インド・スリランカの旅
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2月13日  サンカランコービル





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我が心のインド




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朝のお勤め(後述します)、食事が終わり、あまり役に立たないのですが、
お寺のお手伝いをすることにしました。

しゃがんで写真に写っているのは大西邦明さん、
日本からやって来たインド放浪中の若者です。
日本山妙法寺は彼のような旅行者(私も含めて!)が宿を借りによく訪ねてきて、
お寺はちょっとした平和を愛する仲間たちのコミュニティーのようになっています。

インド放浪中の大西邦明さん

彼も日本山妙法寺のベテラン(?)で、
インドの他のお寺にも泊まり、後日スリランカでも一緒になりました。
日本に帰ったらお上人さんたちと一緒に平和行進に参加するとのことでしたが、
脚に痛みが出たとかで断念されたそうです。
残念 ・・・ 後日談です。

お寺の法要を6日後に控え準備に大わらわ、
インドはすべてがマイペース、
もう残された日にちがあまりないというのに、やるべきことが山のようにあります。

ジャスミンの木を新しく作ったアーチにくくりつけています。
オレンジ色の法衣を着たおしりは石谷上人です。

ジャスミンアーチ製作中

インド人は身のこなしの軽やかさは驚くほどで、
彼らの身体能力の高さを感じさせます。

石拾いをしている最中に昨日も来た近所の子どもがまた遊びに来てくれました。
右のひげ面は私、左の女性も旅行者でインド一人旅の阿部さんです。

阿部さん、インドの少年、そして私

お寺の近くに孔雀が住んでいるということで、
大西さん、阿部さんとともに散歩に出かけました。

以前はお寺の中にも来ていたそうですが、
今は犬が三匹住み着いているので、
犬を恐れてお寺には近寄らなくなったそうです。

お寺から歩いて5分、草むらやバナナ、イモ、いろんな畑が広がり、
なんとものどかなところです。

畑の前でちょとポーズ、風で髪の毛が立っています。
う〜ん、ちょっと太りすぎですね。

なんか佐山サトルみたいです♪

大西さんと阿部さんもポーズ!

阿部さんと大西邦明さん

残念ながらこの時は孔雀と巡り会えませんでした。
きっとどこかに散歩中だったのでしょう。
その代わりこんな水鳥をたくさん見かけました。

インドの水鳥たち

放牧中の羊です。
インドのいたるところで羊を放牧しているのを見かけました。

インドの平原での羊の放牧

食卓にごちそうとしてマトン(羊の肉)が並ぶことも多く、
インドではかなり親しみのある動物です。

ところで ・・・ 、羊と山羊(ヤギ)はどう違うのでしょうか?
毛がもしゃもしゃ生えているのが羊で、そうでないのが山羊かと思っていたのですが、
そんな単純なことではないようです。
インドでたくさん見たのは羊だと思うのですが、もしかしたら山羊かもしれません。
もし分る方がいれば教えてください。


午後から石谷上人がサンカランコービルの町に買い物に出かけられるので、
私も町まで車に乗せてもらいました。

石谷上人のご用で家具屋、ペンキ屋と立ち寄り、
その後で車を下ろしてもらい、後は1人で町で買い物です。

穴を掘って何かの工事をしていますが、
この深さまでほぼ垂直に掘れるインドの土質はすごいです。
写真を撮ろうとすると、またまた工事をしている人が大喜びです。

インド 土留めなしでの穴掘り

普通日本の土質だとこれだけ深く垂直に掘ることは不可能です。
かならず地崩れしてきます。
また地崩れの危険性が少しでもあると、
必ず土留めという(鉄)板とつっかえ棒を使った安全対策が必要なのですが、
それをまったくしていないことにも驚きました。(さすがインド、日本人もビックリ!)

町中には日本では見たこともないような
トラクターのお化けみたいなのが走っています。

インドのトラクター

これが町の一般的風景、この人通りが夜遅くまで続きます。
インドの人は夜遊び好きなのか、インドの町は夜遅くまでとても賑やかです。

サンカランコービルの町

町でミネラルウオーター、シャツ、ルンギー(インドの腰巻きのようなもの)、サンダル
等を買いましたが、どれもみな日本的感覚でいえば安いものです。

ミネラルウオーターは先に書きましたが、私としてはとても美味しく感じました。
シャツは失敗してかなり小さく、何度か着た後は人にあげてしまいました。
Lサイズでしたが、子供用のLサイズだったようです。
ルンギーは着やすくて重宝しました。
ただし腰巻き(上の写真の真ん中、その後ろのおじさんたちが身に付けているもの)
ですので、日本ではちょっと家の中以外ではけないのが残念です。
サンダルも大いに役に立ってくれました。
インド・スリランカの一ヶ月間ずっとそのサンダルで通し、
関空に向かう飛行機の中で、
足を巻くところの部分が完全に引きちぎれ、使い切りました。

再度野ブタの登場です。
写真ではよく分りにくいかもしれませんが、ゴミを食べる母ブタのおっぱいを
子ブタが吸っています。

母ブタと子ブタ

なんというたくましい生命力!
冗談抜きで、生命の尊さのようなものを感じ慄然としました。

仏教でも、『尊い蓮の花は泥沼に咲く』と言いますが、
この光景はまさにそれを体現しているかのようです。


買い物が終わってバスターミナルに行ったのですが、
あまりの混沌とした状態にバスを乗ることをあきらめ、
歩いて帰ることにしました。

一時間ちょっとかかるそうですが、
町の景色もたっぷり見られて、それはそれで楽しいことです。

お寺のあるだいたいの方角は分っているのですが、
細かい路地を行ったり来たり右往左往してしまいました。

路地を入った家の前にはこんな絵が描かれています。

ランゴーリー アルポナ

ランゴーリー アルポナ

これらはランゴーリーやアルポナと呼ばれるもので、
ヒンズー教徒の家の前に、祭事や儀礼の際に描かれます。

路地の奥は大きなゴミ捨て場や池があって行き止まりです。
そこでウロウロしていると、近所の子どもたちが集まってきました。

インドの子どもが大はしゃぎ

インドの田舎町、こんな路地裏まで外国人が入り込んでくることはまずないでしょう。
まるで私はパンダや宇宙人のような存在です。

子どもたちが愛用のコマを回してくれました。
数十年前の日本を思い起こさせる光景です。

インドの子どもはコマが大好き

子どもたちが大騒ぎしてしばらくくっついて来てましたが、
名残惜しい彼らと別れを告げ、
お寺への帰る道を探すべく、新たなるルートの開拓です。

とにかく私は土木建築関係のことに興味があるのですが、
工事現場で木の葉っぱ(たぶん椰子)を
日本でのブルーシートの代わりに使っているのを見つけたので写真に撮りました。
可愛い子どもがいたので一緒に写ってます。

インドの工事現場

まだインドに来て日が浅いのでこんなことが珍しかったのですが、
こういった“植物性の覆い”を工事現場で使うのはごく一般的なようです。

私が写真を撮っていると、またワサワサと人が集まってきました。

サンカランコービルの町の人たち

きっと「変わった外国人が町の写真を撮ってるぞ」
みたいなことを話しているのだと思います。


なんとかお寺に帰るルートを見つけ、
町から少し離れた田舎道をトボトボと歩いて行きました。

道沿いの集落に羊(山羊?)が何頭か家畜として飼われていました。

インドの家畜は羊が多いです

そうしてカメラを構えていると、またワサワサと子どもたちが ・・・。

またまた可愛いインドの子どもたち

しかしまあ、なんて可愛いんでしょうか、インドの子どもは ・・・。
キャーキャー大騒ぎです。

それと今のデジカメは便利ですね。
撮った写真をその場で本体液晶画面を通して見る(見せる)ことができるのですから。

撮った写真を子どもたちに見せると大喜び、みんなでカメラの奪い合いです。
この機能はどこでも大好評で、写真を撮る度に何度も再生しなくてはならなくて、
お陰で電池の消耗がやたら早くて困りました。 (^^;)

子どもを写真に撮っていると、
村のおばさんが「ウチの子どもも写真に撮ってやってくれ」(たぶん)と言いなが
子どもを連れてやって来ました。

数が増えたインドの子どもたち

なんともほほえましい光景ですね。 (*^・^)ノ ⌒☆
インドは、生きる上で最も大切なこと、喜びを、魂の奥から感じさせてくれます。

この集落の端っこにある道路がカーブしたところで
収穫した何かの実を集めています。

インドでは道路の上が作業場

数時間前、石谷上人とここを車で通った時は、
この道一面に収穫物(何かよく分りません、麦のようなものでしょうか?)が
敷き詰められていました。
車の通る道にワザとそうやって置くことにより、車に踏んづけてもらい
脱穀(?)するのだそうです。
実に合理的方法です!

集落の少し先に踏切があり、そこからサンカランコービルの駅が見えます。

サンカランコービル駅

長大なホーム、この写真じゃちょっと分りにくいですね。

そうやってトボトボ歩いていると、
やはり外国人のバックパッカー(リュックを背負っていました)は珍しいのでしょう。
対向してくる車、追い越してくる車、半分以上の車が
私に向かって手を振ったり言葉をかけて走り抜けていきます。
なんとフレンドリーなのでしょうか。
こういったことが異国では何より嬉しいですね。 (^-^)v

そんな中、たぶん会社帰りと思われるおじさんが、
私にバイクの後ろに乗れと声をかけてくれました。
お言葉に甘え、『HIRO HONDA』(ホンダのインドでの合弁会社?)製の100ccバイクに
乗せてもらいました。

インドでのバイク初体験、もちろんノーヘルでちょっと怖かったですが、
インドの草原を風を切って走るのは快感です。
「ここらに孔雀がいるはずだが ・・・」と尋ねてみると、
草原の向こうにいる孔雀を指を指して教えてくれてとてもラッキーでした。

お寺の近くで降ろしてくれて、本当に助かりました。
写真を撮るのを忘れました。ゴメンナサイ。 m(_ _)m


常夏の南インドには、やはりうっとおしい蚊がたくさんいます。
これはインドの蚊取り線香です。
ちょっと日本のキンチョー製とは色と形が違います。

インドの蚊取り線香

なんとジャスミンの芳香ただよう素晴らしい蚊取り線香です。
蚊取り効果のほどは定かではありませんが、
インドでは何度も蚊では泣かされました。


夜遅くになって、遠くチェンナイで製作を依頼していた仏像が車で運ばれてきました。
もう法要まで数日という直前で、本当に間に合うかどうか、
石谷上人たちはかなり気をもんでおられるご様子でした。

チェンナイから仏像が到着

この仏像を車から降ろし、階段を上った本堂まで運びます。

この仏像の重いこと、重いこと ・・・、
もうハンパな重さじゃありません。 w(*゚o゚*)w

仏像の重さはヘビー級

この仏像の運ばれてくる直前、
運のいいことにボビーというイギリス人旅行者が来てくれたので、
  (彼にとっては運が悪かったかも ・・・)
彼も含めてお寺にいる男手が総出で仏像を一体一体本堂に担ぎ上げました。

苦しかったですね ・・・ 、よく腰がやられずにすんだと思います。

担ぎ上げられた仏像

たぶん真鍮製だと思われます。
表面はカシューオイルが塗られているのでベタベタでした。

一通り並べて「南無妙法蓮華経」を唱えます。

仏像に向かって南無妙法蓮華経

白いシャツを着た背中が見えているのがボビーです。
彼のシャツの汗のぬれ具合で仏像の重さを判断してください。

一汗かいて、これでビールでもあれば最高なんですが ・・・。 (^◇^)

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