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8月24日

今朝も4時に目覚め、そのまま起きてパソコンに向かいます。
最初は外も真っ暗で音も聞えないのですが、
少しずつ夜が明けるとともに街の人々の喧騒が耳に入るようになってきます。

今日は一人で泊まっているホテルのテラスに座り、
モーニングをいただきます。





伊藤さんとの待ち合わせの10時にはまだ少し余裕があるので、
ひろしまハウスのあるウナローム寺院の中を少しだけ歩きました。

これは偉い人のお墓でしょうか、きれいな塔がいくつも並んでいます。



けどその塔の合間に洗濯物が干してあったりするのです。 ^^☆

小さなお堂の中に入って来いと、おじいさんに呼び止められました。
長いお経や儀式を聞かされます。



それはそれで大変ありがたいのですが、
もう時間がないからと大急ぎでお堂を後にします。
けど時間がなくても、こういう可愛いネコを見ると、ついレンズを向けてしまうのです。



ソピアップさんの車に乗せてもらい、
ナオコさんの勤めている日本語学校に行きました。
舘野日本語学校トレーニングセンターです。





ナオコさんと4人が車、ひろしまハウス管理人のサカダーさんはバイクという形で、
近くにあるレストランに向かいました。



これからのひろしまハウスの運営について、みんなで話し合います。
私はグアバジュースを飲みましたが、他の人はパフェやプリンを注文していました。
南国ではやはり甘い物が美味しく感じられます。

これまでトイレの写真を掲載するのは自粛していたのですが、
ここのトイレは、小便器の水濾しや小便器の上に、
スライスしたライムを置いていました。



なかなかいい香りでして小意気な感じです。
カンボジアのトイレは概ねどこもきれいです。
特にインドと比べると ・・・ 。 (>_<)

家でも店でも、ヤモリかイモリか分かりませんが、
こんなやつをよく見かけます。



どれもたいていじっとしていてなかなか動こうとはしません。
ふんだんに餌にありついているからでしょうか。


レストランでの話し合いが終わり、伊藤さんと三人で、
ソピアップさんのご自宅に再びおじゃましました。

タロイモをスライスしたもので、たぶんこれから乾燥させるのでしょう。



また樹から椰子の実を採って、ジュースをご馳走していただきました。



ちっちゃい子はなんでも興味津々ですね。



瓜をいただきました。
日本の瓜と味は同じ、美味しいです。



ソピアップさんがシャワーを浴びるのを待っています。
暑いカンボジアでは、一日に三回シャワーを浴びるんだと話していました。
シャワーと言ってもお湯ではありません。水シャワーです。
けどホテルのシャワーはお湯が出ますよ。



私たちにお昼を出してくださいました。
カンボジアの家庭料理を美味しくいただきました。
お好み焼きのようなのは韓国のチヂミ風、
そしてお米が美味しいのがありがたいです。



そして私だけビールをいただきました。 ^^☆

食べていると汗がどんどん噴き出てきます。
団扇はないのですかとお聞きすると、
木の葉っぱで作ったものを出してくださいました。
乾燥していて硬いので、結構役に立つのです。



オーソドックスな皮を編み込んだようなものもあります。
風が気持ちいいのです♪



そうこうしているうちに雨がポツポツと降り出して、
一時は激しいスコールになりました。

けれどスコールはいつもじきに通り過ぎ、すぐに穏やかな青空に戻ります。
雨上がりは花がとてもきれいです。



こんな袋状の実(?)がなっている植物がありました。




ソピアップさんの家を後にし、車でプノンペン郊外の田舎を目指します。
窓の外の建物ばかりの風景が、少しずつ田舎のものへと変わっていきます。



こんなのどかな田舎道を走っていると、
インドの風景が思い出されます。
けどインドの道路より舗装状態がよく、ゴミも落ちていません。
けたたましい車のクラクションや大音量の音楽が聞えてきませんし、
沿道の椰子の木は、インドのものの方が少しだけ背が高いような気がします。

走っている間、カーラジオからは現地の放送が流れていました。
たまたまJICAの日本人職員が番組に出ていて、
現地での活動について報告をしていたのですが、
こちらが聴いていて恥ずかしくなるぐらいの日本語英語、カタカナ英語で、
母音がハッキリした、ものすごく聴き取りやすい英語でした。

それに対してカンボジア人の英語はまったく聴き取り困難です。
カンボジア人の母国語であるクメール語は、
カタカナで表記しきれない子音の違いがたくさんあって、
“ぱぴぷぺぽ” のような半濁音や “きゃしゅちゅ” のような拗音に
聴き取りのポイントがあるように感じます。

ですから彼らの話す英語もその部分が強調され、
ごく簡単な英語でも、何度も聴き返すということになるのです。

けど当然でしょうが、ソピアップさんが言うには、
「カンボジア人の話す英語は聴き取りやすい」とのことです。


プノンペンから車で一時間あまり走り、
メコン川の支流バサック川沿いにある農村の村にあるCIFTO、
Cambodia International Friendship Training Organization に着きました。



屋外の教室で子どもたちが授業を受けています。
ここは学校ではなく、学校の授業以外の、英語や日本語などを指導しています。



なんとも可愛い、こんなちっちゃな犬がいます。 ^^☆



教室の一番後ろの子は、こんな風に立って授業を受けています。





奥にはちょっとした図書館のようなスペースがあります。



二階の事務所に案内していただきました。
こんなきれいな絵ハガキ、このスクールを紹介するものですね。
URLも書かれています。



そのためのハガキ用紙は、自分たちで漉いているそうです。



美味しいフルーツをたくさん出していただきました。
どれもみんな最高です。





右の二人がボランティアで来ている山口大学医学部の学生さん、
左端がこのCIFTO代表のダラーさん、
伊藤さんが日本語教師をしていた時の生徒です。

その隣、タンクトップの女性が広島市立大学国際学部の学生さん、
長期のボランティアで来ています。
以前広島公衆トイレ掃除の会にも参加されたことがあるとのこと、
たぶんその時に顔を合わせていたはず ・・・ 、驚きました。

色とりどりの糸を使い、手作りの腕輪を作っているところです。



ここの子どもたちはとてもフレンドリーで、
片言の日本語でいろいろと話しかけてきてくれます。



英語の授業をしています。
This is a pen. なんて書いています。
その下は同じ意味のクメール語でしょうね。







子どもたちのノートはけっこうきれいな字で書かれていて、
努力の跡がうかがえます。



ノートを手に持って写真を一枚、この子は私によく話しかけてくれました。 ^^☆



カメラを子どもに渡し、
「ボクも撮ってね♪」とお願いすると、
子どもたちが入れ替わり立ち替わり私の横に来てくれます。
ハッピーです♪ ヽ(^o^)ノ







左の山口大学の学生さんは、ここにしばらくいて、
その後はタイに行くそうです。



右の男の子は、私によく話しかけてくれた女の子のお兄さんで、
顔がよく似ているのですぐに分かりました。
後でお母さんとも会いましたが、お母さんもソックリでした。



CIFTOのホームページを見てみると、
彼はここのスタッフとなっているみたいです。



何をするにも大騒ぎ、生きるって楽しいことですね。 (^o^)v



メコン川の支流のバサック川、そのまた支流が学校のすぐ横を流れています。
赤土が混じってこんな色をしています。



子どもが大きな網で魚を捕っていました。



ここに来るまで、道はバサック川沿いにずっと延びていて、
延々と同じような農村地帯が続きます。
そしてその時々にバサック川から横に広がる支流を橋でまたぎます。

その橋にはすべて通し番号が付けられていて、
目的地は、何番の橋の手前、向こう、と覚えておくと分かりやすいのです。

田舎の村をみんなで案内してもらいました。
多くの家では牛を飼っています。



牛の奥では家族仲良く椅子(?)に腰を下ろしています。



みんなで楽しく村見学です。
ピース♪ v(^o^)v



家はみんな高床式です。



アヒルがたくさん、元気よく動き回っています。



これは牛糞を入れるものです。



この牛糞を使ってガスを作っているとのことで、
この井戸と向こうがそのシステムです。



この小屋の設備はそのガスを使っています。
  (写真を撮る時に女の子がいた方が絵になると思い、
   彼女の手を引いて中に入ってもらいました ^^☆ )



こんなコンロで調理が可能です。



そしてこれはガス灯でしょう、ほんのり明るく火が灯っています。



有機農業で作られた畑で詳しい説明を聞きました。



こんなちっちゃなスイカがなっているのです。



その横には湿原のような草むらが広がっています。



みんなで楽しく写真撮影、こっちの子も自分のケイタイで写真を撮っています。





豚って地面の餌を食べる時は、前脚をこんな風に折るのですね。



その豚の前で記念撮影です。



こちらも記念撮影。
山口大学の彼女も嬉しそうです。



彼女たちはホームページやmixiを見てここを知り、応募したと話していました。
こういうローカルな世界はネットの力が大きいですね。

落ち着いた感じのきれいな女性でした。
長袖シャツを着ていて暑くないのでしょうか。



どこの家にもハンモックがあります。
寝心地はとてもいいそうです。



これらの家並みのすぐ左側が川で、家は川沿いに建っています。





この子はなんで泣いているのかな?



紐でくくられた豚、豚も散歩をするのでしょうか。







川があって家があって大人や子どもがいて、
自然があってたくさんの動物がいて、・・・
そして笑顔があって、こんな暮らしぶり、本当に自然で素晴らしいですね。

この農村での農業収入は一日約3ドルとのことで、
ダラーさんは村の貧困問題を解決しようと、いろんなことに取り組んでおられます。

私たち外部の者が簡単に口を挟めることではないですが、
たとえ今後村が豊かになったとしても、
現在の自然に根ざした暮らしぶり、村の人たちの笑顔が永遠であることを願います。





村の女性が畑仕事をしています。
まだあまり便利な農機具はないようです。







山口大学の二人はとても子どもたちと溶け込んでいて、
いろんな遊びをしてみんなで大騒ぎしていました。



子どもたちはとても純朴で人なつっこく、
同じカンボジアでも、プノンペンの街中にいる子どもたちとの違いを感じます。
ここの子どもたちは、南インドのホームにいる子どもたちとよく似ています。







子犬が可愛いので、抱いているところを写真に撮ってもらおうと思ったら、
子どもたちがこんなに集まってきました。 (^-^)



可愛い子犬は子どもたちのいい遊び相手です。



この方はダラーさんのお父さん、赤ちゃんはお孫さんでしょう。





長〜い紐を使って縄飛びをしました。
ものすごく盛り上がり、またまた大騒ぎです。



タイミングを合わせるのが難しそうですが、
彼女も日本代表でがんばってました。゜ (v^-゜)



一人で村を散策しました。
お母さんは餌を食べ、子どもたちはお母さんのおっぱいを飲んでいます。



自然や動物たちと共存した静かで穏やかな暮らし、
よそ者の私が突然やって来ても、
優しい笑顔で挨拶を交わしてくれます。







私たちは日本人は、生きる上での大切な何かを忘れてしまったのでしょう、
言葉では言い表せないその何か、
それを見つける、あるいは思い出していかなければなりません。

そしてそれは頭で考えて分かるものではなく、
体で感じて気づくものなのだと思います。

道路沿いの果物を売っているお店の女の人、
店の奥にいた彼女を手招きし、テーブルの前に座ってもらいました。



広いバルザック川、この写真を撮る時も子どもたちを手招きすると、
嬉しそうな笑顔で走ってきてくれました。



すべてが自然であり、すべてが調和しています。
その感覚、一部でも写真から伝わることを願います。







男の子がご飯を炊いています。
燃料は乾燥したトウモロコシの芯です。



豚も水浴びするんですね。



お米を袋詰めしています。
熱帯のカンボジアは、お米は基本的に二毛作です。



さっきつけた鍋の火が強くなってきています。
トウモロコシの芯がこんなによく燃えるとは知りませんでした。



子どもたちもちょっと大きくなってくると、家の手伝いを積極的にしています。
けどこの子たちは、まだその年齢じゃないのかな。



川では大人が魚を捕り、その横で男の子たちが川遊びをして、
その後で石鹸で体を洗っています。



石鹸だらけの体は、川に入って洗い流します。



ダラーさんのお父さんが、夕食に焼きそばを作ってくださいました。



日暮れが近づくとともに子どもたちは家に帰っていき、
私たちもまた来た道を逆に走り、プノンペンへと戻ります。

田舎はやっぱりいいですね。
体で幸せを感じさせてもらいました。
楽しい一時をありがとうございました。 ヾ(´ー`)ノ


カンボジアの街中に戻り、今度はソピアップさんの同僚である
プノンペン大学の先生たちとお会いします。

カンボジアには子どもたちを教育するためのいい参考書がないそうで、
ソピアップさんは自分で原稿を書き、
高校生のためのクメール語の物理のテキストを作りました。



それを日本からサポートしたのが伊藤さんで、
今日はプノンペン大学の数学や物理の先生方に来てもらい、
同様のテキストを数学や物理の分野にも広げていこうというのがテーマです。
自然科学は国力増強の礎です。



4人の先生方は日本語がまったく分かりません。
ピザを食べながら、時折ソピアップさんが通訳してくださいます。





これからこの運動が継続していくようにと、
みんなで握手をして誓い合いました。



経済面でも教育面でも、
まだまだ日本とは大きな格差のあるカンボジアには、
日本から協力できることが数多くあります。

私たち一人一人、できる支援を続けて行っていくことが大切です。

できることを細く長く、
それがカンボジアの、そし世界中の人々の笑顔につながることを願います。
  ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'

2011.8.24 Wednesday  

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