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愛と許し

「スピリチュアル夜話」というタイトルで文章を書き始めて
これでもう59ページ目になります。
最初はただ「こんなタイトルだったら書きやすいな〜」という
軽い気持ちではじめ、
特に頭の中に体系的にまとまったものがあったわけではないのですが、
書いていくうちにいろんなことが浮かんできて、
書いてみて初めて気がつくということも少なからずありました。

「許す」の中で、愛情を注ぐことと許すことは異なること、
ということを書きましたが、
これは書きながら、自分で初めて深く認識したことです。

真なる意味での「愛」と「許し」は、
究極的には同じ概念なのだと思います。
けれども肉体を持ち、日々浅はかな悩みの中で生きる私たち人間にとって、
時に愛と許しが相反する場合があります。

彼女(彼)のことを好きで好きで、心の底から愛していると感じ、
「彼女(彼)のためなら我が身を捧げて何でもしてあげたい」
と思う反面、その思いが伝わらなかったり、
相手が自分の意に反する行動をとったりした場合、
相手を自分の思い通りにしたいという拘束心が芽生え、
それが高じて相手を恨み、憎しみ、許せなくなることがあります。

誰かを一生懸命支援していた人が、
何かのキッカケで仲違いをし、その時から急に相手を非難する側にまわってしまう
ということがよくあります。

これらは我欲であって、真の愛とは呼べません。


キリスト教では愛を
  アガペー ・・・ 神の人間に対する愛、無償の愛、真実の愛
  エロス   ・・・ 肉欲、官能的な愛、男女の愛
  フィロス  ・・・ 友情的愛
こういった概念で区分していますが、
私たちが目指すべきはアガペーの愛、
これは人間が生きているうちに到達できる領域なのかどうかは分かりませんが、
ここに一歩でも近づくことが、「愛を学ぶ」ということなのでしょう。

だとしたら、私たちが目指すべき愛の形とは、
「愛」として通常思い浮かべる相手に思いをかけるということとともに、
その相手の幸せを心から願い、見返りを求めず、すべてを受け入れる、
つまり「許す」ということと対(つい)にならなければならないのだと思います。

極端に言うならば、
「愛情を注ぐ」ということよりも
「相手を許し、受け入れる」ということの方が、
私たちが本来求めるべき究極の愛の形に近いのではないでしょうか。


「許す」というのは難しいことです。
難しいがゆえ誰にとっても大きな課題であり、自己を変革する大きな鍵となります。

多くの人がこの「許す」ということで悩んでおられます。
私のところにも、
この「許す」ということについて何人もの方からメールをいただきました。
課題や悩みは、多くの人が共通したものを抱えておられるのですね。


「許す」ことは難しくても、
「許せない」という思いを捨て、手放すことは、
それと比べてはるかに簡単です。

セドナメソッドでは、きわめてシンプルな方法で、
様々な心の囚われを手放していきます。

  <解放のための基本的質問>

「今、何を感じていますか?」
       ↓
「その感情を認めることはできますか?」   →   「はい」 / 「いいえ」
       ↓
「それを手放せますか?」            →   「はい」 / 「いいえ」
       ↓
「手放しますか?」                 →   「はい」 / 「いいえ」
       ↓
     「いつ?」                  →   「今」


こんな簡単なことで?
と疑問に思われるかもしれませんが、
実際に大きな効果があるからこそ、多くの人にこのセドナメソッドが広がっています。
そして実際に私もその効果を体感しました。

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すぐにでなくてもいい、できる範囲でいい、
そして「許す」ことができなくても大丈夫です。

ただ「許せない」というその思いを、
少しずつ手放していくトレーニングを、一歩ずつはじめてみませんか。

2010.8.19 Thurseday  
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