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8月25日

カンボジア最後の日、今朝は4時半に目が覚めました。
旅行中最後の更新になるであろう23日のページを書き上げてアップしました。

伊藤さんとは10時の待ち合わせですので、
それまでの時間、のんびりとウナローム寺院の散策します。
今日はちょっとだけ樹木に着目です。







いろんなお堂や建物があり、またたくさんの仏像や彫像もあります。
ここはカンボジアの二大仏教宗派のひとつの総本山です。









その一角に位置するひろしまハウスにも、今日でしばしのお別れです。



下に Google Map を載せておきます。
上の方の「B」のマークがひろしまハウスで、下半分の大きなスペースが王宮です。
右手にトンレサップ川が流れています。


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今日もひろしまハウス二階の広場では、
子どもたちが元気よく駆け回っていました。



一階ではお勉強、その準備かな?



伊藤さんとお会いし、私はこれから一人で散歩に行くことにしました。
まずは「王宮は是非見ておくといいですよ」とのアドバイスに従い、
王宮へと向かうことにします。

ひろしまハウスから王宮の入り口までは歩いて10分ほどですが、
とにかく敷地が広いので、入口を探すだけでも大変でした。
入場料は6.25ドル、500円ほどです。

カンボジアではどこでもドルが通用しますが、
硬貨というものが流通していないようです。
6.25ドルの入場料に10ドル紙幣を差し出すと、
1ドル紙幣が3枚、そして1ドルを4,000リエルと換算し、
1,000リエル紙幣3枚が返ってきます。

王宮はまさに絢爛豪華で美しいところです。





緑に囲まれ、完璧に整備された広い敷地に佇む宮殿、
ここに暮らす王族の方たちは、どんな心境なのでしょうか。
まったく想像もつきません。



けれどもその住まいの大部分を一般の人にも公開したその決断は立派だと感じます。





宮殿の内部は写真を撮ることはできなかったのですが、
価値があるであろう数々の調度品が並び、
街の雑踏とは別世界です。

けれども人の嗜好は様々です。
私は金ピカの装飾品よりも、色とりどりに咲く花の方に魅力を感じます。



それにしても広い敷地の中にはいろいろなものがあります。
私は駆け足で回ったので、たぶん全部は見ていないと思いますが、
それでも相当な数のものがありました。





立派な樹木もたくさん植わっていますが、
私はこんな雑然と絡み合った植物の姿に逞しい生命の様相を感じ取り、
つい目が行ってしまいます。



この写真は、光と影のコントラストがきれいに撮れました。



大きなアンコールワットの模型も置かれています。



その周りの水路には、たくさんの鯉が泳いでいます。
鯉は日本と変わりないですね。



ここは入り口であり出口である通路です。
こんなところにも最高のセンスを感じます。




王宮を出ると、ちょっと雲行きが怪しくなってきました。
次にセントラルマーケットに行ってみたいと思ったのですが、
セントラルマーケットはひろしまハウスを挟んで王宮とは真反対の方角です。
時間の節約と、もう一度地理感覚を確かめるため、
ツクツクに乗っていくことにします。
3ドル、240円です。



やっぱり市場は楽しいです。 ^^☆
カンボジアのお盆が近いからか、きれいな花や装飾品がたくさん売られています。





そしてこれが先日も写真を撮った貴金属を飾るショーケース、
本当に輝くような光が美しくてため息が出そうです。



セントラルマーケットは、こんな四方に対してX形の対称形になっています。


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その中央部分が時計、宝石、貴金属を売るコーナーになっています。

カンボジアの人形の顔は、日本のものとはまったく異なり、
こんなところに特徴が出ていて面白いですね。
けど後の招き猫は日本のものと一緒です。



ここは食事をする一角、日本で言えば、
さしずめショッピングセンターのフードコートといったところでしょう。





ここでサンドイッチを二個買って食べました。
4,000リエル、80円です。





蟹はトウガラシとともに味付けされています。



やっぱり串焼きは美味しそう。



串焼きの “クシ” 、
クは括る、国、組む、くるむといった結合を表し、
シは潮、雫、湿る、占める、締めるというように水から統一といったものを表します。

つまり、ひとつのものにまとめるというのがクシであり、
串焼きはたぶん世界文化でしょう。



発酵食品もたくさん売られていて、
近くに行くとその匂いが充満しています。



もうそろそろ帰ろうかなと思っていた頃に、ちょうど激しい雨が降り出しました。
身動きができない状況です。



せっかく街の地理も少し分かりかけてきたところなので、
ツクツクに乗るのではなく、歩きたいという思いが強いのです。

15分ほど待っていると、雨はほぼ止みかけ、空も明るくなってきました。
背負っているリュックの中には携帯用の傘も入っていますが、
傘を差さずに歩きます。



そう言えば、こちらの人で傘を差しているのは一度も見たことがありません。
マーケットには一応傘を売っていて、
「アンブレラ〜♪」と外国人向けのセールスの声を上げていましたが、
雨なら雨宿り、あるいは雨合羽、このどちらかの場合がほとんどのようです。

今書いていて思い出しました。
一度だけ傘を差しているのを見たことがあります。
二人乗りのバイクで後ろに乗る人が、
二人に雨がかからないよう傘を差していました。
嘘のような本当の話です。 (☆o☆)

のんびりと、そして少し早足でひろしまハウスに向かいます。
プノンペン市街はほぼ碁盤の目のようになっていて、
位置関係がとても分かりやすいのです。



約束の1時に5分だけ遅れて到着しました。
トンレサップ川沿いのカフェで、二人でランチを食べました。

ビールは0.6ドル、サラダは4ドル、
しめて400円弱ですが、カンボジア人にとっては高級です。





川沿いを歩いて、二人で遊覧船に乗ることにしました。
クボタと協同で作った水門があります。





このずっと先には日本の協力によってできた有名な日本橋があります。
  <ODAちょっといい話 カンボジアの復興は“日本橋”から>

こんな遊具も設置されいます。





この辺りは本当にきれいに整備されていて、
カンボジアの近代化に向けての息吹といったものを感じます。



川沿いの通りにも、きれいなカフェやホテルといった建物が、
延々と立ち並んでいます。



この景色の一角だけを切り取って、
ここが東南アジアのどこの国であるかを推察することは難しいでしょう。

近代化はいいことですが、
日本がどこの地方に行っても、郊外には大型ショッピングセンターや
家電量販店、ホームセンターが林立し、
街の中央には、コンビニ、ドラッグストアー、ファーストフードの店が増え、
地方都市の個性というものが失われていく一方であるように、
その国の個性を失ってしまうのは悲しいことです。


川面に何艘か船が浮かんでいます。



定期便などとともに、いろんな遊覧コースがあるようですが、
今回は最も手近な一時間コースを選びました。
二人で20ドル、それで船を貸し切りです。

この船に二人、そして船頭さんと助手、計四名が乗り込みました。



トンレサップ川の対岸には、
ベトナムの人たちのボートハウスが並んでいます。



こんな風に船に乗って、周りの景色を眺めるのです。



このボートの中で生活をし、子どもたちは川で水浴びをしています。





船はゆっくりと南下し、トンレサップ川とメコン川の合流地点にまで来ました。
写真の奥の方がメコン川です。
こんな草の生え方をしているということは、川の底は浅く、
そして乾期には川底が露出するということなのでしょう。



川風はとても心地よく、連日寝不足の私は、
ついウトウトと眠ってしまいました。

目を開けたり閉じたりしながら、川沿いの景色を眺めます。
大きなビルも建とうとしていて、プノンペンは立派な近代都市といった雰囲気です。



これは先日お祭りをやっていたところです。



日中の日差しは強烈ですが、木陰には人が集まり、しばしの涼を味わっています。




船が出航した場所に引き返し、一時間のリバークルージングは終了です。
船乗り場を降りるとタクシーが待っていて、
そのタクシーに乗り、
お土産物を買うことができるというロシアンマーケットに向かいます。



タクシー代は7ドルでした。
歩くと相当の距離でしょう、この炎天下、歩くのはちょっと困難です。

ところでこのタクシーはトヨタのカムリですが、
カムリは街中でもよく見かけました。
日本車はたくさん走っているのですが、
ハンドルは、なぜか右と左が混在しています。

このタクシーは右ハンドル、ソピアップさんのホンダCR-Vは左です。
ホンダCR-Vもカンボジアではポピュラーです。



やっぱりいいな〜、この雰囲気、心がワクワク、ウキウキしますよ。 (^o^)v



けどかなり二人ともくたびれていますので、
どこかに座って休憩することにしました。



一軒の店の椅子に腰を下ろし、オレンジジュースを注文します。
コカコーラの瓶がスリムですね、横の写真が店主のおじさんです。



オレンジジュースを注文したつもりでしたが、
味はライムかグレープフルーツのようでした。



最初はジュースがコップ一杯になった状態で出てきて、
後で店主がコップに山盛り入った氷を出してくれました。
その氷の中にジュースを入れるとこんな状態になるのです。

ここはプノンペンでも最高のコーヒーを出すそうです。
興味があるので、二人で注文してみました。



練乳は自分で入れるようになっています。



たしかにものすごくコクがあってあって美味しいです。
この甘みは、やはりココアかチョコレートのような風味です。
特に女性に好まれそうです。

さすがにプノンペンNo.1、
けど隣の店先には、自分のとこがクメールで最高と書かれていましたが ・・・ 。 (;^_^A

水分補給をし、少しだけパワーが湧いてきました。

女性たちがネイルアートをしてもらっています。



カンボジアは胡椒が有名で、お土産物としてもいいのです。
伊藤さんが3ドルで袋いっぱいの胡椒を買っていました。



こんなカラフルな卵も売られています。



なんだか真っ黒な毛の生えたようなものまで売られてますよ。



割れたものは安売りするのでしょうか。



乾物の数々、見ているとキリがありません。



まだ少し時間の余裕があるので、
今度はツクツクに乗ってオルセーマーケットに行くことにしました。
このツクツクは新しくてきれいでした。



お祝いの花でしょうね、鮮やかできれいです。



子どもたちも楽しそうに一緒に店先にいるというのは微笑ましいです。
カンボジアは家族の結び付きが強いです。







焼きバナナはカンボジア名物です。



お線香はいろんな店で売られています。
線香臭くなくて香りのいいものをお土産物にしたいと思い、
いろんな店を回りました。

この店は二人の女の子がものすごくにこやかに応対してくれて、
ここで線香を買い、あんまり可愛いので写真を撮らせてもらいました。
お母さんが外れようとするので、お願いして一緒に入ってもらいます。
みんないい顔ですね。 (*^・^*)



こんなビニールでくるんだ日用品は、
やはりお供え物、あるいは贈答品なのでしょうか。
カセットコンロも入っています。



マーケットの中は、お祭りムードが漂っています。



ここは鳥関係の店が並んでいるところです。



売られる鳥はみな生きていて、籠に入っていないものは、
みな足を括られています。





元気のいい何かの雛が、籠の中で動き回っています。



こちらは豚を売る一角。





慣れない私たちには、なんともリアルで残酷だなと思うのですが、
他の生命を糧として生きていかなければならない私たちにとって、
その食物連鎖をリアルに見せることなく隠蔽するのは、
本来の生の本質を見失うことにもつながりかねません。

これらが残酷であるならば、
他のもの命をもらうことを楽しいレジャーとして行う釣りなどは、
もっと残酷であると考えるべきかもしれません。


人をかき分けかき分け前に進みます。
マーケットはどこも人でいっぱいです。



ちまきもカンボジア名物です。



こんな幼い子も一緒に店先に腰を下ろしています。 ^^☆



マーケットや街中で、お腹の大きな妊婦さんの姿をよく目にします。
カンボジアはこれからもどんどん人口が増えていくでしょう。

空気がいっぱい入ったパンの袋がしゃれています。



これは塩辛ですね。
昔は冷蔵庫がなかったのですから、塩辛は貴重な栄養源だったのでしょう。



カンボジアに来て初めて停電になりました。
信号機は消え、交差点はちょっとだけ混雑していますが、
こんなことは慣れっこといった感じです。



長距離バスの乗り場の前を通りました。



ここからベトナムのホーチミンや、



タイのバンコクに行くことができます。



隣国にバスでいくなどという感覚は、日本人には理解不可能です。
私たちは島国の住人なのだということを再認識します。

いろんな道を通り、ひろしまハウスの方に向かいます。
裏道もまた楽しいものです。



こんなマネキンが並んだ店がありました。



こんなミニスカート、誰がはくんでしょう。
このマネキンを見て、
不謹慎な私は大好きなこの動画を思い出してしました。 (;^_^A



これは日本にもあるドクターフィッシュです。



体の悪い部分、角質なんかを魚が食べてくれるのです。



椅子がカラフルなので写真に撮りました。
ちょっとインド的、カラフルな南国仕様です。



通りの一番向こうにひろしまハウスが見えてきました。



お寺の塀の上には可愛い猫ちゃんが。



こんな路上散髪屋さんをよく見かけます。
私も時間の余裕があれば、やってもらいたかったです。



ひろしまハウスに戻ってきました。
相変わらず子どもたちがはしゃぎ回っています。



ひろしまハウスからカメラを向けると、
お坊さんたちが手を振ってくれます。



お坊さんというものに対する概念は、
日本とカンボジアでは大きく異なるようです。
どう異なるのか ・・・ 、
それを上手く説明できるほどまだよくカンボジアのことを理解していません。
ただ日本よりもっと身近なものであることは確かです。

一階では教室が始まっています。
お坊さんも参加しているみたいですね。



伊藤さんが打ち合わせをしている間、
私は向い側の泊まっていたホテルのテラスに腰を下ろし、
またまたビールをいただきました。



アイスコーヒーよりもビールの方が安いので、
つい注文してしまうのです。 ^^☆

座っている場所から、ウナローム寺院の門を写しました。



そうこうしている内に空は暗くなり、風が吹き、
急激に空模様がおかしくなってきました。

下の写真も同じところからオートで撮りました。
上の写真は5時55分、下は6時9分に撮ったもの、時間差14分ですが、
随分と暗くなったのが分かるでしょうか。



その11分後、ソピアップさんの車が来た6時18分には激しいスコールとなっていて、
あたりは真っ暗といった感じです。



これが南国の雨期、スコールの特徴です。
スコールは突然やって来ますが、長い時間降り続かないので助かります。

最後にナオコさんと会いました。
ナオコさん、いい顔しておられるな〜。 (^o^)v



雨が激しく降る中、三人でマレーシア料理の店に行きました。
こんな海鮮ピラフ。



牛肉の入ったシチューのようなもの。



魚一匹丸ごと使った料理です。



私の大好きなサラダには、シーフードがたくさん入っています。



どれも美味しそうなのですが、しかし、甘い ・・・ 。
なんでこんに甘い味付けをするの?
砂糖でもたっぷり入れてるのって感じです。
大好物のサラダも、最初にお皿に取った以外、お代わりができませんでした。

マレーシアですからイスラムの料理ということでしょう、
豚肉を使ったものはありません。
しかもアルコールまでないのです。 (☆o☆)

カンボジアではいろんな料理を食べさせてもらいましたが、
私の口には、庶民的な店のものの方が美味しく感じられました。
高級店のものはどれも印象に残るものはありませんでした。

あの美味しい庶民的なカンボジア料理が食べられなくなるかと思うと、
本当に残念です。 (>_<)
けどあんな美味しいものばかり食べていると、どんどん太ってしまいそう ・・・ 。


ソピアップさんと最後の別れを惜しみつつ、
プノンペン空港に下ろしてもらいました。
飛行場に着いたのが8時半頃、
韓国仁川行きの飛行機は11時50分発ですので、
まだまだ時間の余裕がたっぷりあります。
二人でカンボジア最後の乾杯をします。



私の撮ったカンボジアでの写真を伊藤さんにお渡しすべく、
飛行場のレストランでパソコンを開いたのですが、
飛行場はフリーのWi-Fiがあるので驚きました。
パスワードなしでネットにつながります。

カンボジアでは、これから伸びゆくパワーというものを感じました。
カンボジアに発展途上国という呼び名は似つかわしくありません。
発展中国、あるいはズバリ発展国と呼ぶのが適切でしょう。

これからごく短期間のうちに、
世界のすべての国々が大きな変容を遂げることでしょう。
その中で、私たちは日本人として
何ができるのかということを考えなければなりません。
そしてそのためにも、世界の他の国々を見ることが、
自国日本を正しい目で見るためのキッカケとなるものと感じます。

カンボジアで感じたことは、一言で言い表すことができません。
国について、平和につていて、人々の暮らしについて、
いずれまたページをあらためて、深く考えてみたいと思います。


カンボジア、カンボジアの人々に感謝します。
そして永遠なる平和と幸せを祈ります。
  ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'

2011.8.25 Thurseday  

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