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2017年6月16日 ・・・ 神に近づく一歩一歩

日本では自転車競技といえば競輪を思い浮かべますが、
ヨーロッパでは公道を走るロードレースが大人気スポーツです。

そのロードレスの中でも最も人気があるのが年に一度行われる
ツール・ド・フランスで、今から三十年ほど前、
NHKでその年のレースの総集編を放送し、
それをビデオに録り、百回以上は繰り返し興奮しながら視たものです。

ツール・ド・フランスのコースは平坦な町中だけではなく、
アルプスやピレネーといった切り立った山々の
山岳コースも駆け抜ける過酷なものです。

そのNHKの特集番組の中で、
ひとつのトピックとしてツール・ド・フランス教会という
小さな町の教会が紹介されていました。

ツール・ド・フランスというのは教会の名前になるほど
ヨーロッパでは人気のスポーツなのですが、
そのツール・ド・フランス教会では、
競技用の自転車や選手の着るジャージといったものが
祭壇に飾られていました。

そこの神父さん(牧師さん?)は心底ツール・ド・フランスが好きなのでしょう、
毎年ツール・ド・フランスの時期になると信者さん数名とともに自転車にまたがり、
ツールの選手たちと同じように山を登っていかれるのです。

その神父さんはかなりのご高齢で、番組の中で、
「年老いた神父にとってピレネー越えは地獄の苦しみですが、
 これも神に近づく一歩一歩と語り、
 ペダルを踏みしめていきました ・・・ 。」

正確には覚えていませんが、
このようなナレーションとともに、
ふくよかな体型の神父さんが数名の信者さんたちとともに
山に向かって自転車をこいでいる姿が映し出されていました。

長い坂道を自転車で登り続けるというのは過酷なものです。
ご高齢の方にとってはたしかに地獄の苦しみかもしれません。
それを神に近づく道と考え、少しずつ前に進んでいく、
この時の『神に近づく一歩一歩』という言葉が深く印象に残り、
今も心の中に刻み込まれています。


神に近づく ・・・ というのは大げさな言い方かもしれませんが、
何かやらなければならない苦しいことがあった時、
いつもこの言葉を思い浮かべ、励みにしています。

神に近づくとは、一神教においては文字通り神の御許に近づいていくということ、
己に神性を見いだす多神教においては、
その神性をより研ぎ澄ますということであり、
宗教、宗派を越えたものだと感じます。

自分の場合、
ごく日常でこの言葉を思い浮かべるのはお風呂に入っている時です。
入浴時は呼吸法をし、体に言葉をかけて労り、
肛門を締めたり丹田を鍛えたり、いろんなことをしています。
時にはそれがめんどくさいと感じることもありますが、
神に近づく一歩一歩、
ほんのわずかなステップでも上に向かって歩を進めていると感じられるので、
毎日コツコツと続けていくことができます。
  <入浴メニュー>


それに加え、最近はもうひとつ神に近づくことを感じる日常の場ができました。
それは食事をしている時です。
このことはまたあらためて詳しく書きたいと思いますが、
食事は何を食べるかという内容とともに、
いかによく食べ物を噛むかということが極めて重要です。

最近そのことを強く感じ、
以前よりもしっかりと食べ物を噛みしめながら
食べることができるようになりました。

「食」という字は “人を良くする” と書きます。
人間の体は口から食べたもので形作られており、
食べ物の化けたものと言うことができます。

口から入れた食べ物は、
噛んで喉に入れた後は、
エレベーターのようにただ下に落ちていくだけであり、
口の中でいかに唾液と混ぜ合わせて食道に送るかということは
極めて大切です。

食べ物をよく噛み砕く、そのメリットは計り知れません。
そのことを強く意識しながら、
口を動かすそのひと噛みひと噛みが己の心身を鍛え、労る最上の道、
神に近づく一歩一歩だと考えて食べ物をいただいています。

そしてそう考えるようになると、
食事の時間が以前よりも一層楽しく感じられるようになりました。

食事とはただ単に楽しみ、栄養を補給する場ではありません。
よく食べ物を噛むことによって、
心身両面をさらにグレードアップさせていくことができる最高の機会なのです。

これは思い方の問題ではありません。
事実あり、実践すればすぐに分かることです。


神に近づく一歩一歩、それを感じられる日常の場をいかに増やすか、
そのささいな積み重ねが、
幸せへと導いてくれる一歩一歩なのだと感じます。

2017.6.16 Friday  
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