているのでしょう。

HAND EATING
  手づかみ(右手)で食べる、これがいいですね。
  食材のエネルギーを直接体に取り入れているという実感があります。
  インドに行ったらすぐに慣れました。
  インド食のように自然な食事だからこれがいいのです。
  日本の添加物山盛りの食事を手で食べたら逆に不自然な感じがします。

インドにいる時は、このヘルシーな食事のお陰で、
日本にいる時以上に元気いっぱいでした。

夜中蚊に悩まされて眠れなかったり、
天井扇の風が強くて朝起きるとノドが痛くて「風邪かな?」と思ったこともありましたが、
南インド食のパワーですぐに元気を回復しました。
これは体で感じる間違いのない事実です。

食糧自給率が40%を切る日本、
食料品売り場には、遠い異国の果物や季節外れの野菜が並び、
口に入るもの加工品や添加物まみれのものばかり、
やっぱりどこか狂ってますね。
外国に行くと今の日本の姿がよく分ります。


今日からテーブルと椅子もぐっと多くなりました。
やっぱり食事はにぎやかな方が楽しいです。

日本山妙法寺サンカランコービル道場の食堂

食事を終えてしばらく休憩した後は、明日の法要の準備をお手伝いしました。
お手伝いといっても、もう後はほとんど掃除、片付けをするだけです。

ゲストルームも完成し、ベットには寝具も並べられています。

完成したゲストルーム

ここの床を水拭きしたのですが、その時使ったモップがこれです。

インドのモップはこんなんです

習字の筆を大きくしたようなやつで、これがなんとも使いにくい ・・・。
なんでもっといい道具を普及させないんでしょうか。
それと床にはけっこうペンキが落ちてますね。

ある一点の汚れを取るにはこんな形でもいいでしょうけど、
広い床をくまなく拭いていくには、
日本のモップのようなT字型になったものでなければとても非効率的です。

これだと床の上を鉛筆で線を描くようにしか拭くことができず、
時間はかかるし、どうしてもムラになってしまいます。

木村庵主さんは隣国スリランカに行った時は、
わざわざ掃除道具を買ってインドに持って帰られるそうです。

インドで日本の掃除道具や便利グッズを売ったらけっこうヒットするんじゃないでしょうか。
ビジネスチャンスですね。
どなたか是非トライしてみてください!


完成したゲストルームのトイレです。
横にある赤い柄のバケツと手桶、これでお尻を洗います。

ペンキの飛び散ったトイレ

すごくペンキが飛び散ってますね。
けれどもこれで完成です。

本堂の仏壇もすっかり飾り付けが終わりました。
またまた写真好きのオネーサンが「私を写して」とリクエストです。

仏壇とインドのオネーサン

私は飾り付けをする前の仏壇のに上り、手すりから床までくまなく水拭きさせてもらいました。
インド人は力のいる作業は得意でも、
掃除や最後の仕上げといった細かい作業は日本人の方が向いています。

部屋の自分のベットでにこやかに微笑みながら手に持っているのは
ハンディーウォシュレット、これはインド旅行の必需品です。

ハンディーウォシュレットは旅の友

ボトルの中に水を入れ、ボトルを手でへこますと、
先のノズルからシャワーのように水が出てきます。

私はネットでその存在を知り、「東急ハンズ広島店」で買ったのですが、
まわりの旅行者で持っているのは私だけでした。
他の人に紹介したら「それは絶対いい!」と大絶賛でした。 (^-^)v

Amazon には電池式のものが紹介されています。
これだと痔でお悩みの方が日本で使われるのにも重宝するでしょうね。

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私は海外旅行に行くと、シコシコと絵ハガキを送ることにしています。
ハガキというのはもらうととても嬉しいもの。それが外国からだとなおさらです。
しかも絵ハガキだと文章を書くスペースが小さいし、
文面もわりとワンパターンですむんですよね。 (*^・^*)

ガンジーミュージアムで買った絵ハガキ

私はハガキをこまめに書く習慣を、ハガキ道の坂田道信先生から教えていただきました。
十数年前頃とても懇意にしていただいていて、
月に何度もお会いし、一緒にアメリカに行ったこともあります。

「あんね~、生きるってゆ~んはね、魂を磨く作業なんですよ~」
とても深みのある言葉が、頭のてっぺんから出るような声で次々と醸し出されます。
坂田先生はお人柄と行動力が素晴らしく、
全国のたくさんの人から好かれている超好人物です。

ハガキ道 坂田道信先生

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小野春子さんと同じ広島の向原という田舎に暮らし、全国を飛び回っておられます。
今でも毎日ハガキを50通ぐらいは書いておられることでしょう。
坂田先生は毎年年賀状が二万通以上届き、
個人でひとつの郵便番号を持っておられるほどすごい方です。

日本から名簿や名刺を持ってきましたので、部屋で一生懸命ハガキを書きました。

ハガキを書くのは楽しいです

インドからどのくらいで日本に届くのか心配でしたが、
どうも一週間もかからず届いていたみたいです。


お寺の仕事をするインドのおじさん、人生の厚みを感じさせます。

逞しきインド人

これは植物の葉っぱで作った飾りです。
この飾りはインドのものではありません。スリランカ独特のものです。

スリランカ人ときれいな飾り

スリランカはご存じのように現在民族紛争が激化し、
テロなども頻発している危険なところです。
この飾りを作ったのはそんなスリランカで家族を殺されたり紛争に巻き込まれ、
身の危険を感じてインドにボートピープルとして逃れてきた
飾りの後ろに写っている彼らスリランカ人が作ったものです。

南インドタミルナード州は海を挟んでスリランカとはほんの数十キロの距離、
目と鼻の先です。
タミルナード州にはスリランカ難民たちがたくさんいて、
お寺にも数名のスリランカ人が工事人として働いていました。


工事をする人が家に帰るのを車で送っていかれるついでに
私も町まで乗せて行ってもらうことにしました。
相変わらず車の中はギューギュー詰めです。

車はいつも満員御礼

まず最初に向かったのは郵便局です。
日本へ絵ハガキを出すためには切手が必要です。
お寺にあった切手を少し分けていただきましたが、
それだけでは足りませんでした。

日本への郵便料金はハガキがRs8(約26円)、安いですね。

郵便局でRs8(8ルピー)の切手はあるかと尋ねると、ないとのことでした。
お寺ではRs4の切手をわけてもらい、それを二枚貼ったのですが、
どうもそうするしかないようです。

私は40枚ほどのRs4切手が必要でしたが、
なんとこの郵便局には全部で18枚しかないと言うのです。
町の大きな郵便局なのに一体どういうことでしょうか。

郵便局の中の広いスペースには使わなくなった机や家具などが雑然と積み重ねられ、
職員ものんびりムードであまりバリバリ仕事をする雰囲気ではなさそうです。
「残りの分が欲しければ明日の朝来い」とのこと、
まだ滞在日数のある私の分は、サンカランコービルで買うのをあきらめました。

大きいお金をくずしたかった私は、切手の代金としてRs1,000紙幣を出したところ、
お釣りがないと断られてしまいました。
郵便局って金融機関じゃないんでしょうか?
インドでは違うのでしょうか?
まったくもってトホホなところです。

手に入れることができた分の切手をハガキに貼り、
郵便局の外のポストに投函しようとしました。
そうしたところ、なぜかポストが3つもあります ・・・。

インドのポストはミステリアス

色違いで3つ、1つは丸くて2つ四角、どう使い分けられているのかさっぱり分りません。
郵便局の人に尋ねると「どれでもいい」とのことでした。
ホント、ど~なってんでしょ!


インドでは、食材がこんな状態で売られていることが多いです。

ハエもたくさん飛んでました

衛生的にどうかとも思いますが、そんなことを気にしていてはインドでは暮らしていけません。

こんなところにユダヤの紋章、ダビデの星がありました。
たぶんマカロニみたいなものだと思います。

ダビデの紋章

町の商店でバックを物色しているところです。
私は袋ものが大好きなんです。

いろんなバックに目移りします

ルンギー(腰巻き)はとても楽ちんですよ。
ウエストバックから伸びている白いひもはバックとカメラを結ぶもの、
インド初日にカメラを車の中に落としてから、カメラはひもでバックと結びつけているのです。

インドの袋を持ちながらハイポーズ、こんな袋が数十円です。

インドのバックは色や柄が楽しいです

町でもカメラが大活躍、撮った写真の画面を店の人に見せると大喜びしてました。。
デジカメはとても有能なコミュニケーションツールです。

のどが渇いたので椰子の実を山積みしている屋台で
ココナッツジュースを飲みました。
椰子の実をその場でカットしてくれてRs7(約22円)です。

ジュースを飲んでいると元気のいい男の子たちが集まってきて大騒ぎです。
ちょこっとだけ男の子たちを動画で撮りました。

IT大国インドでは、オートリクシャーの運転手から子どもまで、
日本と同じように携帯電話がかなり普及しています。
町でもケイタイメーカーの看板をよく見かけました。

インドのケイタイは、日本のものと違ってほとんどが折りたたみ式ではありません。
また大きさがとても小さいのも特徴です。

ケイタイとインドの少年

インドのケイタイ普及率が高いぐらいで驚いていてはいけませんね。
さきほどネットのニュースで見たのですが、
昨今はアフリカのマサイ族の間にもケイタイが行き渡っているそうです。
村を離れて一ヶ月ほど家畜とともに放牧する時も、
ケイタイで行く先に草が生えているかどうかチェックするそうです。
電気のない村での充電は、車のバッテリーから取ったり、ソーラー充電器を使うそうです。

行きつけの店を再び訪問し、ひとしきり会話に花が咲きました。

行きつけの店でハイチーズ

いろいろと店をまわり、「さあ、どうやって帰ろうか」と思っている時に、
たまたまお寺のジープと出会いました。ラッキーです。

まだ買い物を済ませていないリラ庵主さんを待つ間、
サンカランコービル初のスパーマーケットに案内してもらったりして時間を過ごしましたが、
このスーパーマーケットもひどく非効率的な運営でしたね。

ちょっと薄暗い店内にはほとんど客がいないにも関わらず、
店員はうようよいました。
若い高校生ぐらいの女の子が店員になっていて人件費は安いのでしょうが、
これでやっていけるのかなと少し心配になるほどです。

リラ庵主さんが掃除道具とかバナナとかいろんなものを大量に買い込まれ、
イレギュラーな人間が飛び入りで乗り込んだものですから
車は過去最高の混雑具合、「こりゃだめかな?」と思いましたが、
インド的には「ノープロブレム」だったようです。


町からお寺までは車で10分ほど、
車がお寺に近づくと見たことのある顔がありました。
昨年二週間車で一緒に旅をしたスギルタンです。

カンニャークマリから来たスギルタン

明日の法要のため、今日から泊まりがけで来てくれたのです。
車を飛び降り、思わず彼と抱き合いました。
彼も私のことを「My friend,My best friend」とみんなに紹介してくれて、
まことに嬉しい限りです。

遠い国、あこがれの国インドに来て、毎日こんな楽しい思いができ、
いろんな交流が持てるなんて、私にとってまさに夢のようです。

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