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魂の震える時

ものとの出合い、人との出会いはすべてが必然であり、
みなそれぞれに意味、理由があり、
偶然に起こることなど何ひとつありません。

けれどもその出合い(出会い)の因果律は明確な形で示されるわけではなく、
その時々で風のように過ぎ去り、
後になって振り返り、川の流れのようなひとつの連続したストーリーの中に
自らの人生の意義といったものを見つけることがあります。

そんな星の数ほどある人生の出合い(出会い)の中でも、
まるで自分に勇気を与えてくれるため、
また目に見えない存在が私を守ってくれていることを示すがためのような
不思議な必然性に満ちた導きが与えられることがあります。

それを感じられることは人生の歩みにおける大いなる喜びであり、
志を持った魂にとって、まさに魂の震える瞬間といってもいい一時です。


先の「トイレ掃除は心磨き」に書いた
トイレ掃除によって導かれた山口富久さん、先川孝コさんとのご縁は、
私にとって奇跡のような必然性に満ちた出会いであり、
目に見えない力の存在を感じさせてくれるものでした。

こんなことは長い人生においてもそう頻繁に起こることではありませんが、
今日再び胸の中の志に火をつけ、
魂が喜びに震え上がるような感動の出会いを与えていただくことができました。


私が最も大切にしている時空の生命観、
万物を貫く命というもの、
今日出会った私より少し年下の彼は、
その私の根本ともいえる部分を共有できる人でした。

彼が私と同じものを共有していることはずっと以前から知っていたのですが、
彼は遠くの県外に住んでいることもあり、
過去数度会った時には、そんなに深い話をする機会がありませんでした。
また二人きりで話す機会そのものがこれまでなかったように思います。

その彼がたまたま広島に来ていて、
今日は二人だけでお互いの共通する部分を約二時間
ゆっくりと心行くまで話をすることができました。

智に長け、正義感、責任感が強く、また学究肌の彼は、
私の持っている万物の生命観を、
私とはまた違った角度で冷静かつ客観的、学術的に極めようとしています。

彼の求めている方向性は素晴らしいものですが、
個性の違う私にはなかなか真似のできないものです。
けれども今の私にとってとても必要なものであり、
彼の学んできたものを私が知ることで、
私が築いてきた万物の生命観はより盤石の基礎と客観性を得ることができる、
そのことを彼の話を聴きながらひしひしと体で感じ取りました。

    人間は一生のうち、逢うべき人には必ず逢える。
        しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。
                      〜 森信三 〜


まさにこの言葉通りの素晴らしい出会いでした。


出会いの内容について具体的に書かないのは、
別段プライバシーを配慮して、などということではありません。

今日のような意味ある素晴らしい出会いは、
出会った時にそのことを詳細に述べるよりも、
その後その出会いによって導かれた成果を花開かせ、
そのことによって出会いの意義を語る方がより上質だと考えるからです。


それと出会いというのは不思議ですね。
このような大きな意味ある出会いは、
それが偶然ではないというサイン(印)を、
ほんのちょっとしたところで示してくれているのです。
そんなことが過去何度もありました。

彼とは、実は昨日も平和公園近くの横断歩道ですれ違っていたのです。
自転車に乗って信号待ちをしている時、
道路の向こう側に彼の姿を見かけました。
「もしかして ・・・ ?」とは思ったのですが、
平日の午後に遠くに住む彼が広島にいるのはおかしいし、
数年前に会った時よりも少しふっくらしていたので、
??? と思う気持ちはあったものの、声はかけずにいたのです。

これは必然の出会いであり「神のご守護」なんだよ、
そんなことを教えてくれているような気がします。


人間は弱いものです。
一度決断したことでも、何か少しの邪魔が入れば揺らいでしまいます。
そんな時、このような意味ある出会いはとても勇気を与えてくれます。

今自分が歩もうとしている道に間違いはないのだ、
そのことを今日あらためて知ることができました。

素晴らしい出会いに感謝、
そんな出会いを導いていただける自分自身に感謝、
そしてそんな今の自分にしてくたさった、今までのすべてのご縁に感謝します。

2010.9.17 Friday  
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