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簡単なこと

ここ数年、細々とながら日々英語の学習を続けてきました。
外では i-Pod から流れる英会話に耳を傾け、
家では基本的な英文を何度もくり返し音読することが学習のメインです。

ところが二ヶ月前に財布とカバンを盗まれ、
一番最近買った英会話のテキストとともに愛用の i-Pod も失ってしまいました。

そのショックは相当に大きく、
しばらくは英語を学習気持ちがなくなり、
一ヶ月ぐらいは英語と触れる機会がまったくない状態が続きました。

その後 i-Pod を再び手に入れ、ヒアリングを再スタートさせ、
それから一ヶ月近く経った昨日、
ようやっと音読学習も二ヶ月ぶりに再会することができました。

これは自分の心の中で盗まれたことの悔しさを忘れ、「手放す」ことができず、
英語学習を再開することが、
その悔しさを思い出す引き金になるように心の中で感じ、
テキストを開こうとする心にブレーキをかけていたのだと思われます。


まず最初の第一歩、これを踏み出すことが大切です。
大切ですが、これがとてつもなく難しいのです。

物でも同じです。
床に置いた物を手で押して動かす際は、
まず最初に動かす時に最も大きな力を必要とします。

物と床の間には摩擦があり、
摩擦は止まっている物同士に働く静止摩擦係数の方が、
動いている物との間に働く道摩擦係数よりも大きいからです。


二十数年前、ある教育雑誌に子どもの学習について、
このようにな記述がありました。

「勉強嫌いの子どもは、机に向かって勉強をすること自体よりも、
 まず机に向かう、そして勉強をやり始めるということが大変です。
 いったん勉強を始めれば、ある程度は勉強を続けられるものです」

この言葉、自分自身の経験と照らし合わせてみてもよく分かります。
私は子供の頃、学校でも家でもまったく勉強をしない子どもでしたが、
まずはじめに、この机に向かうということがまったくできなかったのです。

今でもその頃の習慣(心の癖?)がしっかりと残っていて、
やらなければならないことでも
ギリギリにならないと取り組めないということがよくあります。
ギリギリになり切羽詰まってやり始めると案外楽しくスムーズにでき、
「こんなことなら、なぜもっと早くからやらなかったのだろう ・・・ ?」
と後悔することが、これまで数え切れないほどありました。


やらなければならないことをキチンとやろう、
そのための最初の一歩をまず踏み出そう、
実にシンプルなことですが、
小さな子どもでも、これができる子はちゃんとできているし、
できない人は、いくら年を重ねてもできないままなのです。

こんな簡単で大切なことですが、
大人でも実行できない人がたくさんいるということは、
やはり身近な習慣、行動様式、あるいは考え方を変えるのは、
とてつもなく難しいものであるということです。
そして「簡単なことだから日々少し意識していれば変えることができるだろう」
と簡単なことを甘く見ているのではないかと感じました。


簡単なこと、それは子どものうちから身に付けなければならないこと。
幼稚園の砂場で仲良く遊ぶために必要なルール、心構え、
そういったレベルのことです。

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それがとても大切であり、なかなか実行するのが難しいことであり、
だからこそ、その「簡単なこと」に
もっと意識をフォーカスさせなければならないのだと感じています。

私の課題「最初の一歩」ということを考えたならば、
一年後にTOEIC800点などという目標よりも、
まずは毎日テキストを必ず開くこと、
そういったことの方がより現実的で効果的だということです。


オリンピックという最高レベルでの、
最初の一歩ではなく、最後の一歩のお話です。

アテネ、北京両オリンピックの水泳平泳ぎで金メダルを取った北島康介選手が、
毎回ほんのわずかな最後の距離で失速し、
記録更新を逃していたので、
それを見たコーチがこうアドバイスしたそうです。

「最後のゴール板にタッチした瞬間をゴールと思うな。
 ゴールをし、後ろを振り向いて電光掲示板で自分のタイムを
 チェックした瞬間をゴールと考えろ」

こうアドバイスしたたげで、最後のゴール板直前で失速するということがなくなり、
記録向上に繋がったとのことでした。


簡単なことほど大切で難しい、
まずはそのことを知ること、
そしてそのことに着目し、それをいかに克服すべきかを考えることでしょう。

もちろん考えただけでは効果は出ません。
習慣、生き方を変えるのは実に困難なことです。
けれどもそれを変えていくには、
簡単なところからの自己変革しかないのです。

自分らしく、よりよく生きるための簡単な自己変革とはどこにあるのでしょう。
まずは最初の一歩を踏み出してください。

2010.9.20 Monday  
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