インド・スリランカの旅
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2月12日  サンカランコービル





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いきなりトイレの写真で申し訳ないのですが、
これはチェンナイから乗った急行寝台列車のトイレです。

インド 急行寝台列車のトイレ

インドの旅といえば、まず心配になるのがトイレのこと。
日本と違って紙を使わないインド式トイレは、
それを克服するのが旅の第一歩といわれるほど敷居の高いものです。

金属製の便器に立ち位置が決まっていて、
この下の穴に向かって用を足せば周りに飛び散るのは必定です。

インド人の多くは一日中裸足で靴を履きません。
車内でも裸足のインド人がたくさんいましたが、
悠然たる顔をしてそのままトイレに行ってました。

どんなことでも「NO PROBLEM!」(問題なし!)の
インド人の逞しさには脱帽です。


インドの列車の入り口扉はいつも開けっぱなしです。
さすがに急行列車は、乗客自身で開け閉めできるようになっていましたが、
たいていは開けっ放しにされてることが多いようです。

扉の所から少し身を乗り出してシャッターを切りました。

インド 寝台急行列車のドアから見た平原

インドの平原。
ずっと向こうに先頭車両が見えますが、
インドの急行列車はとにかくやたら長いです。
たぶん先頭の機関車プラス客車が24両ぐらい連なった25両編成だと思います。
何度か正確に数えようと駅や外で見かけた時にトライしたのですが、
あんまり長すぎて途中で数え間違いをした可能性もあります。

こんな長い列車がインドの大平原の中、
単線のレールの上を汽笛をブイブイ鳴らしながらひた走るのです。

車窓に置いたミネラルウオーターのボトルをパチリ。

インドの必需品 ミネラルウオーターボトル

旅行者にとって生水は厳禁ですので、
駅や街角の売店で売っているミネラルウオーターのボトルを買うのです。
インド人も結構ミネラルウオーターのボトルを持ち歩いていますが、
中味は家で一度沸騰させた水を入れている場合も多いようです。

インドのミネラルウオーターはとても美味しかったですね。
やっぱり私はインドと水が合うのでしょうか。


インドの列車は駅に着いても到着のアナウンスがありません。
しかも時刻表通りに走る可能性はきわめて低いので、
自分で今どこを走っているのをしっかりと把握しておく必要があります。

前日、スレッシュさんに時刻表を見せてもらい、
目的地サンカランコービルの手前いくつかの駅の到着時刻を
チェックさせてもらっていました。

今到着した駅はどこなのか、
それは駅のホーム何ヶ所かに設置された表示板を見るのですが、
ここタミルナード州では駅名が、
公用語であるヒンディー語、準公用語の英語、地方語のタミル語の
みっつの言葉で書かれていました。

私はもちろん英語で確認をします。
どうやら約40分遅れで列車は走っているようです。

到着予定時刻40遅れで無事サンカランコービルの駅に着きました。
ホームでは日本山妙法寺の石谷政雄上人が団扇(うちわ)太鼓を叩き、
「南無妙法蓮華経 ・・・」を唱えながら待っていてくださるはず ・・・ でした。

インドの駅は列車が長い分ホームも長大です。(幅も広い!)
一抹の不安を抱え、その長いホームを重い荷物を押しながらノソノソと歩きます。
周りのインド人たちは好きなところから線路に降りて、
めいめい好き勝手な方向に向かって歩いています。

数分かけて駅舎にたどり着くと、
やっと石谷上人が団扇太鼓を持ってやって来られました。
「意外と早く着きましたね〜♪」
どうやら列車はもっと遅れるのが普通なようです。
とりあえず一安心。

サンカランコービル駅の時刻表を見ると、
北行きは一日8本、田舎の駅ですね。

サンカランコービルの時刻表

石谷上人は、こんなジープで迎えに来てくださってました。

タタのジープ

最近免許を取り、このジープは同じ日本山妙法寺の
ムンバイ(旧ボンベイ)道場の森田上人からもらわれたそうです。

これも標準仕様で左ミラーがありません。
ついでに右のミラーも壊れているというトホホな状態です。


お寺に行く前に町中に寄ることにしました。
サンカランコービルとはお寺の名前です。
そのサンカランコービル(寺)の手前にガンジーさんが奉られています。

サンカランコービルのガンディー翁

日本山妙法寺の方たちは“非暴力・無抵抗主義”で平和運動を実践し続けた
ガンジーさんを信奉しておられます。
その前でお題目を唱えます。

日本山妙法寺妙法寺サンカランコービル道場 石谷政雄上人

サンカランゴービルの前は工事中で、木のつっかえ棒や資材が
そこらじゅうに転がっています。

工事中のサンカランコービル

中央奥の大きな煙突のような建物が寺院です。
ヒンズー教のお寺は、どこもこの細長い台形の形をしています。

お寺の周りにはいろんな店が並んでいました。
そこで甘いコーヒー(Rs2 約6円)を一杯よばれましたが、
インドのコーヒーはとにかくやたら甘ったるいので、
最初慣れるまで苦労しました。

日本では普通コーヒーは最初はブラックで出てきて、
後で自分の好みで砂糖やミルクを入れますが、
インドでは初期設定でミルクと砂糖二袋分ぐらいが入っています。

日本ではブラック党の私ですが、
郷に入りては郷に従えで、
インドの甘いコーヒーをこちらではそれなりに美味しくいただきました。
甘いのはこちらの気候風土にマッチしているような気がしないでもないです。

市場ではこんなにバナナが並んでいます。
こんな状態のバナナは、日本では絶対に見ることはないですね。

市場のバナナ

種類も豊富で、数十種類あるそうですが、
石谷上人は小さくて粘りのあるバナナが体にいいんだとかで探しておられましたが、
残念ながらここでは見つけることが出来ませんでした。

市場の八百屋さんの前で品定めをする石谷上人、
当然ながら並んでいる野菜は日本とだいぶ違います。

サンカランコービルの市場の八百屋さん

豆、にんじん、ジャガイモ、タマネギ、・・・野菜の種類は分るのですが、
微妙に品種が異なっています。

インド人はみなさん写真好きです。
「俺を撮ってくれ」のリクエストにお応えしておじさんを撮りました。

ニッコリ微笑む八百屋のおじさん

そうすると俺も俺もと集まってきます。

市場のおっちゃんたち

横のおじさんがおちょけて左のおじさんの頭に野菜をひとつ載せました。
載せられたおじさんも嬉しそう。
よく似合ってるじゃないですか。

市場を出たゴミ捨て場には黒い野ブタがゴミを食べています。

インドの野ブタ

これはインド(南インド?)の一般的な光景で、
どこの町でもゴミを食べている野ブタをよく見かけました。

インドではあまった食材や残飯は、お皿代わりのバナナの葉っぱと一緒に
外にそのまま捨ててしまいます。
それをブタが食べて一種究極の循環システムを作っているのですが、
ここインドでも最近はビニールやプラスチックなど
自然に還らない石油化学製品が増えていて、
それらを残飯と一緒に外に捨ててしまうのですから、
環境破壊という悲しい現実が、
ここインドでも着々と進んでいることはとても残念なことです。

ここは町のFAX屋さん、お寺あてにFAXを送るとここに届き、
ここから電話をもらって店まで受け取りに行くというシステムです。

サンカランコービルのFAX屋さん

手前のショーケースに並んでいるのはビニールのケイタイケース、
インドのケイタイはほとんどすべて折りたたみ式ではない小型のもので、
ケースがちょうど小物入れになると思いお土産にふたつ買いました。
一個Rs10(約32円)でした。

町から車で10分弱西に走ったところに
日本山妙法寺サンカランコービル道場があります。
平原の中にポコッとある山の麓の素敵な環境です。

お寺に着くと、お寺の工事人の方が私の荷物を運んでくれました。
日本の食材がたっぷり入っていて重たいです。

お寺の工事をするおじさん

これが開堂供養を数日後に控えた本堂です。

日本山妙法寺サンカランコービル道場

お寺の周りは自然がいっぱい、と言うか、
ほとんど野っぱらのようなところにお寺がポツリとある感じです。

道場の周りはのどかな平原

仏舎利塔建設のための工事が進んでいます。
インドではこのタタの建設機械をよく見かけました。

インド製タタの建設機械

ユンボ(バックフォー)とブルドーザーが一体化しています。
こんな形式の機械は日本で見ることはありませんが、
ここインドではこの機械ばかりが目に付きました。
いろんな作業を一台でこなせて合理的ではあります。

本堂の内装仕上げも進んでいます。

大工仕事も進行中

「酒井さんも早めに来て、石積みのひとつもお手伝いください」
とのことでしたが、とても中に入ってお手伝いできるような雰囲気ではないですね。

大きな石を積み込み中

現在はこんな小さな仏舎利塔が建っています。

小さな仏舎利塔

これはモデルとして仮に建てられたもので高さは4メートル、
現在工事中の仏舎利塔はこの10倍の高さ40メートルになるそうですが、
まだ石積みの基礎を造っている段階です。

仏舎利塔建設工事現場

現場でモルタルを練るインドの工事人たち。

工事現場の作業員たち

足下がすごいですね。
ゴムをくくりつけて無理矢理長靴に仕立てています。

インドならではの特製長靴

女性も民族衣装のサリーを着て働いています。

頭の上は荷物台

インドに限らずでしょうが、
頭の上に荷物を運ぶ習慣のある民族はすごいですね。
しっかりと背筋が伸び、足腰に安定感がなければこんな事は出来ません。
身体の中心力がなく、どこにでもすぐしゃがみ込んでしまう日本の若者たちには
絶対に真似のできないことでしょう。

お寺の周りにはたくさんのきれいな花が咲き、まさに南国の楽園といった感じです。

ここは南国の楽園です♪

これはパパイヤの果実、南インドではとてもポピュラーな果物です。

とっても美味しいパパイヤの果実

パパイヤは食後のデザートととしてたくさんいただきました。

木村千草庵主さんがパパイヤをカットしています

木村庵主さんがカットしてくださっています。
  (まだキレイなお顔が登場しません。ゴメンナサイ)

開堂供養の時にキレイな色紙を上に向けて投げるので、
そのための準備をお手伝いしました。

法要では色とりどりの色紙をばらまきます

もうすでに葉っぱの形に色紙がカットされていましたので、
それを一人一人の方に色のバリエーションが行き渡るよう、
枚数を考えながら分配しました。


工事の様子を見に行くと、ついみんなの写真を・・・ということになってしまいます。
写真を撮るとみんな嬉しそうです。

工事をする若者たち

黒い肌はなかなか写真に撮りにくいです。

運搬車を運転する彼の名前はムルガン、お寺の運転手として雇われています。

いつもニコニコ笑顔のムルガン

彼はなかなか明るくユーモラスな性格で、
彼の運転する車にたびたび乗せてもらい、
ずいぶんとお世話になりました。

これはインドのセメント袋で、
内容量が50キログラムとなかなかの重量級です。

インドのセメント袋は50キロ

日本も1970年の万博の頃まではセメント袋が50キロだったと聞いています。
それからより扱いやすくということで40キロになり、
10年ぐらい前、工事人の高齢化に伴い25キロと一気に減量化が進みました。

インドは日本の倍の重さです。
インド人と日本人、現在の肉体的逞しさの違いが表れています。

インドでは、こんな古い釘やネジも大切に扱われています。

古い釘やネジも再利用

日本も昔はそうだった ・・・ と以前年配の大工さんから聞いたことがあります。
日本では、遠い遠い昔の話です。

夕方になると、近所の子どもたちが遊びに来ました。

サンカランコービルの子どもたち

前の三人の子どもたちが手を合わせて挨拶しています。
「ワナッカム」、北インドのヒンズー語「ナマステ」と同じ
こんにちは、こんばんはの意味です。

心清らかなインドの子どもたちと一緒にいると、
心の底からハッピーになれますよ。 (^-^)v

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